A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ジャズの名曲もそろそろ「クラッシク音楽」と化すかもしれないが・・・・・

2007-11-14 | MY FAVORITE ALBUM
Cicero’s Chopin / Eugin Cicero

オイゲンキケロは、「ロココジャズ」と銘打ってクラッシクの名曲をジャズ風に演奏して有名になった。この世界は、バッハの曲をジャズ風に演奏したジャックルーシェが第一人者。その二番煎じの感も無くはなかったが、キケロの場合はバッハに囚われずに色々な作曲家の曲を取り上げた。バッハと較べるとジャズ化が難しい作曲家も多かったであろう。

キケロがデビューした60年代以前の音楽はまだまだ縦割りの社会。
クラシック、ジャズ、POPS、カントリー、そして新興勢力のROCK・・・・のジャンル分けが明確であった。そして、民族音楽に根ざした様々な国の独特の響きも。
60年代に入ると、その垣根があちこちで崩れて融合を始める。
8ビートがジャズの世界にも、そしてブラジルのサンバのリズムに乗ってボサノバが生まれたり。
クラシックとジャズの融合もそのような中の現象のひとつだったのかもしれない。

クラシックといえども、それが生まれた時代に遡ればその当時の流行の音楽。時代を超えて引き継がれている「流行曲」ともいえる。ただし、生まれた当時の音源が残っている訳ではなく、その時代の音を直接聴けるわけではない。残された譜面で再現するしかない。
一方のジャズは、その発生の当初からの悪い音ながら音源がそのまま残されている。発達の経緯を最初から実際の音源で聴くことができるとは素晴らしいことだ。それに、個性あるれるアドリブの世界は、他の人では再現はできないオンリーワンの物だ。
ジャズもそろそろ生まれてから100年になろうとしている。ジャズも現在の音楽から見れば、そろそろ「クラッシク」の仲間入りかもしれない。

先日聴いたベルリンジャズオーケストラのピアノにこのオイゲンキケロの名前が。
懐かしい名前を聞いたので久々にアルバムを引っ張り出して聴いてみることに。
唯一自分が持っているアルバム、ショパンの名曲集だ。
ピアノの音が実にいい。確かに、MPSレーベルのことはある。
しかし、録音のせいばかりとはいえない。
馴染み深い曲が続くが、別れの曲ではアップテンポでいつものショパンの曲の趣とは大分頃なる。クラッシクの良さも感じられ、ジャズの心地よいリズム感も。
2つの世界のコラボレーションは耳に心地よい。
ブルージーなピアノプレーからすれば脂の抜けた感じもするが、ここにはヨーロッパの輝くピアノの別世界がある。
キケロはルーマニア出身のピアニストとのこと。やはりヨーロッパの長い音楽の伝統が根底にあるのだろう。アメリカ生まれの流儀にはしたがっているが、根はやはりヨーロッパ生まれのジャズ。そしてピアノだ。
こんなジャズを聴くのもたまにはいいものだ。

1. 華麗なる大円舞曲
2. 前奏曲 イ長調
3. 円舞曲 嬰ハ短調
4. 前奏曲 ハ短調
5. 練習曲 ホ短調「別れの曲」
6. 前奏曲 ホ短調

Eugin Cicero (p)
Peter Witte (b)
Charly Antolini (ds)

Recorded December 1965

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亡きパーカーに捧げて・・・・・ただしテナーで

2007-11-13 | MY FAVORITE ALBUM
From the Newport Jazz Festival Tribute to Charlie Parker

レコードの中に1分近い静寂がある。大きなコンサートの最中であるが。
‘64年のNewport Jazz Festivalでの出来事だ。
この年、亡きチャーリーパーカーに捧げられたセッションが行われた。パーカーがこの世を去ったのは55年。すでに10年の歳月が流れていた。集ったメンバーは皆パーカーとは関係があった者ばかりだ。
演奏の合間に出演者に各々パーカーとの出会いを司会のノーマンオコナー神父が聞いていく。普段聴くことの出来ない肉声が新鮮だ。
そして一巡すると、会場全体でパーカーへの祈りを捧げる。
その静寂である。
熱気に満ちた会場が一瞬静まり返る。

会場には、オスカーピーターソンとのステージを終えたレイブラウンの姿も。次の予定の為に先に会場を後にしたピーターソンと別れ、ブラウンは一人会場に残っていた。このセッションを聴くために。
本当は自分も参加したかったのだが、シャイな紳士であるブラウンは、プロデューサーのジョージウェインに言い出せずにいたそうだ。
ウェインも言ってさえくれれば共演ができたのにと残念がるが。

そんな雰囲気での演奏。皆の期待は大きかったと思う。
パーカーゆかりの曲を演奏するが、本来パーカーの代役を務めるのは、ソニ―スティットのはず。パーカーに似ているといわれるのが嫌でテナーを吹くようになったという話も聞くが。このステージでは当然アルトでパーカーを再現してくれると思いきや、スティットは全編テナーで通す。
誰もがスティットのアルトを期待したと思うのだが・・・・・。
やはり意識してしまったのだろうか?。

そして、ステージは30分足らずで終わってしまう。
アルバムにするには中途半端な時間。スティットがアルトを吹かないのも中途半端だが。コンサート全体が本当にこれだけだったかどうかは分らないが、何か納得できないままに終わる。

後でといっても数年たってからジャッキーマクリーンのアルトのプレーを追加して一枚のアルバムに。
何とも、パーカー追悼というにはお粗末な限りだ。せっかくの好演も台無し。
きっと本来はもっと充実した企画だったようにも思える。翌年のカーネギーホールのメモリアルの前哨戦というわけでもあるまいし。

ソニースティットのアルバムを聴いて、こんなアルバムがあったのを思い出して、久々に聴いた次第。

BUZZY
NOW'S THE TIME
FATHER O'CONNER'S COMMENTS
WEE

 J.J.Johnson (tb)
 Howard McGhee (tp)
 Sonny Stitt (ts)
 Harold Mabern (p)
 Arthur Harper Jr. (b)
 Max Roach(ds)

Recorded live at 'Newport Jazz Festival', Newport, RI, July 4, 1964

EMBRACEABLE YOU
OLD FOLKS

 Jackie McLean (as)
 Lamont Johnson (p)
 Scott Holt (b)
 Billy Higgins (ds)

Recorded in RCA Victor's Studio New York ,February 15, 1967

Produced by George Wein

From the Newport Jazz Festival Tribute to Charlie Parker
Sonny Stitt,J.J. Johnson,Howard McGhee,Max Roach
RCA

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セクションワークのリーダーたちが思う存分ソロをとると・・・・

2007-11-12 | CONCORD
SNOOKY & MARSHAL ALBUM / SNOOKY YOUNG & MARSHAL ROYAL

何の世界にも「裏方」という役割がある。
女房役であれば、目立たないにしても時には表に立つこともあるが。裏方となると・・・・。

第一線で活躍し続けても、リーダーアルバムには恵まれない名プレーヤーは多い。
クインシーやサド・メルのオーケストラで活躍したJerome Richardsonなどもその筆頭であろう。彼のリーダーアルバムは数えるほどだ。
ところが録音に加わったセッションの数は星の数ほどある。

