星空自慢の宿 帯広八千代 YH Starry Sky Inn

日高山脈が綺麗に見える
北海道十勝 帯広 星空自慢の宿
大きな畑と森と空がいっぱいです。

思い出多く、葉書

2020年09月15日 09時57分00秒 | フィクション
涼しいを過ぎ、寒い、笑、八千代で
暑い、熱い街の事を思い出しながら
頭の中で人をごちゃごちゃにして
人を作っています。
あの頃、僕は、
旅先で葉書をよく書いてました
気軽に書ける人、
いろんな箇所をひっくり返しながら
一日かかって書いた相手、笑、
恥ずかしくも、懐かしい思い出です。
ある年、
ネパールのカトマンズに1ヶ月ほど
滞在していました、当時日本からの
葉書を受け取るのは大使館に行き
すごい数の中から自分宛ての葉書を
探すのは大変な事でした
そこで僕たちが利用させてもらったのが
現地旅行社など宛てに
送ってもらうというやり方で
向こうの人たちも、今思えば?
個人情報などあったもんじゃ無い
時代でしたが、気軽に受け取り
しばらく預かってもらっていました
そう、届いてから読めるのに数ヶ月なんて
こともあったと思います,・・
そして話の中にも書きましたが
当時の女性アイドルの写真葉書を
僕に送ってくれた友達がいて
数ヶ月振りに華やかな女性を見、
ずいぶん頭に血が上った事を
思い出します、、。、笑、^_^、
インドのこの辺りから二ヶ月後には
カトマンズにたどり着くからそこに連絡
してくださいとか、そんなやり方で
消息を知らせる、そんなゆっくりとした
便りのない事が元気な証拠と言うか?
でも?便りを受け取った時の嬉しさは
半端無くでした・・・
カナダの大きな川をカヌーで旅した時も
川沿いの街にいつ頃たどり着くからと
連絡しておけばポスト留め受け取れたり
手紙よりも僕たちの方が早くその街を
通り過ぎていたら、下流の街へ
転送してくれたり、でも?
僕たちが先に通り過ぎたと?
何故わかったのかは?不明です。
・・
宿のベンチに腰掛け
一日中、すべきことの無い時を過ごす
そんな旅がまたできればと・・
実際はできないんですがね、笑、それは
情報のスピードと個人に直接連絡の取れる
便利な世になった事もありです、けれど
僕はそれを恨む事もなく、それもそれと
受け止め、また自分らしくを考えています
先ずは重い荷をできるだけ軽くして
目の前にある石を蹴り飛ばしです。
・・筋肉痛に注意しなきゃ!!^_^


