隣の男性と私はカーテンを開けっぱなし
(2011年)
3年前
病院のベッドの上で書いた日記です。
(2011年)
3年前
病院のベッドの上で書いた日記です。
2011年9月22日(入院12日目)
まだうす暗い午前4時50分に採血があった。
10時からは2回目のMRI検査があり、約15分で終了し部屋に戻った。
「yamacさん、左足は治りが早いですね、もう歩けるし…」
私と看護婦さんとの会話を聞いていた隣の男性が割り込んで来た。
「廊下を走ってたよ」
「走ってなんかいないよ」
私がすかさず言うと、
「おれには走っている様に見えるよ」
男性が笑いながら言った。
最近の私は点滴の管が外されると、キャスター付き点滴棒を持たなくていいので、病院の中をあちこち歩いたりしていた。すると、車椅子から松葉杖に変わった隣の男性(私のベッドの隣)と、廊下で時々出くわす事があった。
やっと松葉杖でリハビリ出来るまでになった男性から見ると、2週間もたたないのに手ぶらで歩いている私が、「走っている様に見える」という冗談を言ったのだ。
でも、左足は普通に歩ける様になったけど、左手としゃべるのは、まだまだダメだ。リハビリは長い期間かかると思う。
つづく