Christmas Songs with the Ray Brown Trio
最近レイブラウンの登場するアルバムが多いので、レイブラウンのクリスマスアルバムを。
クリスマスアルバムは、演奏か歌物か、どちらがいいかは迷うところだが、このアルバムは一枚で両方の期待に応えてくれる。
そして、このアルバムの録音は1997年のクリスマス前の12月、そして翌年1998年の4月の録音だ。広告の世界ではよく季節外れにシーズン物の撮影をすることが多い。セッティング作りや季節に合った風景探しに苦労するが、季節はずれの録音は演奏する方ではなかなか乗らないのではと、つい、つまらない心配をしてしまうが・・。
レイブラウンは色々なセッションに顔を出すが、自分のグループとなるとピアノトリオが多い。やはりピーターソンとのトリオが長かったせいか、あるいは自分のスタイルに合ったピアノを選んでいるのか、必ず良くスイングするピアニストがその席につく。モンティーアレキサンダーもそうであったが、長くジーンハリスがその席を務めていた。
このセッションのピアニストは、Geoff Keezer.。人を紹介する時、すでに有名人の場合、あるいは実績のある人間であれば、今の仕事やそれまでの実績で紹介できるが、まだ無名に近いと過去の実績を間接話法で紹介する。有名な仕事に携わっていたとか、有名人と一緒に仕事をしたとか・・・。キーザーは、「ジャズメッセンジャースの最後のピアニスト」として紹介されることが多い。それだけで、ファンキーなピアノを想像できるが、その大役を務めただけあって、レイブラウンのトリオにはぴったりの良くスイングするタイプのピアニストだ。
このトリオの演奏に加えて、ヴォーカル陣は7人が一人一曲で参加している。トリオの演奏は単調になりがちだが、このアルバムはトリオの演奏もボーカルも実に良くアレンジされていて、最後の曲はドラムのグレゴリーのRAPのおまけ付きで多彩な演奏が聴ける。
レイブラウンは元々裏方で土台を支える役割。しかし、ベースプレーヤーとしてだけでなく、ディレクターとしての全体の構成も流石だ。タイトル的にはレイブラウントリオであるが、御大ブラウンの描いたキャンバスに、ベースを中心にしてピアノも、テナーやギター、そしてそれぞれの歌も個性豊かにしっかり描かれた充実のクリスマスアルバムだ。
これは他のコンピレーションアルバムでのRay Brown Trio
1. Away in a Manger Murray, Traditional 5:49
2. Santa Claus Is Coming to Town Coots, Gillespie 3:08
3. God Rest Ye Merry Gentlemen Traditional 3:36
4. It Came Upon a Midnight Clear Sears, Willis 3:59
5. The Little Drummer Boy Davis, Onorati, Simeone 4:14
6. The Christmas Song Torme, Wells 4:05
7. Rudolph the Red-Nosed Reindeer Marks 4:12
8. Winter Wonderland Bernard, Smith 3:07
9. We Wish You a Merry Christmas Traditional 2:48
10. O Tannenbaum Traditional 4:59
11. Jingle Bells Pierpont 4:13
12. White Christmas Berlin 4:58
13. The Christmas Rap Brown 2:29
Ray Brown : Arranger, Bass, Producer
Geoff Keezer : Piano
Gregory Hutchinson : Drums, Vocals (13)
Ralph Moore : Tenor Sax
Russell Malone : Guitar
Dee Dee Bridgewater : Vocals (1)
Diana Krall : Vocals (2)
Etta Jones : Vocals (4)
Kevin Mahogany : Vocals (6)
Nancy King : Vocals (8)
Marlena Shaw : Vocals (11)
Vanessa Rubin : Vocals (12)
Robert Woods Executive Producer
Elaine Martone Producer
Michael Bishop Engineer
Recorded in O'Henry Studio A Burbank, California,December 15-17,1987
and Sony Music studio D, New York, April 27-29, 1998