似たような境遇のミュージシャンは多い。リチャードソンとはサド・メルのオーケストラで一緒にプレーをしたスヌーキーヤングもその一人だ。サドメルの創設時のメンバーであるが、カウントベイシーのトランペットセクションに長年(何度か出入りはあるが)在籍した。特にベイシーの全盛期の57年から62年にかけては、サド・ジョーンズとトランペットセクションに一緒に座っていた。
サドメルへの参加も、きっとサドジョーンズから声をかけられたのだろう。

スヌーキーはビッグバンドやスタジオの仕事が長く、リードトランペットとしてのセッションワークは申し分ない。フルバンドではこのリードトランペットが重要だ。優秀なリードトランペットが加わっただけでバンド全体が締まり、音が際立ち出す。
ベイシー、サド・メルのトランペットセクションを引っ張っていたのが実はこのスヌーキーだ。

いつもはセッションリダーだが、ソロもまんざら捨てたものではない。バッククレイトンやハリーエディソンばりのよく歌うプレーが得意だ。今回は、このソロが主役になる。ミュート使いも上手いものだ。

同じような境遇にあったのがアルトのマーシャルロイヤル。
彼もカウントベーシーオーケストラの在団期間が長かったが、70年代には退団して西海岸に居を構える。マーシャルもセッションワークは得意だが、ソロもジョニーホッジスやベニーカーターに通じる光輝くようなアルトプレーが得意だ。

スイング派の流れを汲んだ彼ら2人がリーダーになったのがこのアルバム。
いつもは陽の当たらない2人が今回は思いきり表に立つ。
応援に駆け付けたのは、まずはギターのフレディーグリーン。これで全体のスタイルは決まったようなものだ。
ベイシーの得意とする「カンサスシティースタイルのジャズ」の再現だ。
ベースのレイブラウン、そしてドラムのルイベルソンは、すでにコンコルドではおなじみのメンバー。
いつのも常連たちがまたゲストを迎えてのセッションになる。彼らの演奏は相手に合わせて何でもOKであるが、今回はロスのピアノも何となくベイシー風に。ベルソンのドラムもオーケストラの時とは趣を変えて。レイブラウンのベースだけはいつどこで聴いても安心だ。

これまで、コンコルドの仕掛けた復活劇も現役から半分引退したようなプレーヤーが多かったが、今回はバリバリの現役の二人。当時の西海岸のビッグバンドに登場することが多かった。
ただし、いつもはソロをとることが少ない彼らに、メインゲストとして思う存分ソロをとらせるのが今回の企画。ジェファーソンの企画にまたまた拍手だ。

1. I Let a Song Go Out of My Heart 
2. Mean Dog Blues           
3. Cederay           
4. Limehouse Blues          
5, Cherry              
6, Medley:
   You've Changed         
   I'm Confessin'   
   Come Sunday           
7. Catch a Star              
8. Should I?                 

<Personnel>

Marshall Royal (as)
Snooky Young (tp.flh)
Ross Tompkins (p)
Freddie Green (g)  
Ray Brown (b)  
Louie Bellson (ds)
Scat man Crothers (vol)

Engineer : Phil Edwards
Producer : Carl Jefferson

Originally released on Concord CJ-55

Snooky & Marshall's Album
Snooky Young with Marshal Royal
Concord Records

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「続・三丁目の夕日」公開のニュースを聞きながら・・・・・・

2007-11-11 | MY FAVORITE ALBUM
Personal Appearance / Sonny Stitt

2年前に流行った「ALWAYS三丁目の夕日」の続編が最近公開された。
ちょうど昭和30年代の前半。戦後も終り世の中が豊かになり、「文明の利器」も次々と世に登場し人々の生活が大きく変った時。自分も小学校の頃、記憶も鮮明だ。テレビ、冷蔵庫、そして自家用車も・・・・。映画と同様、家に初めて来た時の事を覚えている。下手をしたら最近のことよりも当時の出来事を良く覚えている。
先日小学校の同窓会があり、久々に仲間達と昔のことを思い出しながら懐かしいひと時を過ごした。ちょうど、この頃一緒に学びそして遊んだ仲間である。

この続編も見てみることにしよう。きっと、また当時のことを何か思い出すに違いない。

この当時はジャズも全盛期。ハードバップもウェストコーストも。マイナーレーベルもメジャーレーベルも名盤といわれるものを山ほど生み出した時。
日本人が一番好むジャズの時代だ。

群雄割拠の時代、ジャズの世界の巨人に挟まれて活躍をした名プレーヤーも多い。そんな中の一人がSONY STITTだろう。パーカーライクのアルトと図太いテーナーの両刀遣いだが、どちらも豊かな音量の力強いプレーが売り物。参加したアルバムの数も膨大だ。ファンも多い。

最近「オータムインニューヨーク」の入っているアルバムを探した時に、久々に取り出して聴いた一枚。名盤といわれるものではないかもしれないが、「ジャズを聴いている」という気分に浸れるアルバムだ。リラックスして聴ける一枚だ。

昭和30年代の初頭、まだ自分は家ではチューニングの大きなダイアルがついた真空管のラジオを聴いていた。こんなアルバムが世には出ていたのかもしれないが、レコードを自宅の「電蓄」で聴けるようになったのはもう少し後であった。
それも、こんなにいい音で聴けたわけではない。
今、当時のアルバムを聴き返していると、その時の宝物を発掘している気分になる。

1. Easy To Love
2. Easy Living
3. Autumn In New York
4. You'd Be So Nice To Come Home To
5. For Some Friends
6. I Never Knew
7. Between The Devil And The Deep Blue Sea
8. East Of The Sun (And West Of The Moon)
9. Original?
10. Avalon
11. Blues Greasy

<Personnel>

Sonny Stitt(as, ts)
Bobby Timmons (p)
Edgar Willis (b)
Kenny Dennis (dr)

Producer Norman Granz

Recording information: Fine Sound, New York, New York , December 5,1957

Personal Appearance
Sonny Stitt
Verve

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やはり、持つべきものは良き友人たち・・・・

2007-11-10 | CONCORD
Windflower / Herb Ellis & Remo Palmier

同じような境遇にある2人が知り合い、意気投合しお互いの未来の夢を語る。しかし、何かのきっかけで全く別々な人生を送るようになることはよくあることだ。特に男と女の関係になると。
片方が順風満帆な人生を過ごすことができて、一方が不幸な人生を送ることも。しかし、多くの場合2人はその後出会うことも無く、お互い何をしているかも知る術もなく、それぞれの人生を歩むことになる。

ところが、この2人は違った。
何十年ぶりかに出会って、再び意気投合し二人で共演をし、さらにアルバムを作るまでに。そして、再び関係を深めることができた。
この共演でお互い幸せなひと時を過ごし、その後も自分のやりたいことをやりながら人生をエンジョイするようになる。

