二泊三日旅行、当日。
4時起き!5時出発!と朝から快調な出だしで玄関から1歩出た瞬間に
突然どしゃぶり!!
思わず笑っちゃったくらい、どんぴしゃのタイミングでどしゃぶり!!
旅行用に持って出た折りたたみ傘をさして歩いたが、傘意味ねえ!ってくらいずぶぬれになって
もより駅に着く。
面白すぎて、一人わくわく感が止まらない。嵐のどまんなか旅行!非現実!最高!!
新大阪で新幹線を待つ間に、おやつを完食(5時ですよ?)してしまい、
「なにもう食ってんねん!」と旦那様に突っ込まれるくらい、ハイテンション。
横浜駅に到着してもまだまだ降る雨!良い!良いねえ、雨。
というのも。
旦那様は晴れ男。
ひとたび町を歩けばたちまち晴れる、というだけでなく、体質的にも無類の晴天好き。
とにかく直射を愛し、熱中症厳戒態勢の街中で活動することを生きがいにしているソーラー男。
その証に、太陽が陰るとたちまち、「もうあかん、パワー切れた」という。
(絶対どこかにソーラーパネルが仕込まれているはず、と思うが未だ確認できていない)
反対に、七咲は雨女。
何かしら重大事には必ず雨が降る、というだけでなく、体質的にも絶対の雨天好き。
雨が降ればウキウキし、びしょぬれアウトドアも、じめじめインドアも厭わない。カビ菌女。
その為に毎年の旅行は6月に敢行されるにも関わらず(旦那様の『夏!旅行!』は絶対信仰)
いつもいつもいつも、晴天!!何故勝てないのか!!
助けて、梅雨前線!!七咲は太陽を浴びると消滅しちゃうんだよ!
という叫びを抱きながらの例年でしたが、なんと!
今年初めて、ソーラー男に勝った!!感涙!
もういっそ三日間大雨で降り続いてくれ!(横浜の皆様スミマセン)
頼んだぞ、梅雨前線!
横で旦那様が雨雲を吹き飛ばそうと念力を送っているけれども!
念力のせいで雨が小ぶりになってきて、焦った七咲も必死の雨乞い!このさい、曇りでも良い!
ということで。
横浜駅ロッカーに荷物を預けて、いざ!横浜観光へ出発!!
まずは、当初の計画通り、みなとみらい~山手~中華街のコース。
この雨なので、三日目の美術館巡りコースと入れ替える?と相談したものの、
「いや、いま雨雲吹き飛ばしてるから大丈夫」との返答が。
やめて!吹き飛ばさないで!そこ頑張らないで!と思ったものの、
まあ三日目とコースを入れ替えても、三日目の天候なんて読めないからな。ということで。
人気のまったくない港をひたすら散策。散策、というか
晴れろ!晴れるな!!と良い争いながら、港を行く二人。(どんな旅行だよ)
この時点で雨はやみ、ちょっと晴れ間が!!
待て待て待て、晴れるな晴れるな!(万事この調子なので、港地区の記憶はあまりない)
シーバス(船)に乗る?とか提案するも、太陽が出てない為、旦那様は省電力状態=無気力。
(逆に太陽が出てると七咲が省電力状態=不機嫌)
とにかくこの調子で(横浜駅から)ひたすら海沿いを歩き続け、赤レンガ倉庫に到達。
せっかく来たのに、朝早くてまだ開いてない!!
(というか、赤レンガ倉庫を撮影したとは到底思えない貴重な一枚といえる)
(本人も、初め何を撮ったのか解らなかった… ←前後の流れでかろうじて判明)
かろうじて反対側のお土産屋さんが開いていたので、せっかくだから、と入ってみる。
入ってみて、お土産とも横浜ともさほど関係のない服屋さんでワンピースにときめく!!
可愛い!しかも2枚で3000円!?安い!
ハッキリ言って七咲が着て良い年代向けのワンピースではなかったのだが。(乙女系?)