アミ  夜明け ミシェル 2

2020年09月14日 22時14分00秒 | フィクション
ゆっくりと時が巻き戻る夢をみた
日本を出た時、そして・・
自分の未来を真面目に考える事もなく
その日その日を避けていたあの頃・・
・・・僕は人目に触れないよう、
人と比べられることの無いよう、
そして、、、、
良いところだけは持って行こうと・・
自分は嫌なやつ・・・・
・・・・・
どんなことでも
真面目にやっていれば・・・
世間は、
認めてくれるから・・・
しっかりやればいいよ
反論の仕様のないアイツの言葉
みんながを味方に付けたコイツの言葉、
あの頃、周囲にいた人たちの
顔があちこち現れ・
うなされるように僕は目が覚めた
けれど一番悪は、自分、。
・・・
人間を堕落に導くもっとも大きな悪魔は、
自分自身を嫌う心である。ゲーテ
・・
暑い光と風
そしてこの街独特のにおいが
外からの侵入者、猿が入って来ないようしつらえられた格子の付いた窓から
入って来ていた、
中庭を覗くと、木陰で涼む手持ち無沙汰の
管理人ジェッダと目が合い
この国の人たちがよくやるように
首を少し傾け目を瞑って簡単な挨拶をする
庭の隅に置かれている椅子にはゲルトが
少し疲れたのか?、テーブルの上に
編み針とパターンを置き、
植えられた花をみながら、
自分の時を止めている・・
・・アミは?
僕と先ほどまで葉書を書き
郵便局へ出かけて行ったようだ
・・
甘くて熱いチャイを飲みながら
アミは葉書を三通
元彼と元々彼となんでもない彼へ
書いたらしい・・
ハイ、今日の仕事は終わりねぇ〜
頑張ったって自分を褒めなきゃ!!
良いこといっぱい書いたわぁよ
ここに来て生きるってなに?とか、
子供たちの澄んだ目を見ると、
私の心は洗われるようですとか、、
・・それらしいことを書いといたと、アミ
僕は、、、?
僕は、、、
しばらくは現在のままで・・
できることをやってみようと思うと書き
きっと読んでもらえない相手へ送った。
198Q 年 3月q日、川の街にて、、
・・
アミが郵便局に寄り川に出て
少し水浴びし戻って来た、
今日は牛もドヤドヤと
あちこちで入水していたらしい・・
ここでは牛さんは神の使いだからねぇ〜
・・・と、アミ。・・・
そして帰りに、
日本人向けツアー会社のオフィイスへ
日本から葉書が届いていないか
寄って来てくれていた、僕たちは大使館や
領事館に葉書を送ってもらうよりも
手間が省けるのと探しやすさ日本語の
通ずるスタッフとの楽しい会話、出される
緑茶飲みたさとエアコンにあたる目的で
このオフィスを時々利用させて
もらっていた。
アミには元彼から、早く帰れと!
まだ愛してると書いてあったと
喜んでいる・・・僕には友人から
日本のアイドルのちょっと
艶かしい写真葉書が一通、言葉は無し、
久しぶりに母国の面影を感じハッとし、
アミにふぇーっと大声で笑われ
ジェッタとゲルトに睨まれた
クワイェットタイムを打ち壊すのは
アジアンとイタリアンって
だいたい決まっている・・そんな事を
ミシェルからいつだか?聞いたが
外れてはいないと思う、・・
・・・・
屋上を見上げると、今日もミシェルの
洗濯物はかかって無いようだ、減らない
洗剤、少しづつ汚れの玉が大きくなる
シャツ、開かれないゲーテ、そして・・
髭剃り跡の美しい頬のミシェル・・
・・

ほどほどに愛しなさい。
長続きする恋はそういう恋だよ。

  シェイクスピア -

ある日、
ミシェルの熱い時が突然
終わりを告げたようだ・・
強い雨がこの街に降った日
彼は少し下を向きながら迷路のような
この街の路地を彷徨い歩き、川を見つめ
荼毘する紫煙を眺め、長い時をかけ
ここに戻って来た・・僕に笑いかけ
ハーィと一言、
元気か?良い一日だったか?と僕、
それには少し疲れた笑顔をこちらに向け
小さなウィンクで応えを寄越し・・
ミシェルは洗濯洗剤の入ったフィルムケースを見つめ、、残り三回と呟き
汚れの輪が大きくなったシャツを持ち
洗濯板のある洗面所へ向かって行った
・・・

