山之上もぐらの詩集

山之上もぐらの詩集

山之上もぐらの詩集

2024年02月09日 | 日記


真夜中の町に 霧が降りてくる
都会の真ん中に 船の霧笛が聞こえてくる

頭の中の断層がずれて
僕は思わず ねこの尻尾にぶら下がる

復讐を企てると言うことは
いまだ未練を有するということ

僕は 復讐を企てたりはしない

企てはしないが

断層には 血が滲んでいる

今夜はなぜか 線路を走る
列車の音も 聞こえてくる

霧が降りてくる
白い霧が 町に満ちてくる