春から締め付けていた財布事情と、「旅行」という非日常が相まって、あっけなくタガが外れる!
あまりに可愛すぎてどれも選べない!と長丁場に突入しようとする危機感に、
それまで傍観していた旦那様が乗りだし、「部屋着」ワンピースを2枚購入。
ばかじゃないの?
と、今なら思う。(いや、今も着てるけども!買ったからには着てるけども!)
なんならお土産にしても良いんだ、という思いもあったとはいうものの。
赤レンガ倉庫で、なんで普段着を買ってるのか。近所のスーパーか!
(いや近所のスーパーでは決して買わない代物だ)
まあそこは他にやることもないので、さらに海沿いを闊歩。
雨も降ったりやんだり、傘の出し入れで大忙し。(折りたたみだから)
大桟橋のクジラの背中に上り、そこから見えた船に大騒ぎする。
これだ。
かっこいい!!
てことで、大桟橋から山下公園を通って氷川丸に到着。
あ。余談だが。
山下公園では小学生が傘をさしレジャーシートを敷いて土砂降りの中お弁当タイムだった。
氷川丸付近では高校生の団体がが傘もささずに土砂降りの中クラス写真を撮っていた。
以上2点、なんでそこまでして敢行する?と思える『学校生活あるある』だと思う。やや同情。
(多分誰しも学生時代を思い返せば学校側の無茶ぶりの一つや二つは経験してるハズ)
さて、写真の氷川丸。
「クジラの背中」から見えていた時は、外国の船が泊ってるのかと思っていた。
が、中に入れると解って、がっつり突入!!
やったー!船だ!
乗りものに弱い人間にとって、こんな大きな船に乗って旅する機会なんか一生ない!
(君子危うきに近寄らず、の精神)
なので、せめて船旅気分を味わってみる。
たった200円でここまで楽しい施設ってそうそうないよ!!とハイテンションMax!
船内の写真は無駄にいっぱい撮りましたよ。
全部ぼけてましたけども。
いいんだ。いつものことだ。
その代わり、思い出のピント合わせはいつだってシャッターチャンスだぜ!
(負け惜しみ)
おりしも「時報代わりの汽笛を鳴らします」のアナウンスとともに、轟きの汽笛も体験。
泣く子ももっとなく大音量!(デッキで幼子がぎゃん泣き)
船内にあるスタンプラリーにもガッツリ参加。(大人なのに)
全部押し終わったら景品貰えるんだって!と嬉々として押して回る。(大人なのに)
「七咲が期待するほど良いもんなんか貰われへんで」と、旦那様の、再三にわたる再三の警告(入館料200円なのに)を空耳で聞き流し、
見事スタンプラリーのご褒美ゲット!!
七咲の期待以上に良いものでした!!(大人なのに)
そんなこんなで良いこと尽くしだった場所を後にし、通り道にあった「横浜人形の家」へ突入。
人形と云えば七咲は、「ドルフィー」とかの人形を眺めるのが大好きではあるものの、
残念ながら、ここの人形には燃えなかった…。
(怖い系の人形がいっぱいあって、そっち方面では大騒ぎしたけれど)
ちなみに、がつんと払った入館料500円。高いか妥当かは微妙なところ。
(こうなると、氷川丸の入館料200円、で一体どうやってあれを維持しているのかが俄然気になる)
雨はますます激しくなってくる。
「海の見える丘公園」はもうべつにいいんじゃない?うん、この雨だしね。
ということで意見は一致を見て、ここは素通りして、いよいよ山手へ。
山手。
山手って、…山なんだな(当たり前だけど)。
この土砂降りの中、傘さしてコンクリートの坂を登る必要性を何一つ感じられないよ、
と思いながら、延々ものすごく疲れる山登り。双方無言。
修験者か。
我々は、雨の中急こう配を行く修行に来ている修験者なのか。シティ派山伏。嫌だな。
外人墓地に差し掛かり、観光地なんだし見とくか、そうするか、と一応突入。