やはり、持つべきものは友である。

このアルバムは、お馴染みのハーブエリスと同じギターのレモ・パルミエリの共演。
レモは全くの無名であり、これが初のリーダーアルバムだ。もちろん自分にとっても全く意識の外にあるプレーヤーだった。
少し、彼の経歴を遡ってみる。
すると、彼はジャズの歴史のメインストリームにちゃんと登場している。
パーカーとガレスピーの有名なクラフトセッション。この中の45年録音の3曲
Groovin' High
All The Things You Are
 ここで、パルミエリにギターソロも聴ける。
Dizzy Atmosphere
で共演しているのだ。
たしかに、パーソネルには彼の名前のクレジットが。まったく記憶が無かった。他にも、それまでの間レッドノーボやコールマンホキンスと共演し、録音も残している。
モダンジャズの歴史作りに彼も参加していたのだ。

エリスとパルミエリが出会ったのは1940年。まだエルミエリが17歳のときだった。
New Yorkのクラブに出演していたエルミエリの演奏を聴いたエリスが、
「君ののホーンのようなギターのプレーが好きだ」と言ったというのが最初の出会いだったとか。皆、チャーリークリスチャンのように、どうしたらギターが弾けるかを学び競っていた頃だ。

その後、何年かしてからシカゴで再会した時は、レモはレッドノーボのグループ、エリスはトミードーシーのオーケストラのメンバーの一員だった。レモは、その後ビリーホリデーのバックを努め、パーカーとの共演など表舞台を歩見続けていた。

ところが、その直後、突然病気を理由にクラブでの活動を辞め、スタジオミュージシャンとなり第一線から退いてしまう。医者から夜の過酷な仕事を控えるように言われたのが理由だそうだ。
これで、レモはジャズの表舞台から消えてしまう。
スタジオで演奏するのはジャズとは縁遠いものになってしまう。

一方のエリスはその後ピーターソントリオへの参加を経て、表舞台を歩み続ける。
2人はまったく別の道を行くことになる。
好きなジャズを断念しなければならなかったレモ・エルミエリの心中は推して知るべし。好きな恋人と別れ、張り合いのない人生を迎えたような心境であったろう。

しかし、'72年になり、幸か不幸かレモが長年スタジオワークの中心にしていたCBSテレビの“Godfrey Show” が中止になる。レモもこれで、レギュラーのスタジオの仕事を失うことに。
“Godfrey Show”で一緒に仕事をしていたハンクジョーンズに誘われ、共にクラブやホテルに出るようになる。パールベイリーが東海岸でステージがある時は、ルイベルソンのオーケストラに加わることもあった。彼らとも古い知り合いだったそうだ。
皆、友人付き合いをしていたからこそ、一緒にできた仕事であったのだろう。

エリスとは関係を続けていたが、そのような時にエリスから「レコーディングをしてみないか? 久しく君のプレーを聴いていないよね」と申し出を受ける。
エリスの肝入りでジェフェアーソンからConcordに招かれることになる。そして、いつもと同じConcordの復活劇が始まる。
コンコルドジャズフェスティバルに招かれエリスとの共演で舞台に上ると、その後すぐに、このアルバムが作られることになる。
コンコルドでは珍しいニューヨーク録音だ。エリスがバニーケッセルとコンサート開くために、New Yorkに行った時に作られたものだ。

この、2人の出会い、そして再会はレモ・パルミエリにとってその後の人生を変えるきっかけになった。コンコルドにとってもまた復活劇の歴史に新たな一幕が加わることになる。
アネスティンアンダーソンのレイブラウンに続き、今度はエリスが「いい出会いの橋渡し役」を務めたアルバムだ。友が友を呼ぶいいサイクルに入っていった。

演奏の方はというと、エリスのアーシーなギターに加えて、パルミエリのギターも素直な良くうたうギターだ。時にカントリー風の色合いを感じるエリスよりは都会的なセンスを感じる。ニューヨーク住まいが長いせいか、スタジオでありとあらゆる音楽をこなしたせいなのか。

スタンダードな曲は比較的ストレートな解釈。そして、最後は、自分が大好きなジェロームリチャードソンのグループマーチャントで終わる。ファンキーな曲であるが、2人はあまりソウルっぽく無く、2人のスタイルでスインギーにプレーしている。百戦練磨の2人の演奏に派手さは無いが、何気ない大人のプレーの心地よさを感じる一枚だ。

1. Windflower
2. The Night Has A Thousand Eyes
3. My Foolish Heart
4. Close Your Eyes
5. Danny Boy
6. Walkin'
7. Stardust
8. Triste
9. Groove Merchant

Herb Ellis (g)
REMO PALMIER (g)
George Duvivier (b)
Ron Traxler (ds)

Recorded at Bell Sound Studio . New York , October 1977
Originally released on Concord CJ-56


ウインド・フラワー
ハーブ・エリス&レモ・パルミエ,ハーブ・エリス,レモ・パルミエ,ジョージ・デュヴィヴィエ,ロン・トラクスラー
ビクターエンタテインメント

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有名オーケストラの名曲を欧風に料理すると・・・・

2007-11-09 | MY FAVORITE ALBUM
BERLIN BIG BAND Plays The Big Hits of the Big Bands

ネットサービスがどんどん進化している。最近では、単純広告モデルのリンクバナーから、リスティングとかアフェリエイトとかの新しいモデルが大流行りだ。
企業のサイトであろうと、個人のサイトであろうと色々な仕掛けができるようになった。
最近では、それがガジェットというような部品化がされて、複雑なプログラムをすることなく誰でも簡単に利用できるようになってきている。

色々流行だすと、とりあえずは経験してみたくなるのが性分。まずは、自分のサイトで実体験してみることにした。
いとも簡単にできる。
さらに、このようなブログツールだけでなく、本格的なショッピングサイトを作ることも可能だ。これでビジネスをしているアフェリエイターなるものも出現しているらしいが、確かに色々考えれば、人の褌を利用してコマースサイトが何でもできる。
いやはやとんでもない時代になってきたものだ。

たしかに自分がCDを買ったり、古いレコードを探すのはもっぱらサイトが中心。
たまにショップに行ってはみるものの、昔のように隅から隅まで探すようなことはしなくなった。
便利な道具も増えてきて、これでは益々コマースサイトの利用が増えていく予感がする。
あと数年したらどんな世の中になっているのやら。

一方で、音楽だけは相変わらず古いものが中心。新しい物に付いていけていない。
特に、最近聴くのはスイング系やビッグバンド系がまた多くなってきている。Concordの影響か。
今日の一枚もビッグバンド。
有名ビッグバンドの有名曲をとりあげた企画物。60年代に良く流行った企画だ。あのエリントンオーケストラも同じ企画のアルバムを出している