初恋は、男の一生を左右する。

 アンドレ・モロワ 


格言、情景の描写以外
登場する人物などは
全てフィクションです
🙇‍♂️

すらすらと今回は書けました

2020年09月10日 21時49分37秒 | フィクション


すらすらと今回は書けました
<アミ 夜明け ミシェル>

バラナシ滞在中、夜明けを見に行きました
八千代でシャープな光の夜明けを見ているので
スモッグ空に昇る光は
乱反射をし、薄く、弱い 印象を持ちました
多分>? 気温も高く湿気の多いことも
理由のひとつかな? って思う節もあります・・
・・・
ドイツ<僕の元気な頃はまだ西ドイツ>人の
僕の持つ印象は、几帳面、勤勉
そして旅好き・・・世界のあちこちで
僕は泊まり合わせ、カナダの荒野で出会い
中国の辺境で行きかい・・・・
友情、言葉を交わし、
時には喧嘩もした記憶があります・・
当時、世界的に見ても
少し変わった色のシャツを着て
辺境の地をうつむき加減に大きなザックを背負い
とぼとぼ歩いてのは、ほぼ間違いなくドイツか
ドイツ語を話すスイス人だったと・・・
それと、日本人・・・<笑、  
・・・・
文の中に出て来る オクデラさんは
日本のサッカープロの草分け的存在の選手で
ドイツブンデスリーガ 1fcケルンに在籍し
優勝を勝ち取ってこともあったと記憶しています・・
僕が中学生かな? その頃、テレビで毎週
ドイツリーグの試合が放送されいて
とても楽しみに見ていました・・
ベッケンバウアー、ゲルトミュラー
オランダのヨハンクライフが特に
僕のお気に入りでした・・






アミ  夜明け ミシェル

2020年09月10日 13時01分03秒 | フィクション
川を弱い光で明るくさせながら
薄らと白く煙る空に陽が昇り始めると
全身を白く塗りたくって祈る人、
一斉に川から運んだ水を浴びる人、
川の中へゆっくりと入って行く人たち、
太鼓や鈴を鳴らしながら祈りを捧げる人、
・・そんな生きた時間が
この街でまた新しく始まりました・
・・・
川の向こうに昇る朝陽を
見に行かない?・・
ここに来ていく日も経った
雨が少し降った午後、路地の奥にある
コーヒーが美味しいと評判のカフェで、
いつものように、唐突に
少し遠くを見返した後の潤んだような
目をこちらに向けたアミに誘われ、
翌夜明け前、僕たちは、
真正面から昇る陽が見えるよう
河岸からかなり登った階段に
並んで腰を下ろした・・
・・
ゆっくりと光が雲から現れ
アミにも薄い夜明けの太陽があたり
少し子供のような面影残る横顔にも、
薄い影と輝きが混じりました・・
強い意思と折れそうな意思、、。
・・・
思ったより綺麗じゃないよね・・?
やっぱりスモッグのせいかな?
少しがっかりしたような呟きが
アミからもれ、今日の大事な僕たちの
行事が終了し、これから陽が沈み
眠るまでの間にしなければならない
事は何も無くなりました、、
迷路のようなこの街の路地を
ブラブラ歩き、メインストリートに出て、
チャイとプリーの朝ごはんを食べ
川の見える少し開けた場所に出て
暑い風をもう一度確認してから、
小さな部屋に戻って来た、
・・・
川を渡る列車が遠くに見える・・・・
・・・
大事な時間をありがとう・・アミ
最近は時間がダブつき気味ですから・僕
時は限りあるもんだからね!
大事にしなさい!・・アミ
そうだね・・僕、?
数年前、同じ言葉を僕にかけてくれた
人は、今頃どうしているだろう?
・・
君にとってはとても大事な時間だから
・・その人
少し進んで、振り返った時に・・きっと
君だったら理解できると思うよ・・その人
・・
ミシェルの洗濯物が、ここ数日、
屋上で見かけなくなっている・・。
昨日、見慣れない顔の男が
中庭に座っていて、それが髭を綺麗に
剃り落としたミシェルだとアミに
教えてもらうまで、僕は解らずにいた。
そう言えば?、最近は
夜、泣いていないようだ・・。
一回分の洗濯洗剤の量を正確に計り、
その量に合わせた正確な線の入れてあるフィルムケースを持ち歩き、
片面を五十回、洗濯板にこすりつけ
毎朝、洗濯していた、ミシェル・・ 
玉ねぎにいちいち定規をあてながら
切断する、ミシェル・・
ドイツ、ケルン生まれ、24歳
唯一知ってる日本人は
ヤスヒコ オクデラ・・
ゲーテの詩集を持ち歩いているけど
開けた様子の無い、ミシェル
・・
とにかく、とりかかれば心が燃え上がるし、続けていれば仕事は完成する。ゲーテ
・・
数日前、別の部屋に来たらしい
ドイツ系スイス人の女の子
グートと朝ごはんを共にし始め、
午後にはよくガートを笑いながら散歩
する二人、母国の言葉で楽しそうな会話が
夜、いつまでも続いてる事も・・・
ミシェル、変わったよね?・・僕
恋、打ち破るよね?・・アミ
私も少し変わった?・・アミ、?・・僕
・・・
幸せな空気が
この小さな部屋にも入ってきた
いや?僕が知らないだけで
もっと多くの簡単な幸せが入って来て
いるのか、、。

