先日亡くなった菅原文太の心境を奥様がコメントされていた。
まさしく、彼の晩年の心境を奥様が代弁したのである。
青年の若き日々はまさしく太陽がのぼり、すべての大地に光を与え、己の人生にすべてを掛けて
無我夢中で駆け上がり、やがて壮年、そして老年の年月を迎え、照らしだしていた太陽がやがて
山々の片隅に沈み始め、いつの間にか、周りを照らしださずとも、沈みゆくかすかなひかりに
美しさと感動を覚える事を小生も感じ始めた。
そして 若き日々、見えなかった事、聞こえなかった事に対してようやく見えるようになり、、聞くことが
出来るこの頃である。
又、ほとんど同時期に亡くなった高倉健も、彼の言葉の中で
仕事とはその人の人生であると述べていたがまさしく其のとうりである。
小生の生業は建築であるがこの道四〇年、ただただ一筋に歩いてきたが、すべては己の
人生である。
現在も日々、仕事をとうしてお客様と対話をして、すべて今まで生きてきた証を述べ、
正しい仕事をしてきたかを理解して頂いている。
同時期にお亡くなりになった彼らの言葉に心打つものがある。
ご冥福をお祈り致します