今回演じるのはヨーロッパのオーケストラ。Paul Khun率いるドイツのSFB放送局のジャズオーケストラだ。あまり予備知識はないが、ベルリンビッグバンドを銘打っているのでそれなりの有名バンドなのだろうと想像はつく。
アメリカからヨーロッパに渡ったカーメルジョーンズやレオライトなども参加している。トロンボーンの名手エークパーソンも。そしてピアノには、あのオイゲンキケロが。
このSFBオーケストラは、57年に創立された歴史のあるオーケストラだそうだが、ポールキューンがリーダーになって、益々メンバーも充実させ、74年には西ドイツでNo.2のオーケストラになったそうだ。

最初に針を落とすと、太い重厚なサウンドが飛び込んでくる。何故か、ヨーロッパのオーケストラの響きは厚みのある音がする。録音のせいばかりではなかろう。スイングの仕方のも几帳面だし、アンサンブルも丁寧。ヨーロッパのサウンドにはジャズであってもクラシックから脈々と続くそれなりの歴史を感じる。
馴染みの曲ばかりなので気楽に聴ける。昔のオーケストラの名曲を、このような素晴らしい音で、そして素晴らしい演奏で聴けるのは何故か浮き浮きした気分になり楽しいものだ。
センチメンタルジャーニーに思わず聴き入ってしまった。
このアルバムをどのようなきっかけで買ったのか思い出せないが、多分有名バンドの名曲集で買ったのだろう。
ネットでのショッピングでこのような出会いはどうすればできるのだろう。

気分良く早速アフェリエイトを試してみるが、このアルバムは残念ながらAmazonには見当たらなかった。

1. SKYLINER
2. TAKE THE “A “TRAIN
3. FLYING HOME
4. TRUMPET BLUES A CANTABILE
5. STOMPIN’ AT THE SAVOY
6. JUMPIN’ AT THE WOODSIDE
7. SERENADE IN BLUE
8. MR. ANTHONY’S SOOGIE
9. PERPIDIA
10. INTERMISSION RIFF
11. A SONG OF INDIA
12. FOUR BROTHERS
13. SENTIMENTAL JOURNEY
14. BACK BAY SHUFFLE

Paul Kuhn und die SFB-Big Band

MILO PAVLOVIC, RON SIMMONDS, CARMELL JONES, OSSIE DUDEK, HORST LARISCH (tp)
ÅKE PERSSON, HAMPTON, MANFRED GROSSMANN, ORIEUX (tb)
LEO WRIGHT, SIEGFRIED FROEHLICH (as, cl)
ROLF ROEMER, HEINZ VON HERMANN (ts)
LOTHAR NOACK (bar-s)
EUGEN CICERO (p)
KURT WEIL (vib)
SIEGFRIED STRAUSS (g)
HANS RETTENBACHER (b)
DAI BOWEN (dr)
ADRIAN CICERO (perc)

conducted by PAUL KUHN

Paul Kuhn & The SFB Big Band
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「スローライフ」が多く語られる昨今・・・・

2007-11-08 | CONCORD
Live from Concord to London

コンコルドのジャズは、アナログ、個性、自然、人間味、・・など、スローライフを表わすよう言葉がぴったりだ。
一方で、コンコルドという技術の粋を集めてスピードを競う社会の申し子のような飛行機があった。

去る10月25日、エアバスA380が初めてシンガポール航空で運行を開始した。久々の超大型機の就航だ。
対抗馬のボーイングは、747の後継機種として大型機の開発を何度か計画しているが実開発には至っていない。現在、開発の中心に置かれているのは、787という中型機。
今後市場が見込める、きめ細かく大量の人を運ぶには中型機がいいという考え方だ。両社の基本的な戦略に違いが明確になっている。「大きいことはいいことだ」、「大は小を兼ねる」という価値観の中での競争は終わりを告げたといってもいいかもしれない。

自動車も環境の問題、エネルギー資源の問題から小型化が進んでいる。ここでも、大きい車はいい車だという価値観が崩れようとしている。果たしてどちらが勝つか、見ものである。
長く主役の座を続けているボーイング747が誕生した‘70年当時は、大量輸送のための大型機747と、高速機であるコンコルドの競争であった。
今回と奇しくも同じ、アメリカ対ヨーロッパの対決だ。結果は、ボーイングの圧勝。ジェット戦闘機並みのマッハ2を超える旅客機は、マーケットにも受け入れられず、受入れの飛行場が制約を受けるなど運行にあたっての障害もあまりにも多すぎた。技術オリエンティッドで作られた商品の失敗作の代表格だろう。

一方で、747ジャンボは、大型機で大量輸送が可能になることによって航空運賃が下がり、旅行客が大幅に増加するという「新たな旅行市場創造」の立役者になった。後で考えれば当たり前のようなことであっても、このような失敗が起こってしまうのが現実である。

この、今は無き「コンコルド」の美しい姿がジャケットを飾っているのがこのアルバム。
このアルバムが発売された時は、まだ就航後まもない時期。まだ夢のあったコンコルドだった。

長く引退生活をしていたアネスティン・アンダーソンをカナダのジャズフェスティバルに出ているのをたまたま見つけたのは、このアルバムでもバックでベースを弾いているレイブラウン。
早速、彼女のマネージャーとして、’76年のコンコルドジャズフェスティバルに参加させ、スタジオでのレコーディングも行った。この時のフェスティバルでのライブの模様が、このアルバムのA面に収められている。
コンコルドジャズフェスティバルのステージは、いつ聴いてもどうしてこんなにアットホームで暖かい雰囲気なのだろうか。本当のファンが集ったコンサートだったのだろう。
バックを努めるのは、ハンクジョーンズ、レイブラウン、ジェクハナのトリオ。その後のスタジオ録音もこのメンバーで行っている。安心して聴けるトリオだ。
B面の方は、復帰を果たしたアンダーソンが翌年イギリスを訪れたとき、地元の有名なジャズクラブロニースコットクラブに出演した時のライブ。地元のトリオをバックにした演奏だ。
エリントンの曲を中心にしたスタンダード曲。ジャズへ世界への復帰には、エリントンが一番取り組みやすいのかもしれない。

彼女は’65年に第一線を退いた時、イギリスに住んだこともあるそうだ。復帰を果たしてステージツアーを開始した時、復帰フェスティバルが行われたコンコルドから、第二の故郷ロンドンに真っ先に駆けつけたのかもしれない。

超音速機“Concorde”コンコルドに乗って?。
コンコルドと同じように将来に夢を持って。そして、復帰を果たしたコンコルドでのステージの熱気を伝えに。さらには、コンコルドで発売されたアルバムを手に携えて。 その後の彼女の活躍を顧みると、復活のきっかけなった記念すべきライブアルバムである。
Concordで「復帰請負人」として活躍したJefferson、そして、その良き理解者としてリクルーティングを行ったBrownの果たした役割は大きい。

1. Don't Get Around Much Anymore      Ellington, Russell 3:54
2. Days of Wine and Roses           Mancini, Mercer 3:37
3. Stormy Monday                 Walker 3:25
4. Am I Blue                    Akst, Clarke 4:21
5. Take the "A" Train              Strayhorn 2:12
6. My Romance                  Hart, Rodgers 3:24
7. Solitude                     DeLange, Ellington, Mills 2:15  
8. I Got It Bad (And That Ain't Good)    Ellington, Webster 2:24
9. Do Nothin' Till You Hear from Me     Ellington, Russell 1:00
10. Take the "A" Train             Strayhorn 3:11
11. Love for Sale                 Porter 6:21  

<PERSONNEL>

Ernestine Anderson Vocals
<SIDEA>
Hank Jones Piano
Ray Brown Bass
Jake Hanna Drums
Bill Berry Big Band (only5)

Recorded live at the Concord Jazz Festival , August 1 1976

<SIDEB>
John Horler (p)
Jim Richardson (b)
Roger Sellers (ds)

Recorded live at The Ronnie Scott’s in London
Producer Carl Jefferson

Originally released on Concord CJ-54

Live from Concord to London
Ernestine Anderson
Concord Jazz

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秋を想い浮かべるアルバムジャケットは・・・・・?