ミシェルの顔は髭が無くなり
若返り、生き生きとした目、口、
ハズムような足取りに変わり、しかし
いままで毎日洗濯し取り替えていた
少しよれているけど清潔なシャツが
今は少し汚れている・・・

二十代の恋は幻想である。三十代の恋は浮気である。人は四十代に達して、初めて真のプラトニックな恋愛を知る。ゲーテ、恋についての名言

ゲーテの名言や場所の描写の一部を除き
それ以外の人物など
全てフィクションです。
🙇‍♂️




書いてみた

2020年09月07日 20時43分00秒 | フィクション
あちらをこうして
こちらを最後にしてとか、
伝えたいことをとりあえず書き
削ったり足したりし
なかなか骨が折れました、笑
アミからの視点
えーおっさんが二十代の女子に化ける
ので?まー無理も多くて
どうか?変な場面や言い方などお許しを・
🙇‍♂️
昨年、インドに一人で行って来ました。
ドミトリーの利用は無し
エアコンがバンバンに効くお部屋、
列車も鉄格子は付いていない
ちょっと高めのクラスに乗り
そんは旅の人です、現在の僕は。
若い頃に世界各地で利用した安宿で
出会った、印象に残った人たちや
そこから出た空想の人たちを
半分ホントの世界と時代をかなり戻した
世界に載せてみました。
なんとか渡れる切符が欲しいと
もがいたり?!、諦めとか?、希望も?
でも?どんな形であれ
最後は勝負をするため川を渡ることに
なるんだと僕は思います。
ガンジス川は?
とても賑やかな場所です
生があり生活もし祈りもあって死を
とても感ずるところでもあります
牛も猿も犬も人も暑けりゃ泳いでいます
そんな生の濃い場所に僕は登場人物を
ぷかぷか浮かせています。
そして小さなドミトリーの部屋に
やってくる旅人たち・・またパリパリと
書いてみます。


