5月は忙しかったので図書館の本を借りることができませんでした。
6月になって久しぶりに「ち」から再開です。
ちいさなぬま 井上コトリ 講談社
森の奥にある小さな沼。
ひとりぼっちで寂しい沼は、飛んできた蝶や鳥とあいさつをし、帰ろうとする蝶や鳥を引き止める。。。
寂しさを感じている者にはつい、同情してしまうものですが、あれっ、この沼、怖い沼かも!?
でも最後にやってきた水色の目の女の子との出会いで、沼は大きく変わります。
沼の水が空に静かに登っていくページの絵が好き。その他も、素朴な絵が可愛い。
チョコレート屋のねこ スー・ステイントン 文 アン・モーティマー 絵 中川千尋 訳 ほるぷ出版
読み終わったらチョコレートが食べたくなった―🍫
フルーツのチョコレートがけ、チョコレートケーキ、ナッツ系のチョコ、エディブルフラワーを飾ったチョコ、いろんな型で作ったチョコ。。。どれも美味しそう。
これらのチョコが作られるきっかけとなったネコちゃんも、胸やお腹と、手足の先以外はチョコレートを思わせるような毛色なのが良いですね。
最後にチョコレートの簡単な歴史や種類の説明もあります。
ちび竜 文・工藤直子 絵・あべ弘士 童心社
小さな粒から生まれた「ちび竜」。水たまりのなかでボウフラたちと踊っていた小さなちび竜。
タンポポの綿毛につかまって飛んでいくくらい小さなちび竜は、だんだん大きく成長し、少しずつ「でか竜」になっていく。
その過程で、土のことを学び、水のことを学び、神通力を身に着け。。。
最後は宇宙レベルにまで大きくなった「でか竜」は言う。「ぼくはどこにでもいる なににでもなる」と。
きっと、こんなに大きな「でか竜」になっても、生まれた直後に一緒に踊っていたボウフラたちのことを忘れてはいないでしょう。小さなものの中には大きなものが存在している、というようなことを思いました。
あべ弘士さんの絵は、大胆で色鮮やかな画風のイメージでしたが、この作品では黒と青がメインで、ちょっといつものイメージと違っていたけれど、「竜」にはこういうシンプルな色使いが良いのかもしれないですね。
「つ」に続く。。。