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小柳ゆき-パワフル系歌唱力を根付かせて欲しい、アイドル天国の日本で-

2014-09-21 01:27:02 | 音楽

 久しぶりに、「歌っている小柳ゆき」の映像をテレビで見た。

 関ジャニ∞の仕分け番組で。(H26年9月20日 土曜夜放送)


 この人がデビューしたての頃、確か10代後半だったと思うが、「何てパワフルな歌唱力なんだろう!」と、抜群のその歌声に度肝を抜かされた。

 「愛情」を聴いていた時だったが、まだ10代で若く、体型も細めで華奢な印象だったので、どこからパワーが出てくるのか不思議でもあった。外見のメイクや服装は私の好みではなかったものの、その「歌唱力と歌声」には、完璧ノックアウトを食らったのだ。

 
 ただ、若さゆえか…私の記憶が間違っていなければ、「トーク」の評判がすこぶる悪かったことを覚えている。

 彼女がデビュー当時の1999年からそれ以降は、テレビの音楽番組もまだまだあった時代。テレビで小柳ゆきの姿をよく見かけたものだったが、「歌はうまいんだけど、喋りがなぁ…」、「喋らなきゃいいんだけどねぇ…」といった不評を買っていたと記憶している。


 彼女の所属事務所は、言わずと知れた「バーニング事務所」だが、ここは「音事協」に加盟している。

 音事協とは、「日本音楽事業者協会」のことで、現在は、ホリプロの 堀 義貴氏が会長職に就いており、この音事協には、氷川きよしが所属する「長良プロダクション」や、昔からの有名どころの「渡辺プロダクション」(ナベプロ)や「太田プロダクション」(太田プロ)、「エイベックス・マネジメント(株)」も加盟している。テレビ業界やマスコミに強いとは、よく言われているようだが、実際のところは、バーニングの力が強いのだろうなと…。


 (音事協に対して、音制連がある。日本音楽制作者連盟のことだが、こちらは所謂、アーティスト系のミュージシャンを抱える事務所が加盟している印象があり、サザンオールスターズや福山雅治の所属事務所である「アミューズ」や、スガシカオが以前所属していた事務所の「オフィス・オーガスタ」、「ビーイング」、「ヤマハミュージックパブリッシング」や「(株)ワーナーミュージック・ジャパン」等は、正会員として名を連ねている。チャゲアスの事務所である「ロックダムアーティスツ」も、音制連の正会員だ。テレビやマスコミに強いと言われる音事協に対して、音制連はマスコミに強いという印象はないが、どちらが上でどちらが下ということは全くないとのこと。)


 話を戻そう。

 業界における力が絶大と言われる、「泣く子も黙るバーニング」に所属している小柳ゆきだが、トークの問題があってなのか、事務所との関係があってなのか、しばらく姿を見かけなくなっていた印象だったが、ここ1~2年だろうか?最も、関ジャニ∞の仕分け番組や、ハモネプ番組など、彼女本来の歌唱力を生かした「オリジナル曲発表」の場とはいいがたいステージではあるものの、少しずつ露出を増やしているようではある。

 
 しかしながら、20日(土)の仕分けでの歌唱は、飛ぶ鳥を落とす勢いだった当時の歌声を知っている私には、「かなりの緊張感」を抱えたギリギリのところで綱渡りをしながら、「必死に」歌っているように感じて、「おい、どうした?頑張れ!!」と気がつけば、こちらも真面目に応援していた。恐らく、カラオケ機器に対する緊張感からくる音程のズレと、迷いによる安定感の欠落があったと思う。

 
 いや だって、小柳ゆきは、こんなんじゃないから。

 もっと、凄いんだって!

 本来の実力を発揮出来なかったと思う。が、ネットでは、「うますぎ」「すごすぎ」という声もあり、小柳ゆきの存在を印象付けることには成功したようではある。


 ただ…俗に、「アイドル天国」等と言われるこの日本において、彼女のような「パワフル系歌唱力」の持ち主が、第一線でずっと活躍し続けるということがまず至難の業であると、今のところは言えるのではないか。日本人離れした歌唱力と言えば分かりやすいと思うが、会社や学校等で、人間関係だったり仕事のことだったり、何かと悩みを抱えやすい最近の日本人は、どこか「デトックス効果」が狙える歌や歌唱法に人気が集中する傾向にあると思う。


 例えば、同じ仕分けでも、最近赤丸人気急上昇中のサラ・オレインは、「癒し」の歌声の持ち主と言える。今の日本人は、「癒し」を求める人が少なくない。サラの歌声は、まさに現代の日本人が必要とする究極の癒し歌唱療法と言っても過言ではないくらい。