アミ  浮かぶ

2020年09月06日 23時23分00秒 | フィクション
・・・・ために
・・ために
・ために
私は私のために生きたい。
・・
川に浮かんで、空を見上げると
青空などどこにもない薄白い空が広がり
ここは世界一のスモッグ空
聖なる川を渡る列車を見たら
認めたくないと、
我慢していた涙が出て、、
やっと自分の心の中を
認める事ができた・・
いっぱい泣いて・・
現実が少し先に進むのであれば
まだ涙の備蓄は多量にある、。
・・
数週間前、暑い街にある
中に入ると、少し冷んやりした空気の
イスラムの寺院で知り合った、彼
ザックに赤いバンダナ、。、
小さな街の路上でチャイを飲み
ジャーねと別れたら、
街角でまたばったり出会い
ジャーと!?食事をし、成り行きで、
私たちは窓に鉄格子の牢屋のような列車に
十数時間揺られ・・・川を渡り
この街にやって来た。
・・彼は
ヨーグルトは甘さを控えめが好き
夕食の後に薄いコーヒーを二杯
私が猫に喧嘩を売ってると
猫のこともわかってやったらと?笑い
人を荼毘する煙漂う河岸のガートで
沈みゆく太陽を眺め、暑い風に当たり
いつも寝そべりながら
この前のことを少しと
これからのことはもっと少しだけ
話をした。  名前と年齢、
それ以外のことは? 聞いていない、
けれど、目の奥にある優しさと
さらに奥にある誰にも触れさせない
孤独は知っている。
・・
・・・
西ドイツから来たミッシェルは
昨夜も母を思い泣きはらしたヒゲ顔を
ボンヤリ窓の外に向け、予定の無い今に
少し焦りを感じてるようだけど、
今日も生真面目なジャーマンリズムで
腕を動かし洗濯かな?
私はそれを瞑想の洗濯と呼んでいる。
日々、腹痛と戦うオージーのスティングは
お酒に厳しいこの国で?
何処かで仕入れたビールを飲みながら
今日も一日屋上男だと思う・・
レイラ、ニュージーランドから来た
マジシャンガール、チャイと、多量の
甘、甘お菓子のジュレビーを
食するのが朝の大事な日課、
パリに行って大道芸の世界で
やっていきたいのと語りながら
こんな手で?て?思うような
厚くて太い指を世界一器用に動かし
今朝もカード使いの練習のスタート。
・・
みな、今日の予定があるようで無く
そして明日の予定にmustが付くような
ことは誰にも無く・・・
漠然とした不安、それを打ち消すような
若さと少しの苛立ちが部屋の中を流れ
そんな空気を古いナショナルのファンが
かき回していた。
・・
エンドを怖れているのは
自分だけでは無い
私は自分のエンドを何処にするか?
・・・
ある日、
スティングが5年ぶりの帰国を決断した、
赤茶けた土地の小さな街で
牧場経営を引き継ぐらしい。
世界一のビーフを作るからなぁ
オーストラリアに来たら寄ってくれよ!
と言い、オージーハットを深く被り
ビールの空き瓶を残し、
あの川を渡って行った。そして、
・・入れ違うように、あの川を渡り
新しい旅人がやって来た、手足が長く・・
誰とも話さず、器用な手つきで
美しい紋様と色使いの編み物を夢中で
編んでる、
エストニア生まれのゲルト・・22歳
・・・
抜け目がなく、憎めない
管理人のインド人、ジェッダ・・19歳
・・・
彼は24歳、私は・・・29歳
・・
伝えない時点で
すれ違いは決定的になる、偶然は
万に一つもない。

いつ?私はあの川を渡ることが
できるのであろうか?

198Q年  インド

全てフィクションです
🙇‍♂️






熱いピープル

2020年09月01日 00時09分00秒 | フィクション
とても、笑ってしまうど
寒くて、散歩してると
山から降りる風の冷たいこと、笑
雪でも降るんとちゃうか?って
思ったほどでした、
本日の最高気温17℃
・・・・
おもしろがって、ちょっとした
読み物などを書いてみました。
全てフィクション?でも無く
パリの
シェークスピア アンド カンパニーは
実在するとても有名な本屋さん
僕も何度か行った事があり
隣はなかなか良いカフェ、前には
セーヌ川が流れ、ノートルダム大聖堂が
見える場所にあります、、。
ゲイのウェイターがいるか?
どうかは?です、
若き日のヘミングウェイがここで執筆して
いたのも有名な話、
フランスのアパルトマンにあるような
螺旋階段はありません、。
ラサ産まれのイン チン ヤン
僕の大阪時代の中国人の知り合いの娘さんの名前を借りています。
インド編、とも?
ストーリーの設計図もなく
思いついた事をパッパッと30分程で
書いたので、脱字多々、読み返しながら
修正、加筆しています。
インド編のアミ、架空の人ですが、
とても気に入ってしまい
今度はアミから見たその世界を考えてます
川面に浮かぶアミ
本当のカンジスに人がぷかぷか浮いてる
ような事は?まず無いと思います
そんなことしてたら、牛にぶつかり
インドの熱いピープルがホッとく事なく
笑、大ごと間違い無いと?思います。




