調べてはみたけど、情報が少ないもの等を、こちらにまとめました。
・九州 遠賀川の生態系ネットワーク
こちらはボトムアップ方式で、下から上げて行こうとする取り組みです。
昔は炭鉱があったところで、その名残がまだ残っているそうです。
九州でも一番一級河川では水質が悪いそうで、今後どうなって行くのか気になります。
生態系ピラミッドの下位を増やすと、上にいるさまざまな種が増えるので、私個人的にかなり期待しています。
愛知県
・木曽川を中心とする生態系ネットワーク(イタセンパラ、ハリヨが指標種)
例の魚道の長良川の横。
長良川も木曽川の川になるのですが、あまり情報がなく・・・。
福井県
・九頭川の生態系ネットワーク(コウノトリ定着中心)
四国
・四万十川流域(ツル)、吉野川流域(ツル・コウノトリ等)
鳥取県 出雲市
・宍戸湖と斐伊川の生態系ネットワーク (大型水鳥、白鳥類、雁類、ツル類、コウノトリ、トキ)
こちらは、大きな湖、有名な湖ですね。
HPも作られています。
この水域に集うハクチョウ、雁、コウノトリなどのギャラリーも見られます。
北海道
・石狩川の生態系ネットワーク(タンチョウ、シマフクロウ、イトウ等)
最後に書いた石狩川ですが、この石狩川エリアの近くの長沼町という町で、舞鶴遊水地という田んぼの中を通る川の端に作られた、洪水時の水を受ける遊水地があって、そこに道央圏では100年ぶりにツルが誕生したそうです。
戦後、いやそれよりずっと前から、途絶えていた何かがつながった・・
ということで、長沼町ではもうタンチョウも住める街にするということで町を挙げてツルとの共存を目指しており、「タンチョウも住める町づくり」というのを推進しておられます。
名前からも分かる通り、昔はツルが舞い降りた土地だったそうなのです。
住民はツル愛が高いと思われます。
うちの近くは海亀を祀っており、私の地域もカメ愛は高いです。
ということで、長沼町はツルと住む町へと進もうとしています。
今年もヒナが誕生したそうです。
国土交通省北海道開発局
札幌開発建設部 HPより
タンチョウも住めるまちづくり検討協議会
タンチョウも住めるまちづくり検討協議会
(これは営巣地と巣に関わる細心の注意を払わねばならない撮影ですが、行政が細心の注意をして撮影した写真と思われます)
私もこうしてHPを見るまで、タンチョウのヒナも、ヒナがどう大きくなるかも、どういう経緯を辿るかも知りませんでした。
大人なのに、顔はヒナとか、面白いですね。
以上で、日本の今、環境省がやっている15個ぐらいの協議会がある大きな第一級河川の生態系ネットワークの事業を見て来ました。
国土交通省 HP
河川を基軸とした生態系ネットワーク より 抜粋
他にも各地で生態系ネットワークの取り組みはあります。
県や市町村、民間のしているものもあり、今は萌芽期であり、これから大きく開花期を迎えたらどんなにいいことか。どんどん広がって行って、これがスタンダートになるようになって欲しいと思います。
この生態系ネットワークも広い話です。全体的には、日本全土、果ては渡り鳥の渡来地であるロシアなどまで広がります。
足元は我が国日本で、あちこち分断、断絶、孤立した生息地や自然のネットワークをつなげるというのものです。
我が近所のことを多く書いていますが、セメント三面張り、セメント海岸、堰や水門、段差などで連続性皆無など、あちこちこういう場が多くて、わが日本はウナギやアユの国でありながら放置しており、これを解決するのも、これも喫緊の課題と思います。
まずはうちの近所のセメント三面張りの水路や川まで、生態系ネットワークの波が押し寄せ、多自然の川や水路に変わるように、私もこの流れを押していきたいと思います。
また今後も新しい情報や伸展などの情報を踏まえて、まとめたり書いたりしたいと思います。
これらの取り組みは、我々も見れて、参加も喜んでもらえるものです。イベントや参加募集があったら、見に行ってみてください。
タンチョウのヒナを追いかけまわしたり、コウノトリの営巣周りで不審者になったり、トキを驚かせたりするのは、マナー違反ですが、見に行ったり参加したりする人らが増えると、やる側が、さらにまたやる気がアップして、これはやらねばならない、各地に広めねばならないと思ってくれるかもしれません。