2007-11-07 | MY FAVORITE ALBUM
When Harry Met Sally / Harry Connick Jr.

11月になり秋が大分深まって来た。
遅れ馳せながら冬物に衣替えをしなければ。クールビズでネクタイをしない癖がついてしまったが、最近では流石にネクタイを締めることが多い。だらしなく着る癖がついたが、やはりスーツはビシッと極めたいものだ。
毎週行くゴルフ場も、木々の葉がかなり色づき始め、芝生の緑が大分薄くなってきた。
ゴルフには絶好のシーズンだがあっという間に茶色一色の冬景色になってしまう。四季の変化を楽しめるのはいいが、最近は暑い期間が長くベストシーズンは短い。
先週末のゴルフは久々にいいゴルフができた。少し意欲がめげて最近はブログにゴルフの記事を書くこともなくなっていた。折を見てそろそろこちらも復活したいが、始めるとまた凝り性で深みに嵌りそうだ。

秋に似合うアルバムとなると、ジャケットが印象に残っているものが一枚ある。
ハリーコーニックの“When Harry Met Sally”。
CDになりレコードほどジャケットのデザインを鮮明に印象付けられることが少なくなったが、何故かこれだけは記憶にある。
映画の一シーンだろう、赤く紅葉した木々をバックにした写真が印象的だ。
コーニックが初めてグラミー賞をとったアルバム。映画のサントラではあるが、厳密にはアルバム用にコーニック中心にアレンジされたもの。

もともと、ニューオリンズ出身でピアノを小さい時から弾いていたコーニック。腕前の程は確かだ。それも、歌同様に古き良き伝統を引き継いだストライドピアノ。子供の頃は地元ニューオリンズでウィントンマルサリスの父親エリスにも手ほどきを受けたとか。

このアルバムでは、歌だけでなくピアノも主役だ。ソロあり、コンボあり、そしてオーケストラありで有名なスタンダードが並ぶ。
秋に因んだ有名曲の一つ、“Autumn in New York”は、ストレートな歌を期待したが、左手のリズムの効いたリズミックなピアノで料理している。

彼の飛躍にも繋がった一枚。今の時期に聴くことが多いアルバムだ。

IT HAD TO BE YOU を歌う映像はこちらで。

1. It Had To Be You (Big Band and Vocals)
2. Love Is Here To Stay
3. Stompin' At The Savoy
4. But Not For Me
5. Winter Wonderland
6. Don't Get Around Much Anymore
7. Autumn In New York
8. I Could Write A Book
9. Let's Call The Whole Thing Off
10. It Had To Be You (Trio Instrumental)
11. Where Or When

Harry Connick Jr. (Vocals,Piano)
Frank Wess (ts)
Jay Berliner (g)
Benjamin Jonah Wolfe (b)
Jeff “Tain” Watts (ds)
Big Band arranged and orchestrated by Marc Shalmon

Produced by Mark Shalman & Harry Connick Jr.
Recorded at RCA Studio B in New York City on June 6,12 & 19,1989

恋人たちの予感
ハリー・コニック Jr.,ベン・ウルフ,ジェフ・ワッツ,フランク・ウェス,ジェイ・バーリナー,マーク・シャイマン
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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レッスンプロがツアーに出場してひと暴れすると・・・

2007-11-06 | CONCORD
The Real / Howard Roberts

ゴルフの世界は、最近女子プロの世界の話題が豊富だ。
藍ちゃん、さくらが話題を賑わしていたら思ったら最近は上田桃子が圧倒的な強さを見せる。昨日も欧米の強敵を相手に見事に捻じ伏せてアメリカツアーの切符を手に入れた。
アルバトロスなどという、男子プロといえどもなかなか出来ない離れ業も見せるとは恐れ入ったものだ。

プロを目指すゴルファーは山ほどいるが、ここまで到達できるのは僅か数人。ツアーにレギュラーで出場でき、賞金で生活できるのもほんの一部のツアープロだ。
他の大部分はプロになったといっても、ゴルフだけで生活できる訳ではない。
ゴルフのプロがもう一つゴルフで生活できるのはレッスンプロの道。プロは大なり小なりレッスンで生計を立てているとは思うが、このレッスンプロとしても一流になるには人一倍の努力が必要である。
基本となるメソッドを身に付け、いいスイングも悪いスイングもすべて身をもって体験して人に教えられるようにならなければならない。優秀なレッスンプロになると、他のプロの物まねも上手いものだ。理論だけでなく、どんな技でも実践できる技術を身に付けている。

ジャズの世界も同じかもしれない。
コンサートツアーやレコーディングだけで生計を立てられるのは一握りだけ。
多くはプロといっても、スタジオワークを生活の糧にしている。
あらゆるジャンルの、どんな演奏でも初見で演奏できる技術を持ち合わせているプレーヤーが重宝がられる。いつも最初にお呼びがかかるファーストコールがスタジオワークの一流どころだろう。
そして、もてあます技術を後継者の教育に費やする者もいる。後継者の育成はある種の社会貢献であり社会還元だ。特にアメリカではその意識が強いようだ。

スタジオミュージシャンも、そこに至る経緯を辿れば有名バンドのメンバーとして活躍していた有名プレーヤーがスタジオ入りすることがある。ベースのレイブラウンなどはその代表格だろう。かえって、それによって自分のアルバム作りが自由にできるようになるメリットもある。
しかし、有名プレーヤーのバンドやツアーにも参加せず、スタジオのセッションワーク中心に活動を続けてきたプレーヤーもいる。もちろん、自分のアルバムを出したことはあるが、それも有名になることも無く、あるいは自分の思うようなプレーを出来ずに終わってしまうことも多い。

ギターのハワード・ロバーツもそのような一人だ。
リーダーアルバムもあったようだが、自分は知らないし持ってもいない。
ただし、レコーディングセッションへ参加した回数はジャズだけに限らず膨大な実績がある。
そして、セッションへの参加だけでなく、ギターの教育者としても活動と実績を残してきたそうだ。

