子供のカタツムリがお母さんに聞きました。
「どうして僕たちは固くて重い殻を背負わなければならないの?」
お母さんは答えました。
「私たちの体には支えになる骨がないから、這うことしかできないし、這うのも遅いの。だから守ってくれる殻が要るのよ。」
「じゃあ、毛虫やミミズも骨がないし、早く這うこともできないのに、どうして彼らはこんな殻を背負わなくてもいいの?」
「毛虫は蝶々になれるから、空が守ってくれるの。ミミズは土に潜れるから、大地が守ってくれるのよ。」
子供のカタツムリは泣き出しました。
「僕たちは何て可哀想なんだ。空も大地も守ってくれないなんて。」
「私たちには殻があるのよ。私たちは天にも大地にも頼らない。自分自身の力を頼りに生きるのよ。」
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