やいまの島々美しゃ・心美しゃ

 やいま(八重山)のブログへ、おーりとーり♪ タイトルは
「しまじまかいしゃ・きぅむかいしゃ」と読みます。

「か」からはじまる絵本

2019-06-28 | 読書

も"ぅ"~ 蒸し暑くてやんなってまう~(名古屋弁で「嫌になってしまう」)

「か」で始まる絵本は図書館にたくさんありました。しかも結構、面白そうなのが多くて。。。7冊も借りてきちゃった。ただ、そのうち3冊は大好きな宮沢賢治の作品です(笑)

貝の火 宮沢賢治 作 おくはらゆめ 絵 ミキハウス

何度も読んだことのある作品ですが、絵本で読むのは初めてかなあ? ウサギの男の子、ホモイが主人公。最後は悲しい展開になってしまうので、ウサギ好きな私としては残念ですけれど、こんな経験をしたホモイは、のちのち、きっと立派なウサギになったに違ないと信じております(笑)

この絵本の絵を描いた おくはらゆめ さんという方は、調理師の専門学校を卒業後、調理師を経てから絵本作家になったそうです。すごいなあ。この絵本のホモイ、ものすごく&めちゃくちゃ&たまらなく可愛い ヒバリの子を助けているときの強い意志を持った表情、モグラをいじめている時のいじっめこ的な表情、そしてお父さんに首筋をつかまれて耳を左右にたらして泣いている表情。。。どれもこれも、なーんて愛らしいんでしょう。

私の中で、ホモイのイメージはもうこの子以外にありえません

それにしてもこの『貝の火』は、ホモイが見たいくつかの夢についてや、ホモイが何度か悪さをしながらもなぜ貝の火が美しく燃え続けたのか、など、じっくり考えたら小論文でも書けそうなくらい、深い作品ですね。さすが、宮沢賢治です。

 

蛙の消滅 宮沢賢治 作 小林敏也 画 好学社

これからの夏の季節にピッタリの一冊。私も、梅雨が明けて夏の空に入道雲が広がったら、「雲見」をしてそして「だんだんペネタ形になってきた」なんて呟いてみたいものです(笑)

ゴム靴を手に入れた仲間の蛙のことを妬ましく思う他の2匹の蛙。宮沢賢治の作品で「嫉妬」を扱ったものとしてすぐ思い出すのは『土神と狐』ですねえ。この『蛙の消滅』はそこまで激しい嫉妬でなくて、ちょっとユーモラスなトーンでもあるけれど、まあとにかく、人のことを妬んで良いことなんてありません(笑)

 

かしわばやしの夜 宮沢賢治 作 小林敏也 画 好学社

『蛙の消滅』と同じ作家さんが絵を描いています。最後のほうに紙質が違うページが2枚あって、フクロウたちがうっすらと光るようで美しいです。

夜の森で不思議な世界が繰り広げられる。。。『ポランの広場』など宮沢賢治の作品によくあるパターンですね。どっと風に吹かれたり、霧に包まれたりして、そういう不思議な世界との行き来ができるのはとても重要なことです。

柏の木大王と言い合うなど、清作という少年の気の強さが印象的。

宮沢賢治の「か」で始まる作品と言うと他に『風の又三郎』もありますけど絵本は見当たりませんでした。

 

蛙となれよ冷やし瓜 マシュー・ゴラブ 文 カズコ・G・ストーン 絵 脇明子 訳 岩波書店

小林一茶の生涯と、その作品のいくつかを紹介した絵本です。

①一茶のオリジナルの俳句、②3行の短いその英訳、③さらにその英語からもう一度脇明子さんが和訳したもの、という構成で、オリジナルの俳句が味わい深いのはもちろんですが、英訳も適切だし脇明子さんの和訳も、「なくて良い」とは思いませんね。この3者の字の大きさなどもちょうどいいバランスだと思います。

俳人というと松尾芭蕉のほうが私的にはなじみがあるけれど、小林一茶の作品も、これをきっかけにもっと読んでみたいです。

そして。。。ストーンさんの絵が良い 思わず、ストーンさんによる「やなぎむらのおはなし」シリーズをアマゾンで検索してカートに入れてしまいました(笑) そのうち、お金に余裕があるときに大人買いで買い揃えちゃうかも。

 

かしこいウサギとはずかしがりやの大きな鳥 パスカル・マレ 文 デルフィーヌ・ジャコ 絵 平岡敦 訳 徳間書店

この先どうなるんだろう?と、ストーリーが気になるタイプの絵本です。これ、元になる民話などがあるのかなあ?

日本の昔話でも「かちかち山」など、ウサギは知恵が働くキャラクターとして登場することがありますが、この作品のウサギも、クールな表情をしていながら、知恵を使って王様であるライオンを助けます。その活躍ぶりには、ウサギ好きな私としては嬉しい限り(笑)

 

からすのそばやさん かこさとし 偕成社

『からすのパンやさん』は有名ですが、そちらは以前、借りたことがあるのでこれを見つけて即、借りました(笑)

『からすのパンやさん』一家の子供、オモチちゃんが主人公。次から次へとエスカレートして、麺ならなんでもこい状態に(笑) ある意味、収拾がつかなく(笑)なっていくのですがその突き進み方が かこさとし さんらしい、清々しいまでのストレートさで最高です(笑)

お客が来なくて悩んでいる麺系のお店の方は、この絵本を参考にして、新メニューを考えてみてはいかがでしょうか。。。(笑)

 

かしこくいきるしまりす 手島圭三郎 絵本塾出版

以前、手島圭三郎さんの『はしれはるのゆきうさぎ』という絵本を借りたことがあったので、こちらも借りてみました。

かしこく、たくましく冬を越すしまりすの物語です。見開きいっぱいに翼を広げたフクロウの絵が見事ですが、しまりすが逃げられて良かった(笑) うさぎやしまりすなど、北の大地で生きる動物たち。。。ああ、またいつか、北海道に行きたいなあ。

  

刈谷市中央図書館は毎月第4金曜はお休み。ちょうど今日はお休みでした。明日、「か」の絵本を返して、「き」の絵本を借りてきます~ 楽しみ~



最新の画像もっと見る