そのような、彼に、突然お呼びがかかる。
コンコルド得意の、「すべて自分の好きなようにしてよいから」というレコーディングの誘いだ。
ツアーライセンスのないプロゴルファーに、突然ツアー参加の招待状が届いたようなものだ。
それも、マンデーからの参加ではなく、いきなる本戦に。
「キャディーや同伴のプレーヤーもやり易いように全部自分で選んでいいから。」という夢のような話だ。

これで実力を出し切れるかどうかは本人次第だが。何も気負うことなく、本来の彼の実力を出し切った。このアルバムのタイトルは、「The Real」。
彼は、'77年のコンコルドジャズフェスティバルにも参加している。その直後の録音になる。
普段見せたことのない、「本当の実力」を出しきった演奏となっている。

最初の曲はハンコックのドルフィンダンス。これで、彼の意気込みが感じられる。そして、スタンダードのダーンザットドリームの次にはマイケルフランクスの曲を。レイブラウンのオリジナルのブルースと続く。バックを努めるロス・トンプキンスのピアノもロバーツの演奏に実に良く調和している。彼も状況や相手に合わせて変幻自在のピアノを弾く。器用なピアニストだ。

彼のギターは、特に目立った特長がある訳ではないし、特異なサウンドを出すわけでもない。派手に立ち回るわけでもない。
「レッスンプロ」の技術を凝縮した、確実にパー狙いのゴルフのようだ。それもすべてバーディーが狙えるような確実さで。簡単そうに見えて誰もができるというわけではない演奏だ。

あまり活動の全貌が紹介されていないHowardだが、彼のすべてはこちらで詳しく分かる。

1. Dolphin Dance       (Herbie Hancock)
2. Darn That Dream      (Jimmy Van Heusen-DeLange)
3. Lady Wants To Know    (Michael Franks)
4. Parking Lot Blues     (Ray Brown)
5. Gone With The Wind    (Allie Wrubel-Magidson)
6. Serenata           (Leroy Anderson)
7. Angel Eyes          (Matt Dennis) 

<Personnel>
Howard Roberts (g)
Ross Tompkins (p)
Ray Brown (b)
Jimmie Smith (ds)

Recorded at Sunwest Recording Studio in Los Angeles, August 26, 1977

Originally released on Concord CJ-53


The Real Howard Roberts
Howard Roberts
Concord Jazz

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それぞれの道を歩んだ東西の2人のバリトンの名手が「合流」すると・・・・

2007-11-05 | PEPPER ADAMS
CONFLUENCE / BILL PERKINS with PEPPER ADAMS

秋吉敏子のオーケストラの「ロングイエローロード」に参加し、その中のカリドール・エニワンでソロをとっているバリトンサックスのビルパーキンス。
敏子は、「この曲でのパーキンスのソロに敬意を表したいと思います。音楽を演奏するものは、こうありたいものです。」とコメントしている。
彼も50年代はウェストコースト派の一員としてアルバムを残していたが、その後はもっぱらスタジオワーク中心。長く「TONIGHT SHOW」のオーケストラの一員でもあった。

そのパーキンスの久々のリーダーアルバムがこのアルバムだ。共演しているのはペッパーアダムス。サド・メルオーケストラの重鎮として、67年の設立以来の78年の解散直前まで居なくてはならない存在であった。
このアルバムも、ペッパーアダムスが参加していたので買い求めたものであったと思う。録音スタジオはToshikoのアルバムと同じハリウッドのSage&Soundスタジオ。

アダムスも東海岸中心に活動していたので、どのような経緯でこのセッションに招かれたかは分らないが、東西の有名オーケストラのバリトン対決でもある。それに、Gordon Goodwinのテナーが加わっている。
彼の若いころの演奏も貴重だ。

とはいっても、このアルバムで2人が共にバリトンを演奏しているのは一曲だけ。
アダムスはバリトン一本であるが、パーキンスはテーナーやフルートを曲によって持ち替えている。パーキンスの多芸ぶりをアピールしたアルバムづくりになっている。

“Confluence”というタイトル。合流という意味だが、単にこのセッションに人が集まったことを云うのか、考えや想いが一致したことをいうのか。
多分後者であろう。
長年のオーケストラやセッションプレーヤーとしての活動が長かった2人。曲もオリジナル曲で。自由な演奏を繰り広げる。

パーキンスも50年代に比べれば少しモーダルな演奏。アダムスも、ドナルドバードとやっていた頃のハードバッパーというよりは少し脂っぽさがとれた感じ。
「2人で少し今風にやってみようか」というのが、アルバムづくりの合意点だったのかもしれない。

ペッパーは、その年ハンプトンのリユニオンオーケストラにも加わっていたが、当時の姿は、こんな所でも見れる。

8月にヨーロッパ巡業中のセッションでの演奏。



一方のパーキンスは、5年後の来日時でも元気なものだ。





1. CONFLUENCE
2. LA COSTA
3. INDOOR SPORTS
4. CIVILIZATION AND ITS DISCONTENTS
5. DYLAN’S DELIGHT
6. IN LOVE WITH NIGHT

<Personnel>
BILL PERKINS(bs,ts,cl)
PEPPER ADAMS (bs)
GORDON GOODWIN (ts)
LOU LEVY (p)
BOB MAGNUSSON (b)
CARL BURNETT (ds)

Recorded at Sage & Sound Studio in Hollywood , November 20,1978
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BUDDY RICHのオーケストラも若手新人を数多く育てたが・・・・・・・

2007-11-04 | MY FAVORITE ALBUM
BIG SWING FACE / THE BUDDY RICH BIG BAND

Toshiko-Tabakinのアルバムを聴いてそのメンバーのリストを見渡す。
“Bobby Shew”の名前が目に留まる。このアルバムではメインのソリストとして見事なソロも聴かせてくれた。そう、Chuck Floresのアルバムにも加わっていた
彼の名を知ったのは、Buddy Richのオーケストラ。‘66年のリッチの新編成されたバンドに20代の新進気鋭のメンバーとして参加していた。
今も現役。息の長いプレーヤーだ。

Shewの参加していたリッチのNewオーケストラの第2作がこのアルバム。
この頃の学生BANDは、皆といって良いほどこのリッチのオーケストラの曲をレパートリーに加えていた。
当時のビッグバンドファンであれば誰もが一度は聴いたことがあるであろう。いや、ジャズ喫茶でもよくかかっていた記憶がある。
それまで実績のある有名ドラマー、バディーリッチのニューアルバム、そしてニューバンドだったからだろう。イージーリスニング風のアルバムが多くなって来た時、このようなストレートなジャズが待望されていた。
それに、彼のドラムは大音量で聴くと一層迫力が増す。ジャズ喫茶のサウンドにも良く似合う。
リッチの圧倒的に存在感のあるドラムとリーダーシップ、そしてパンチの効いたサウンドが、沈滞気味であったビッグバンド界に喝を入れた。
ソロだけでなく、アンサンブルに合わせて歯切れの良いドライブ感を生み出すドラミング。リッチのドラミングは、ビッグバンドのために生まれてきたようだ。

