入院日記
明けやらぬ カーテン越しに 聞こゆるは
「してくれ」「何を?」「アンラクシ」
おさまりし あえぎの聲に 夜は明けぬ
おだやかなりし寝息は 冥き道中
「アンラクシ」 口走り人の 朝餉かな
あえぎの息で 悪魔の囁きが如く「アンラクシ」
若き女医の叱声は むなしからんや
永遠に続くがごと咳き込みに
母の逝きし夜を 思い出す
啄まれし心臓を抱いて 何処に帰らん
退院の 我待つネコも 今は無き
入院日記
明けやらぬ カーテン越しに 聞こゆるは
「してくれ」「何を?」「アンラクシ」
おさまりし あえぎの聲に 夜は明けぬ
おだやかなりし寝息は 冥き道中
「アンラクシ」 口走り人の 朝餉かな
あえぎの息で 悪魔の囁きが如く「アンラクシ」
若き女医の叱声は むなしからんや
永遠に続くがごと咳き込みに
母の逝きし夜を 思い出す
啄まれし心臓を抱いて 何処に帰らん
退院の 我待つネコも 今は無き