最近レイブラウンの登場するアルバムが多いので、レイブラウンのクリスマスアルバムを。
クリスマスアルバムは、演奏か歌物か、どちらがいいかは迷うところだが、このアルバムは一枚で両方の期待に応えてくれる。
そして、このアルバムの録音は1997年のクリスマス前の12月、そして翌年1998年の4月の録音だ。広告の世界ではよく季節外れにシーズン物の撮影をすることが多い。セッティング作りや季節に合った風景探しに苦労するが、季節はずれの録音は演奏する方ではなかなか乗らないのではと、つい、つまらない心配をしてしまうが・・。
レイブラウンは色々なセッションに顔を出すが、自分のグループとなるとピアノトリオが多い。やはりピーターソンとのトリオが長かったせいか、あるいは自分のスタイルに合ったピアノを選んでいるのか、必ず良くスイングするピアニストがその席につく。モンティーアレキサンダーもそうであったが、長くジーンハリスがその席を務めていた。
このセッションのピアニストは、Geoff Keezer.。人を紹介する時、すでに有名人の場合、あるいは実績のある人間であれば、今の仕事やそれまでの実績で紹介できるが、まだ無名に近いと過去の実績を間接話法で紹介する。有名な仕事に携わっていたとか、有名人と一緒に仕事をしたとか・・・。キーザーは、「ジャズメッセンジャースの最後のピアニスト」として紹介されることが多い。それだけで、ファンキーなピアノを想像できるが、その大役を務めただけあって、レイブラウンのトリオにはぴったりの良くスイングするタイプのピアニストだ。
このトリオの演奏に加えて、ヴォーカル陣は7人が一人一曲で参加している。トリオの演奏は単調になりがちだが、このアルバムはトリオの演奏もボーカルも実に良くアレンジされていて、最後の曲はドラムのグレゴリーのRAPのおまけ付きで多彩な演奏が聴ける。
レイブラウンは元々裏方で土台を支える役割。しかし、ベースプレーヤーとしてだけでなく、ディレクターとしての全体の構成も流石だ。タイトル的にはレイブラウントリオであるが、御大ブラウンの描いたキャンバスに、ベースを中心にしてピアノも、テナーやギター、そしてそれぞれの歌も個性豊かにしっかり描かれた充実のクリスマスアルバムだ。
これは他のコンピレーションアルバムでのRay Brown Trio
1. Away in a Manger Murray, Traditional 5:49
2. Santa Claus Is Coming to Town Coots, Gillespie 3:08
3. God Rest Ye Merry Gentlemen Traditional 3:36
4. It Came Upon a Midnight Clear Sears, Willis 3:59
5. The Little Drummer Boy Davis, Onorati, Simeone 4:14
6. The Christmas Song Torme, Wells 4:05
7. Rudolph the Red-Nosed Reindeer Marks 4:12
8. Winter Wonderland Bernard, Smith 3:07
9. We Wish You a Merry Christmas Traditional 2:48
10. O Tannenbaum Traditional 4:59
11. Jingle Bells Pierpont 4:13
12. White Christmas Berlin 4:58
13. The Christmas Rap Brown 2:29
Ray Brown : Arranger, Bass, Producer
Geoff Keezer : Piano
Gregory Hutchinson : Drums, Vocals (13)
Ralph Moore : Tenor Sax
Russell Malone : Guitar
Dee Dee Bridgewater : Vocals (1)
Diana Krall : Vocals (2)
Etta Jones : Vocals (4)
Kevin Mahogany : Vocals (6)
Nancy King : Vocals (8)
Marlena Shaw : Vocals (11)
Vanessa Rubin : Vocals (12)
Robert Woods Executive Producer
Elaine Martone Producer
Michael Bishop Engineer
Recorded in O'Henry Studio A Burbank, California,December 15-17,1987
and Sony Music studio D, New York, April 27-29, 1998
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