A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

アコースティックなサウンドを生かしたグループといえば・・・・

2007-12-22 | CONCORD
Watch What Happens / L.A.4

エレキ楽器が主役を占めたフュージョンが幅を利かせてきた時に、アコースティックの楽器の良さを懐かしいサウンドで聞かせてくれたのがConcord。個々の楽器のアコースティックの良さもあるが、そのアンサンブルワークもまた楽しいものだ。古き良きアコースティックサウンドというと、とかく懐古調になりがちであるが。
その中で新たなアコースティックサウンドを探求し続けたグループがある。
”L.A.4” である。
Concordレーベルスタートの初期からアルバムを出していたが、久々に登場した。
ベテランの実力者四人組でスタートしたが、今回からメンバーが一人代わり、ドラムのシェリーマンに加わってジェフハミルトンが参加した。
このL.A.4はグループ全体として、4ビートに加えてボサノバなどのラテンリズムを多用した独自のサウンド作りが特徴だ。この要のリズムが、大の実力者シェリーマンから若手のハミルトンに代わって果たして務まるか・・・・・・?
モンティーアレキサンダーのトリオ、そしてウディーハーマンのオーケストラでの実績はあっても、まだ25歳。親子ほど年が違う先輩たちに挟まれて・・・?
しかし結果は杞憂であった。
元々スインギーなドラムが彼の売り物であるが、それをベースとしたL.A.4の繊細なリズムワークも完璧だ。そして他の3人とのコンビネーションもぴったりだ。
このハミルトンもConcordの水に肌合いが合ったのだろう。L.A.4だけでなく、様々なセッションに顔を出すようになる。新人ではないが、Concondが育てたプレーヤーの一人だろう。
演奏する曲はミシェルルグランの代表作から始まる。枯葉やモナリサなどスタンダード曲が続くが、それぞれの料理の仕方が絶妙だ。バドシャンクのアルトとフルートの使い分けもいいが、この4人の味わいのあるコラボレーションが何ともいえない。少しスタイルは違うが、MJQの魅力をジャズ&ラテンの世界で実現したような趣だ。
このグループの要はやはりローリンドアルメイダ。バドシャンクとの長年の絆がこのグループの原点だ。
この後もこのLA4は進化し続ける。歴史に残るグループの一つだろう。

1. Watch What Happens       Gimbel, Legrand 5:24
2. Summertime            Gershwin, Gershwin, Heyward 5:14
3. Mona Lisa              Evans, Livingston 4:55
4. Willwaw                Laurindo Almeida 5:27
5. Land of Make Believe       Chuck Mangione 6:55
6. Nuages               Django Reinhardt 5:48
7. Misty                Burke, Garner 7:42

Produced by Carl Jefferson

The L.A. 4
Bud Shank Flute, Sax (as)
Laurindo Almeida (g)
Ray Brown (b)
Jeff Hamilton (ds)

Originally released on Concord CJ-63

Watch What Happens
L.A. 4
JVC

このアルバムのCD版は


コメント
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