Play the Blues Live from Jazz Lincoln Center / Wynton Marsalis & Eric Clapton
必ず両者を結びつける必然というのもがあるのが常だ。ベイシーとチエミの共演も起るべくして起ったイベントだと思う。
丁度今、エリッククラプトンが来日してライブを続けている。そのクラプトンの今年のアルバムの目玉はウィントンマルサリスとの共演アルバム。最近の音楽事情には疎い自分の耳にも届く位なので、巷では大分話題になっているようだ。
ジャズの歴史を重んじて活動をしているマルサリスと、ブルースに拘って演奏を続けているクラプトンが、ジャズのオリジンでもあるブルースを基盤に共演するのは何の不思議も無い。どんな音が出てくるか楽しみで何の予備知識も無く買ってみたアルバムだが・・・。
クラプトンの2010年のアルバムにマルサリスがゲストで参加しているが、これが始めての出会いかどうかは寡聞にしてしらない。しかし、マルサリスは始めてクラプトンに会った時から何か心に響くものがあったといっている。今年の4月ニューヨークのリンカーンセンターでコンサートを開くに至ったというのは、2人を結ぶ必然があったということだろう。そして、演奏のスタイルはジャズの歴史を遡り、いわゆるニューオリンズスタイルというのが自分としては実に嬉しい。というのも、自分がジャズ好きになったのも、ディキシー、ニューオリンズから。最近はあまり聴く機会もなかったが、いきなり2人が自分のジャズの故郷に登場してくれた。
ICE CREAMでスタートするが、自分がジャズを聴き始めてまもなく買った一枚のレコードを思い出した。このアルバムはニューオリンズジャズの起源を支えていた当時埋もれたミュージシャンを発掘したアルバムだったが、この2人の共演は、反対に今は埋もれたジャズ、そしてブルースのオリジンをもう一度見直そうというメッセージに思える。
50年代から60年代にかけての熱いジャズの時代は、次に何が起るのだろうかという期待と緊張感があった。しかし、いつのまにか多様化していったジャズは、演奏は上手いし、聴いて心地よいが、反対に新たに何かが起るという期待感がもてない。何もジャズだけではなく、社会全体がそのような風潮かもしれないが、そのような時にこそ原点に戻ると何か新たな発見ができるのではといった気持ちを持たせてくれたアルバムだ。異色の組み合わせが何か新たな始まりになるような気がする。
このアルバムは、CDだけでなく、コンサートの様子を伝えてくれる映像(DVD)もついている。映像があることで、彼らのメッセージがより理解できる。ビジュアルは大事だ。
1. Ice Cream Johnson, Moll, Robert A. K. King 7:38
2. Forty-Four Burnett 7:12
3. Joe Turner's Blues Handy, Hirsch 7:47
4. The Last Time Ewing, Martin 4:18
5. Careless Love Handy, Koenig, Williams 7:43
6. Kidman Blues J. M. Williams 4:20
7. Layla Clapton, Gordon 9:08
8. Joliet Bound McCoy, McCoy 3:50
9. Just a Closer Walk with Thee Traditional 12:20
10. Corrine, Corrina Chatman, Parish, Williams 10:21
Wynton Marsalis Arranger, Liner Notes, Producer, Trumpet, Vocals
Chris Crenshaw Trombone, Vocals
Victor Goines Clarinet
Marcus Printup Trumpet
Chris Stainton Keyboards
Don Vappie Banjo
Dan Nimmer Piano
Carlos Henr�quez Bass
Ali Jackson Jr. Drums
Taj Mahal Banjo, Vocals
Recorded live at Lincoln Center New York,on April 7,8,9 2011
必ず両者を結びつける必然というのもがあるのが常だ。ベイシーとチエミの共演も起るべくして起ったイベントだと思う。
丁度今、エリッククラプトンが来日してライブを続けている。そのクラプトンの今年のアルバムの目玉はウィントンマルサリスとの共演アルバム。最近の音楽事情には疎い自分の耳にも届く位なので、巷では大分話題になっているようだ。
ジャズの歴史を重んじて活動をしているマルサリスと、ブルースに拘って演奏を続けているクラプトンが、ジャズのオリジンでもあるブルースを基盤に共演するのは何の不思議も無い。どんな音が出てくるか楽しみで何の予備知識も無く買ってみたアルバムだが・・・。
クラプトンの2010年のアルバムにマルサリスがゲストで参加しているが、これが始めての出会いかどうかは寡聞にしてしらない。しかし、マルサリスは始めてクラプトンに会った時から何か心に響くものがあったといっている。今年の4月ニューヨークのリンカーンセンターでコンサートを開くに至ったというのは、2人を結ぶ必然があったということだろう。そして、演奏のスタイルはジャズの歴史を遡り、いわゆるニューオリンズスタイルというのが自分としては実に嬉しい。というのも、自分がジャズ好きになったのも、ディキシー、ニューオリンズから。最近はあまり聴く機会もなかったが、いきなり2人が自分のジャズの故郷に登場してくれた。
ICE CREAMでスタートするが、自分がジャズを聴き始めてまもなく買った一枚のレコードを思い出した。このアルバムはニューオリンズジャズの起源を支えていた当時埋もれたミュージシャンを発掘したアルバムだったが、この2人の共演は、反対に今は埋もれたジャズ、そしてブルースのオリジンをもう一度見直そうというメッセージに思える。
50年代から60年代にかけての熱いジャズの時代は、次に何が起るのだろうかという期待と緊張感があった。しかし、いつのまにか多様化していったジャズは、演奏は上手いし、聴いて心地よいが、反対に新たに何かが起るという期待感がもてない。何もジャズだけではなく、社会全体がそのような風潮かもしれないが、そのような時にこそ原点に戻ると何か新たな発見ができるのではといった気持ちを持たせてくれたアルバムだ。異色の組み合わせが何か新たな始まりになるような気がする。
このアルバムは、CDだけでなく、コンサートの様子を伝えてくれる映像(DVD)もついている。映像があることで、彼らのメッセージがより理解できる。ビジュアルは大事だ。
1. Ice Cream Johnson, Moll, Robert A. K. King 7:38
2. Forty-Four Burnett 7:12
3. Joe Turner's Blues Handy, Hirsch 7:47
4. The Last Time Ewing, Martin 4:18
5. Careless Love Handy, Koenig, Williams 7:43
6. Kidman Blues J. M. Williams 4:20
7. Layla Clapton, Gordon 9:08
8. Joliet Bound McCoy, McCoy 3:50
9. Just a Closer Walk with Thee Traditional 12:20
10. Corrine, Corrina Chatman, Parish, Williams 10:21
Wynton Marsalis Arranger, Liner Notes, Producer, Trumpet, Vocals
Chris Crenshaw Trombone, Vocals
Victor Goines Clarinet
Marcus Printup Trumpet
Chris Stainton Keyboards
Don Vappie Banjo
Dan Nimmer Piano
Carlos Henr�quez Bass
Ali Jackson Jr. Drums
Taj Mahal Banjo, Vocals
Recorded live at Lincoln Center New York,on April 7,8,9 2011
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