A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

昔のままのスタイルで復活するベテランもいれば、新しい境地にチャレンジするベテランも・・・・・

2007-11-17 | MY FAVORITE ALBUM
Autumn Blow / SADAO WATANABE featuring LEE RITENOUR & HIS GENTLE THOUGHTS
1977年はConcordレーベル飛躍の年。新たに発表されるアルバム数も多く、復活するプレーヤーも多かった。そしてスコットハミルトンという「新人」も登場する。古き良き時代のジャズが復活してきた。

一方で、Rockからクロスオーバーを経て、新たに生まれた“Fusion”。新しいジャズも大分こなれたサウンドになりつつあった。そして着実に広まり始めていた。特に、デイブグルーシンと彼を囲む仲間たちの活躍が、都会風の新しい洗練された息吹を感じさせた。



日本人で、このジャンルを引っ張っていたのは渡辺貞夫。その年には44歳と脂ののりきった時期。ナベサダは、古いJAZZに原点回帰するのではなく、ジャズの伝統を引き継ぎながら、ボサノバを手初めに常に時代の先端にいて新しいものを取り入れていた。
そして、その活動に対して昭和51年度(第31回)には芸術祭大賞を受賞する活躍ぶりであった。

自然の流れか、ナベサダは彼らのグループと一緒に演奏するようになる。
そして、ナベサダのフュージョンの世界が始まった。
FMラジオで、”My dear life”という レギュラー番組があった。良く聴いたものだ。この年の77年には、番組名をタイトルに冠したアルバムをリー・リトナー達とLAで録音したが、その秋にはそのメンバーを率いて日本でコンサートを開いた。その時の厚生年金会館でのライブ録音がこの一枚。このコンサートには行った記憶が。会場の聴衆の一人であったという訳だ。

テナーにはアーニーワッツ。10年前にはバディーリッチのオーケストラに加わっていたが、この時にはフュージョンの世界の第一人者に大出世であった。ナベサダとワッツのアルトとテナー、そしてソプラノとソプラニーノのアンサンブルは、まさに時代の旬なサウンド。
そして、ギターのリー・リトナー率いるオールスター。その後のフュージョンを引っ張っていく大物が揃っていた。曲はすべてナベサダのオリジナル。それぞれをフィーチャーしたステージの模様が生々しく伝わる。

1. JUST CRUSIN'
2. THE CHASER
3. SOMEDAY IN SUBURBS
4. RAPTURE
5. INNER EMBRACE
6. ORANGE BYPASS

Sadao Watanabe (as,fl,sn)
Lee Ritenour (g)
Ernie Watts (ts,ss)
Patrice Rushen (p,el-p)
Anthony Jackson (el-b)
Harvey Mason (ds)
Steve Forman (per)

Recorded Live Oct.23, 1977 at Kosei-Nenkin Kaikan, Shinjuku,Tokyo

オータム・ブロー
渡辺貞夫フィーチャリング・リー・リトナー&ヒズ・ジェントル・ソウル
ビクターエンタテインメント

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