前作に引き続き“Club Chez”でのライブ。リッチのオーケストラはライブがよく似合う。
同じ頃スタートしたサド・メルがベテランを中心にしたリハーサルバンドであったのに対してこちらは若手中心のレギュラーバンド。ボビーシューのほかにも若き日のアーニーワッツがアルトで参加している。

CDで再発されるに際して、未収録の曲が9曲も追加され躊躇無く買い直したアルバムだ。
ミディアムテンポ以上のアップテンポの曲ばかりで、本格的なバラード演奏が無かったが。追加された曲の中に、レスターに捧げた曲“Lament For Lester”がある。
たまには、リッチのオーケストラのバラードプレーもいいものだ。
CDで再発にあたって、ステージでの演奏を極力再現したとのこと。
ホットな演奏の合間の清涼剤は必要だ。

このアルバムの"The Beat Goes On"ではリッチの娘のキャッシーの歌がLPの時から入っていた。これも、一時の清涼剤であったが、今回録音のデータををじっくりと読むと、彼女の歌はライブではなく後でオーバーダビングされたらしい。
会場で父をバックに歌う彼女の姿を想像していたのだが。


1. Norwegian Wood
2. Big Swing Face
3. Monitor Theme
4. Wack Wack
5. Love For Sale
6. Mexicali Nose
7. Willowcrest
8. The Beat Goes On
9. Bugle Call Rag
10. Standing Up In A Hammock - (previously unreleased)
11. Chicago - (previously unreleased)
12. Lament For Lester - (previously unreleased)
13. Machine - (previously unreleased)
14. Silver Threads Among The Blues - (previously unreleased)
15. New Blues - (previously unreleased)
16. Old Timey - (previously unreleased)
17. Loose - (previously unreleased)
18. Apples (aka Gino) - (previously unreleased)

<Personnel>

Buddy Rich (drums)
Quinn Davis (alto sax); Ernie Watts (alto sax, flute)
Jay Corre, Robert Keller (tenor sax, flute)
Marty Flax (baritone sax)
Bobby Shew, Yoshito Murakami, Charles Findley, John Scottile (trumpet)
Jim Trimble, Ron Meyers (trombone)
Bill Wimberly (bass trombone)
Ray Starling (piano)
Richard Resnicoff (guitar)
James Gannon (bass)

Cathy Rich (vocals)

Recorded at United Recording and live at the Chez Club, Hollywood, California on February 22-25 and March 10, 1967

Big Swing Face
Buddy Rich
Blue Note

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新しいものに麻痺した中で古き伝統を・・・・・・・妙に新鮮だ。

2007-11-03 | CONCORD
Soprano Summit / Live at Concord

久々に手にしたこのアルバム。コンコルドのジャケットにしては、珍しくデザインに凝ったジャケットだ。メンバーの一人、ボブウイルバーは、この前聴いたハンプトンの記念コンサートにも参加していた。こんなことを思い出しながら針を落とす。

世の中の流行り廃りに惑わされることなく自分の主義主張を貫くのは難しい。反対にそのような人に出会うと尊敬の念さえ覚える。

自分がジャズに興味を持ったのはディキシーランドから。周りの数少ないジャズファンといえる友人もジャズといえばモダンジャズであった。
その後も、皆がハードバップといえばウェストコースト。コンボこそジャズといわれればビッグバンドに興味を持ち。VOCALがいいといわれればコーラスに。8ビートが流行り出せは、反対に4ビートに拘り、新主流派なるものが台頭すればフュージョンに。
自分はかなり天邪鬼な、ひねくれた性格かもしれない。
最近は、理屈は別として「自分でいいものはいい」で割り切っている。
偏り具合は相変わらずだが、けっして主義主張がある訳ではない。

今の時代、スイングやディキシーといっても昔の曲や演奏のコピーが大分部だ。その演奏スタイルを守りながら、その中で自分の思うままにプレーをし、新たなチャレンジをしているプレーヤーとなるとあまり見かけない。
そんな時、「ソプラノサミット」のこの2人のプレーが光る。
同じ楽器の双頭バンドというのも珍しいが、ピアノレスでギターを加えた5人編成。
そのプレーぶりもユニークだ。

ソプラノはクラリネット、時にはアルトに持ち替えるが、プレースタイルは徹底的に正真正銘の伝統的なスイングだ。いわゆるBopムーブメントを経たモダンジャズの前のスタイルだ。

4ビートのリズムを聴くと自然に足がリズムを刻みだす。ジャズ独特のスイング感の楽しみだ。
彼らの演奏を聴くと、その足の振幅が段々大きくなってくる。そして自然に地面を踏みしめる力が強くなってくる。ハナのドラムやバドウィッグのベースもいつもよりメリハリが効いてくる。ニューオリンズ生まれのストリートリズム感だ。
そして、グロスがギターをバンジョーに持ち替えリズムを刻むとこれは完全に20年代にタイムスリップした気分になる。

曲はというと、昔ながらの曲もあるが半分以上は彼らのオリジナル曲も。昔ながらのスタイルに拘りながら、コピーバンドでなく新しさを追い求めているのは流石だ。
Concordでは2枚目のアルバムになる。前年の’76年のConcord Jazz Festivalに引き続き、その独特な「ハードスイング」の演奏が’77のフェスティバルでも舞台で繰り広げられた。

ジャンルはともあれ、自分は「自己主張の強い演奏」に惹かれるのかもしれない。

1. Strike up the Band         Gershwin, Gershwin 4:16
2. Puggles              Wilber 4:13
3. Elsa's Dream            Davern, Phillips 5:37
4. How Can You Face Me?        Waller, Razaf 3:16
5. Dreaming Butterfly         Wilber 4:51
6. Tracks in the Snow         Grosz 2:32
7. Lament              Davern 2:53
8. Panic Is On            Waller, Tharp, Clarke, Clarke 2:47
9. Panama Rag            Tyers 5:30

Bob Wilber (ss,as,cl)
Kenny Davern (ss,cl)
Marty Grosz (g)
Monty Budwig (b)
Jake Hanna (ds)

Recorded live at The Concord Jazz Festival 1977

Originally released on Concord CJ-52

Soprano Summit 1977: Live at Concord '77
Bob Wilber
Concord Jazz

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日本の文化をアメリカ生まれの音楽に融合し・・・・・・・オーケストラで表現すると

2007-11-02 | MY FAVORITE ALBUM
LONG YELLOW ROAD / TOSHIKO-TABAKIN BIG BAND

先日、ドラマーのChuck Floresのアルバムを聴いて、彼がToshiko-Tabakinのオーケストラにいたことを知る。そして、久々にこのアルバムにたどり着いた。
何度も聴いたアルバムだし、このオーケストラのライブには何度も足を運んだ。
なのに、あまり気にもとめていなかったドラマーだった。