近所の墓地を見ているのとなんら感想は変わらず。(不届き者ですみません)
この辺りにブリキの博物館があるはずなんだけど?と、一応提案するも
「そこ行きたい?」
と、絶妙な切り替えし。
いや、別に行きたいわけじゃないですよ。(雨で地図もずたぼろだし)
ついでに言えば、山手に来たからには異人館めぐりも提案しなくてはいけなかったのだが
「そこ行きたい?」と言われれば、
この雨の中、次々にお宅訪問!するのは気が引ける、というのが正直なところ。
(お宅側も、こんな雨の中、余所宅をはしごする酔狂な客を招きたくはないだろう)
黙々と山手を歩きまわって黙々と中華街に降りてくる。
なにしに行ったのだ。
(服をずぶぬれにし修験者体験にいったのだ、と思えば、この道のりもなんと軽やかなことか)
中華街はさすがに観光客らしき人々がひしめきあっていた。
それまで観光客という観光客に出くわさなかったので
(罰ゲームのような雨中弁当タイムの小学生と、同じく大雨の記念写真の高校生くらい)、
ここは観光地だ。と、ようやく旅行をしている事を思い出したくらいだが
傘をさしてひしめき合っているので、鬱陶しいことこの上ない人たち。七咲含む。
(いや、七咲は普段から鬱陶しい人だが)
おまけに旦那様は買い物とかウィンドウショッピングとかが出来ない人だ。
中華街を完全に素通りする。
じゃあ何で行ったんだ。と御思いであろう。七咲もまったくもって同感だ。
強いて言えば、「観光マップに載っていたから」、かな。
登山家の、「そこに山があるから登るんだ」、と云うアレと一緒だ。
中華街から横浜スタジアム前を通って、再び港方面へ。
日本丸、横浜みなと博物館に到着。
しまった、ここに着いちゃったか。ここは三日目のコース予定なのだが。仕方ない。
(山手と中華街を一瞬で観光したために時間が無駄に余っている)
勿論、日本丸にも突入!写真を撮りまくる!
ここでも雨は止まず、甲板もぬめるほどだったけれど、大満足!!
船室の寝台で、寝泊まり体験(ベッドに横になれる)はさすがにダニがいそう(失礼)と
冷静に辞退しつつ、存分に楽しんで、隣接の博物館から出ると
恐れていた事態が!!
なんとまあ!晴れてきた!!
ていうか今晴れるなら山手か中華街で晴れて欲しかった…
あとはもうホテルに帰るだけの道のりに、お天道様は不要だよ!(暑くて倒れそう)
いやまあ、「明日に備えて濡れた服を乾かしてやろう」と言うお心遣いは有難いんですが
蒸れて不快ですお天道様!!
しかしソーラーパワーを充電する必要性のある(ソーラー男だから)旦那様は
是が非でも日向を闊歩する。
電車に乗るなど言語道断!末代までの恥!
と云わんばかりの武士(心意気は)の後に着いて歩いていけば、
七咲が太陽光に消滅するのが先か、ホテルに着くのが先か、の真剣勝負!!
そこにあらわれたるは、アンパンマンミュージアム!
「どうしたんだい、七咲!元気がないなら、僕の頭をお食べよ!」と
アンパンマンにアンパンをさしだされても困るので、ここも颯爽と通りすぎる!
疲労困憊の時に、あんぱんを食えと言われても、ちょっといただけないよアンパンマン。
(まあ人にもよるだろうが)
横浜を旅して、なぜかアニメに問題提起を(内心で)訴えかけることになろうとは。
旅とは奥深いものだ。
という思いを抱いて、ホテルにチェックイン!い、生きてる!!
こうして、太陽に消滅させられる寸前で、一日目の旅を終える。
横浜に遊びに行こうかな、と思っている皆様に朗報(?)です。
観光案内書などで配っている「はまっぷ」という地図に載っているエリアは
全て徒歩圏ですから。
(マリノスタウンから外国人墓地までを網羅して実証ずみ)