 そこに加えて、サラの歌声を食事にたとえると、「あっさりした味付け」の和食と言える。

 対して、小柳ゆきの歌声は、どちらかと言うと個性がバーンと全面に打ち出されてくるので、肉食系だったりこってり系だったりという印象になるから、毎日聴き続けるには、サラのような「時には個性が強すぎない」歌になるのだろうと思う。


 福山美穂、小比類巻かほる、フライド・プライド、鈴木聖美…パワフル系歌唱力の持ち主をあげれば、もっと多く存在すると思うが、ずっと売れ続けている歌い手となると、かなり限られてくるのが現状だ。

 でもって、「いずれもう終わるよ」と言われながら、いまだにAKB48は健在であることからも、どこかにアイドル性やタレント性が織り込まれていないと、パワフル系歌唱力の歌い手が、お茶の間に日本全国津々浦々まで支持を得るのは、簡単ではない。


 その壁を、小柳ゆきには、何とか打ち破ってもらいたいと思うんだが…。

 正直、所属事務所は好きではないけど、小柳ゆきは応援したい。


 何だか、話がまとまりきらなかった気がするが、純粋に、 小柳ゆき頑張れ!! と、心からエールをおくってお開きとしたい。

 

 追記:仕分け番組で彼女の歌声を聴いて、昔買った「MY ALL」(小柳ゆき BEST HITS CD+DVD)(ワーナーミュージック・ジャパン)
    を取り出して、DVDの方を鑑賞したが、買っておいて良かったと、今素直に感じている。
    1999~2003年のシングルが収録されたもの。



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2 コメント

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異性シンガーに求めるものは (テリー横田)
2014-09-21 11:19:48
どーもです。いいきじですねえ。

>何かと悩みを抱えやすい最近の日本人は、どこか「デトックス効果」が狙える歌や歌唱法に人気が集中する傾向にあると思う。

・・・これはなるほどと思わされますね。

「アイドル天国」の方を支持している私は(除く秋元一派)
あまりに朗々として上手すぎる歌手は、面白くないと思ってしまいます。
異性のシンガー・女優さんとかには、どうしても「疑似恋愛意識」を
持ってしまいます。世の男共と同じく、可愛くて
ちょっと線が細くて頼りなくて……ってな偶像をもとめてしまいます。

こういう傾向を打破し、本格派が実力通りの歌唱で、支持を受ける為には、
今の日本では難しいですが……「楽曲の良さ」特に「歌詞の良さ」で
勝負して行くしか道は、ないのではないかしら。ありきたりな結論ですけど。
意味不明なブロークンな歌詞、恋愛詞でもありふれた表現の浅い詞が横行している昨今
作詞の力が今後、また復権して行くんじゃないかと思います。

その時に、本格派たちの復権もあるのではないかと。

返信する
歌詞は確かに。 (y-loveroseやっち)
2014-09-23 01:09:19
テリーさん、ども、おばんです。

>いいきじですねえ。

ありがとうございます。小柳ゆきに、熱が入ってしまいました(^^ゞ

>異性のシンガー・女優さんとかには、どうしても「疑似恋愛意識」を持ってしまいます。

そうなんですね!
その点については、女性は人それぞれ…かと思いますが、男性ほどは「疑似恋愛意識」って、あまりないかもです。
「カッコいい」とか「素敵」とかは、思うんですけどね。
歌い手の場合だと、歌が作り出す世界観とか、歌い手の声など「総合的」に魅力を感じるんですけど、私の場合は、そこに「恋愛意識」は感じないですかね。
だからかな、男性アイドルに夢中になるってことがまずない(苦笑)。
年下にあまり興味が湧かないんですよね。
そこは、男性と女性の違いなんでしょうね。

>「楽曲の良さ」特に「歌詞の良さ」で
勝負して行くしか道は、ないのではないかしら。

これは、同感です。
歌詞は、大事ですもんね、やはり。

>表現の浅い詞が横行している昨今
作詞の力が今後、また復権して行くんじゃないかと思います。

歴史は繰り返すって言いますし、ファッション等の流行も昔流行ったものがまた、ってことがありますから、音楽も、そういうことがあるかも知れないなと、私も思います。
というか、そうあって欲しいです。

大人向けの音楽が、最近は「カバーソング」に集中している気がして、オリジナルでもっと勝負していける音楽業界に戻って欲しいんですがね…。
いい加減、「カバー」を聴くのは、お腹一杯ですもん(^_^;)

話が逸れましたが…(苦笑)。

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