山之上もぐらの詩集

2024年01月29日 | 日記

風が吹いて


風が吹いて 薔薇の花びらが
街の上一面に 散りしかれた
風が吹いて 空の真ん中に
ぽっかりと 真っ青な穴が空いた

風が吹いて 薔薇の花びらが
水の上一面に 散りしかれた
風が吹いて 海の真ん中に
まっすぐに 鮮やかな虹が昇った

風が吹いて 薔薇の花びらが
道の上に 散り敷かれた
散りしかれた 花びらを撫でるように
さんさんと 透きとおった光がふりそそぐ



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