アミ  ケープロカ

2020年08月30日 16時26分00秒 | フィクション
万華鏡の中のような揺れる光が
塗料が足りなかったことを
想像できるマダラに塗られた白い壁に
あたり始め・・
窓から入る湿気の多い空気は
切れることなく続く荼毘の香りを載せ、
体臭と何かの食べ残し、そしてそれぞれに
染み付いた疲れた香り、、
そんな空気をかき混ぜるオンボロの
ナショナル製のファン・・
一夜、ワンベッドの宿。
西ドイツから来た夜になると母を想い泣くヒゲだらけのミッシェル、日々腹痛に悩まされながら帰国を考えるオージーのスティング、旅の資金を路上で手品をして稼ぐキィウィガールのレイラ、、、
そして数週間前、イスラムの大きな
ドームの中で、出会った僕の相棒は
ザックの脇にいつも洗濯と
安物のサンダルをぶら下げた
無愛想で目の綺麗な小さな女の子アミ、
なんとなくチャイを飲み、
なんとなく飯を食べに出かけ
なんとなく話してるうちに
同じ方向ならばと窓に鉄格子の
付いた牢屋のような列車に詰まり
僕たちは川の向こうに別の世界が
あるという街にやって来た。
アミはいつもノラ猫に喧嘩を売り
口癖は自分の前世はネズミ・・・
シャワーも浴びず聖なる流れに浮かび
生臭い湿った風に髪をあて乾かす様子を
僕はボンヤリ眺めながら、
ガートと呼ばれる河岸に寝そべり
お喋り好きなアミの話を
いつも聞いていた、いや聞いていたかった
できるなら、いつまでも、、。
自信ある話から、
急に黙り目を潤ませたり、
甘い甘いヨーグルトが彼女のお気に入り、
そして夕食の最後に濃いコーヒーを一杯
・・
この先?
この先とは?数年先でも、もっと先でも
無い、遠くても明後日のことを聞かれて
やっと答えられるような、この部屋で一夜を過ごす僕たちにも、分け隔てなく
新しい朝の光がさし始めてました
強さ、儚さ、弱さ、そんな事に
何となく引かれるように移動し
なんとか明後日先の予定が決めれる日々
どこまで進んでもエンドがない事にも
気がついてはいるのに、エンドを恐れ
一塊になって過ごした夜。
ベッドの主も少しずつ変わり
ミッシェルは南へ、スティングは5年振りの
帰国を選択、レイラは大道芸のプロになると本場フランスパリの学校をめざし・・
アミはもう少しここで川に浮いていたいと
・・そして僕は陸路でヨーロッパをめざし
・・・・
それぞれの未来へ
198Q 年 インド バラナシ
・・・
その後のアミのことは
ケープロカにたどり着いたとハガキを
もらった以外、何も知らない

全てフィクションです
🙇‍♂️

アダム

2020年08月28日 21時02分00秒 | フィクション
歳とともに白いシャツが
窮屈そうになったウェイターのアダムに
カフェ、アンド クリームを
目配せでオーダー
カウンターに盛られたクロワッサンを
一つ・・・秋深くなった
朝をゆっくりと迎えるのが
日々になりつつあった、あの年、
僕は、パリ、
シェークスピア アンド カンパニーで
アメリカから来た陽気だけど
陰鬱な情緒いっぱいの作を
書き続けるスパンキーヘッドの
ジムライアンと、産まれは中国ラサ
カナダから来たチャィニーズ ガール
イン チン ヤン 真夏の暑い日に
水着姿でウロウロするのには
目のやり場に困ったけれど
愛すべきアジアン・・僕たちは
この世界的に有名なパリの本屋さん
シェークスピア アンド カンパニーの
部屋を間借りし、共同生活をしながら
文学作品を書き世界を目指す
作家の卵でした。ここから巣立った
アーネスト ヘミングウェイのように・・
・・・・
そんな夢も、少し覚め・・・
僕は作品に行き詰まり、
共同生活にも息詰まり、
彼らが起き出す前のひと時を
眠たげで緩い笑顔のゲイのアダムの
カフェで明日やこの先の自姿、未来像を
考える時は、何かの境目がソロソロと
自分に近づいているのを感じる時、、
かけがえのない光
・・
秋の緩い光が
我が聖母、ノートルダム大聖堂にさす頃
僕はさてと席を立ち、アダムにウィンクし
明日のデートの断りを入れ、、
自室の窓を開けるべく
螺旋階段を一歩一歩登って行きました。

全てフィクションです
🙇‍♂️