A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ミシェルルグランの曲には好きな曲が多い・・・・

2007-12-23 | MY FAVORITE ALBUM
WATCH WHAT HAPPENS / Lena Horne & Gabor Szabo

タイトル曲の”WATCH WHAT HAPPENS”も好きな曲の一つ。
L.A.4のアルバムを聴いて、この曲を、そしてこのアルバムを思い出した。
タイトルに惹かれて思わず買い求めた一枚だ。
特にリナホーンのファンでもないし、別にガーボルザボが好みであった訳ではなかったのだが・・・・。
ところが、聴いてみるとバックのリチャードティーのオルガンが心地よい演奏ですっかりお気に入りの一枚になった。ザボのギターよりもこのオルガンが印象に残っていた。

歌っている曲は、タイトル曲以外にもビートルズナンバーを含めて当時のヒット曲集。
実はこのアルバムは、SKYEというレーベルから最初発売されたもの。
このアルバムにも参加しているマクファーランド、ザボ、それにヴァイブのカルジェイダーで設立されたレーベルだ。
ちょうどジャズが多様化を始めた60年代の後半、ジャズをもっと身近なものにしようという心意気で新しいポピュラーな曲を、ジャズの世界で新しい試みにチャレンジしたレーべルであった。
ビジネス的には難しかったのか、短命ではあったが、斬新なアルバムが何枚かある。

このアルバムは、レナホーンを主役にしたものだが、張りのある彼女の歌声に、ザボの朴訥としたギターがよく合う。それに、バックのリズムセクションも。60年代の録音とは思えないほど洗練されていて、ソウルフルだが垢抜けしている。
と思ったら、バックは後のフュージョンの世界を引っ張った面々だし、アレンジがゲーリーマクファーランドだった。オブラートに包んだというか、旨くコーティングしたというか、派手さはないが独特のアレンジで好きなアレンジャーの一人だ。

「コスモポリタン」という言葉がある。レナホーン自身もネイティブアメリカンの血が流れる。ザボもハンガリー出身で自国の民族音楽に根ざしたプレー、彼らがヨーロッパ生まれのヒット曲を。まさに国際色豊かであり、それぞれに根ざした新旧の音楽をミクスチャーした作品。けっして大作というわけではないが、Skysレーベルのコンセプトが旨く表現できたアルバムだ。

リナホーンは1930年代から活動していたようだがこのアルバムの録音時にはすでに50歳。80歳を超えても新たなアルバムを出して比較的最近まで活躍していたが実に息の長い活躍ぶりである。ひょっとしてまだ健在なのかも。

Rocky Raccon
Something
Everybody’s Talkin’
In My Life
Yesterday When I Was Young
Watch What Happens
My Mood Is You
Message To Michael
Nightwind
The Fool On The Hill

Produced by Norman Schwartz

Lena Horne (Vocals)
Gabor Szabo (g)
Howard Roberts (Vocal Arrangement)
Gary McFarland (Arranger, Conductor, Orchestration)
Richard Tee (org)
Cornell Dupree (g)
Eric Gale (g)
Chuck Rainey (b)
Grady Tate (ds)

Recorded at A&R Recording Studios, New York; Oct.-Nov. 1969
Watch What Happens!
Lena Horne & Gabor Szabo
DCC

このアルバムのCD盤


コメント (1)
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