ビッグバンドの魅力は、アンサンブルとソロ、作曲と編曲、バンドカラー、それを実現するためのメンバー達。それらすべてが組み合わさると最高の演奏が聴ける。
ビッグバンドを率いるリーダーは、常にこれを目指して頭の中で試行錯誤していることであろう。
これを実現できるオールマイティーの能力を持つリーダーが現れると、突然素晴らしいバンドが誕生する。めったにあることではないが。

サドジョーンズのオーケストラもそのひとつであろう。彼の場合は曲のイメージが浮かぶと、一気にオーケストラの全体の構成も頭に浮かび譜面になると言われているが。頭の中は一体どのような構造になっているのだろう。だからこそ、彼の指揮ひとつでその時の気分でオーケストラを生き物のように変化させることもできるのだろう。

サド・メルが生まれてから10年近く経ち、同様なバンドがまた西海岸で生まれる。
秋吉敏子のオーケストラだ。

このようなバンドを実現するには、色々な難関を乗り越え実際に誕生させ、さらに活動を続けるには必ずといって良いほどそれを支える協力者が必要だ。
中でも、音楽的にも支える単なる協力者以上の相棒(パートナー)が一緒にバンドメンバーの中にいると、よりよい結果を生むような気がしてならない。

サドジョーンズにとってのメルルイス。
そして、秋吉敏子にとっては、良き伴侶でもあるルータバキン。

バンマスとコンマスの関係。
委員長と書記長。
首相と官房長官。
CEOとCOO。
監督とキャプテン
・・・・・・何の世界でも、この2人の関係が実に重要だ。

このオーケストラが誕生したのは1974年。
レコードのデビューは「孤軍」というアルバムだった。
それに続く第2作が、このアルバム「ロングイエローロード」。
両方は姉妹作といっていいかもしれない。彼女が暖めていた構想を、彼女の過去からの作品を用いて、同じコンセプトで次々とオーケストラの作品に描かれていった。アルバム2枚分の素材は最初の録音時にはすでに用意されていたそうだ。

ジャズの魅力はやはりアドリブを格とした偶発性と意外性。
しかし、オーケストラの場合は、白地のキャンパスにプレーヤー達が勝手に絵をかくのではなく、全体の構成はかなり部分リーダーのイメージが全体の構成力に影響する。

聴きなれた曲だが、何度聴いても新鮮だし、Toshiko-Tabakin Big Bandならではの個性に満ちた演奏だ。
全体的には綺麗なサウンドだが、鋭さもあれば柔らか、そして物悲しさもある。
ジャズの世界の寂しさを感じさせるブルースと一転して明るいハッピーなサウンドとは一味違う。女性らしさという一面もあるが、本質的には日本文化の「ワビとサビ」に通じるものなのだろう。

木管楽器の微妙な音色のハーモニー、意表をつくような楽器の組み合わせ、ソロのアンサンブルのバランス、どれをとっても他のバンドではなかなか聴くことができない。
ビッグバンドを普段あまり聴かない人も、日本人のジャズを毛嫌いする人も、一度は聴いてみる価値があるのがこのアルバムだ。

1. Long Yellow Road
2. First Night
3. Opus No. Zero
4. Quadrille, Anyone?
5. Children In The Temple Ground
6. Since Perry / Yet Another Tear

<Pesonnel>
Bobby Shew(tp,flh)
Don Rader,Mike Price,John Madrid,Stu Blumberg,Lynn Nicjolson(tp)
Charles Loper,Britt Woodman,Phill Teel, Jim Sawyer/Bruce Paulson(tb)
Dick Spencer,(as,fl,cl)
Gary Foster/Joe Roccisano,(as,fl,cl)
Lew Tabackin(ts,fl,piccolo)
Tom Peterson (ts,fl,cl)
Bill Perkins (bs,fl,cl)
Toshiko Akiyoshi(p)
Gene Cherico(b)
Peter Donald /Chuck Flores(ds)

Recorded at Sage & Sand Studio Hollywood on Apr 7 1974 , Feb. 28 ,Mar. 3,4 1975

ロング・イエロー・ロード
秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグ・バンド,秋吉敏子,ルー・タバキン・ビッグ・バンド
BMG JAPAN

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シンデレラボーイがフェスティバルの桧舞台にも・・・・

2007-11-01 | CONCORD
ROSS TOMPKINS AND JOE VUNUTI LIVE AT CONCORD ‘77

Concordレーベルに登場するミュージシャンのお披露目の場は夏に開かれるConcord Jazz Festival。アルバムに登場する往年の名手達がここの舞台にも立つ。
ROSSとJOEは前の年にも、ギターのジョージバーンズを加えたクインテットで出演していた
1977年はすでに数を重ね9回目の開催になる。このフェスティバルのために新設されたパビリオンでの開催も3回目を迎え、ますます活気を呈してきた年である。

6日間開催されたフェスティバルの5日目の夜の舞台に立ったのは、ピアノのロストンプキンが率いるトリオに、ゲストを迎えた演奏だ。
ロストンプキンスにレイブラウンとジェイクハナを加えたトリオはすでにコンコルドでは常連だ。
ハウストリオと言ってもいいかもしれない。

ピアノトリオでの「朝日の如く・・・」で始まる演奏を終え、ロスが最初のゲストを迎える。
テナーのスコットハミルトンだ。東海岸から呼ばれすでにあっという間に自分のリーダーアルバムを含む3枚のアルバムを吹き込んだと思ったら、フェスティバルの桧舞台にもお呼びがかかったのだ。

このトリオのメインゲストはバイオリンのジョーベヌーティー。
一方、こちらは大ベテラン。この組み合わせは前年のフェスティバルでも、ギターのジョージバーンズを加えたクインテットで出演していたが、今回はハミルトンが相方に大抜擢された。

各自のソロをフィーチャーした曲が続く。
”Almost like being in love”のバースからのべヌーティーのバイオリンがなんともいえない。

そして、最後のDark Eyes。圧巻である。
ベヌーティーとブラウンのデュエットで始まり、5人がそれぞれの個性と技を出し切った演奏で盛り上がってフィーナーレを飾る。
このようなフェスティバル特有のジャムセッション風のエンディングとは異なり、5人のコラボレーションも見事だ。

彼の今に続く活躍の礎となった初舞台。この年のトントン拍子の大出世。
ハミルトンが23歳のこの年は、彼にとっての一生忘れられない一年だろう。

このアルバムもハミルトンにとっては門出を祝うアルバムだが、翌年亡くなったべヌーティーにとってはこれが最後のアルバムになる。
結果的に新旧の名手の架け橋にもなった一枚のアルバムだ。

SOFTLEY AS IN A MORNING SUNRISE
I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
I WANT TO BE HAPPY
DO NOTHING TILL YOU HEAR FROM ME
ALMOST LIKE BEING IN LOVE
WITCHCRAFT
DARK EYES

<Personnel>

Ross Tompkis(p)
Joe Venuti(vio)
Scott Hamilton (ts)
Ray Brown (b)
Jake Hanna (ds)

Recorded live at Concord Jazz Festival , August 5 , 1977
Originally released on Concord CJ-51
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