CONFLUENCE / BILL PERKINS with PEPPER ADAMS
秋吉敏子のオーケストラの「ロングイエローロード」に参加し、その中のカリドール・エニワンでソロをとっているバリトンサックスのビルパーキンス。
敏子は、「この曲でのパーキンスのソロに敬意を表したいと思います。音楽を演奏するものは、こうありたいものです。」とコメントしている。
彼も50年代はウェストコースト派の一員としてアルバムを残していたが、その後はもっぱらスタジオワーク中心。長く「TONIGHT SHOW」のオーケストラの一員でもあった。
そのパーキンスの久々のリーダーアルバムがこのアルバムだ。共演しているのはペッパーアダムス。サド・メルオーケストラの重鎮として、67年の設立以来の78年の解散直前まで居なくてはならない存在であった。
このアルバムも、ペッパーアダムスが参加していたので買い求めたものであったと思う。録音スタジオはToshikoのアルバムと同じハリウッドのSage&Soundスタジオ。
アダムスも東海岸中心に活動していたので、どのような経緯でこのセッションに招かれたかは分らないが、東西の有名オーケストラのバリトン対決でもある。それに、Gordon Goodwinのテナーが加わっている。
彼の若いころの演奏も貴重だ。
とはいっても、このアルバムで2人が共にバリトンを演奏しているのは一曲だけ。
アダムスはバリトン一本であるが、パーキンスはテーナーやフルートを曲によって持ち替えている。パーキンスの多芸ぶりをアピールしたアルバムづくりになっている。
“Confluence”というタイトル。合流という意味だが、単にこのセッションに人が集まったことを云うのか、考えや想いが一致したことをいうのか。
多分後者であろう。
長年のオーケストラやセッションプレーヤーとしての活動が長かった2人。曲もオリジナル曲で。自由な演奏を繰り広げる。
パーキンスも50年代に比べれば少しモーダルな演奏。アダムスも、ドナルドバードとやっていた頃のハードバッパーというよりは少し脂っぽさがとれた感じ。
「2人で少し今風にやってみようか」というのが、アルバムづくりの合意点だったのかもしれない。
ペッパーは、その年ハンプトンのリユニオンオーケストラにも加わっていたが、当時の姿は、こんな所でも見れる。
8月にヨーロッパ巡業中のセッションでの演奏。
一方のパーキンスは、5年後の来日時でも元気なものだ。
1. CONFLUENCE
2. LA COSTA
3. INDOOR SPORTS
4. CIVILIZATION AND ITS DISCONTENTS
5. DYLAN’S DELIGHT
6. IN LOVE WITH NIGHT
<Personnel>
BILL PERKINS(bs,ts,cl)
PEPPER ADAMS (bs)
GORDON GOODWIN (ts)
LOU LEVY (p)
BOB MAGNUSSON (b)
CARL BURNETT (ds)
Recorded at Sage & Sound Studio in Hollywood , November 20,1978
秋吉敏子のオーケストラの「ロングイエローロード」に参加し、その中のカリドール・エニワンでソロをとっているバリトンサックスのビルパーキンス。
敏子は、「この曲でのパーキンスのソロに敬意を表したいと思います。音楽を演奏するものは、こうありたいものです。」とコメントしている。
彼も50年代はウェストコースト派の一員としてアルバムを残していたが、その後はもっぱらスタジオワーク中心。長く「TONIGHT SHOW」のオーケストラの一員でもあった。
そのパーキンスの久々のリーダーアルバムがこのアルバムだ。共演しているのはペッパーアダムス。サド・メルオーケストラの重鎮として、67年の設立以来の78年の解散直前まで居なくてはならない存在であった。
このアルバムも、ペッパーアダムスが参加していたので買い求めたものであったと思う。録音スタジオはToshikoのアルバムと同じハリウッドのSage&Soundスタジオ。
アダムスも東海岸中心に活動していたので、どのような経緯でこのセッションに招かれたかは分らないが、東西の有名オーケストラのバリトン対決でもある。それに、Gordon Goodwinのテナーが加わっている。
彼の若いころの演奏も貴重だ。
とはいっても、このアルバムで2人が共にバリトンを演奏しているのは一曲だけ。
アダムスはバリトン一本であるが、パーキンスはテーナーやフルートを曲によって持ち替えている。パーキンスの多芸ぶりをアピールしたアルバムづくりになっている。
“Confluence”というタイトル。合流という意味だが、単にこのセッションに人が集まったことを云うのか、考えや想いが一致したことをいうのか。
多分後者であろう。
長年のオーケストラやセッションプレーヤーとしての活動が長かった2人。曲もオリジナル曲で。自由な演奏を繰り広げる。
パーキンスも50年代に比べれば少しモーダルな演奏。アダムスも、ドナルドバードとやっていた頃のハードバッパーというよりは少し脂っぽさがとれた感じ。
「2人で少し今風にやってみようか」というのが、アルバムづくりの合意点だったのかもしれない。
ペッパーは、その年ハンプトンのリユニオンオーケストラにも加わっていたが、当時の姿は、こんな所でも見れる。
8月にヨーロッパ巡業中のセッションでの演奏。
一方のパーキンスは、5年後の来日時でも元気なものだ。
1. CONFLUENCE
2. LA COSTA
3. INDOOR SPORTS
4. CIVILIZATION AND ITS DISCONTENTS
5. DYLAN’S DELIGHT
6. IN LOVE WITH NIGHT
<Personnel>
BILL PERKINS(bs,ts,cl)
PEPPER ADAMS (bs)
GORDON GOODWIN (ts)
LOU LEVY (p)
BOB MAGNUSSON (b)
CARL BURNETT (ds)
Recorded at Sage & Sound Studio in Hollywood , November 20,1978