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百四丈巨大氷の滝壺生成のメカニズム解明

2019-12-30 | 白山情報

2010年4月下旬、初めてNHKのカメラが百四丈の巨大な氷の滝壺を映像で捕らえた。以来毎年観察を続け、近年は厳冬期の姿も見ることが出来た。しかしどうやってここまで成長するのか?生成し始める初期の段階はどのような姿なのか解明したかった。雪の降り始める初冬は登山道の藪も埋まり切っておらず長い道のりをラッセルと藪漕ぎで辿り着くのは困難だ。しかもあの峻嶮な美女坂を越えて行かなければならない。しかしどうしても解明したいと12/1に創成期の滝壺を観察することが出来た。(12/1の記事参照)

滝壺には蓮の葉状に広がった浅いお皿のような造形が出来ていた。2週間後の12/15に軽量の荷物で日帰りラッセル&藪こぎで百四丈目指すも、しかり場までで4時間半を要し敗退。12/28荷物も大きくなるが1泊2日体制で奥長倉をベースにして百四丈に挑む。そしてついに巨大な氷の壺のどのように出来ているのか生成のメカニズムをカメラに捕らえる事が出来た。

約1ヶ月で高さは20mにまで成長していた。今年は暖冬で雪は少ないが、美女坂の頭では1.5mぐらい。周辺のオオシラビソも半分の高さまでは埋まっていた。そして望遠レンズで滝の水が落ちるお皿の中心部を観察する。

流れ落ちた水が一瞬で白く変化して氷の結晶になっているのが分かるだろうか。水は流れ落ちる間に冷気に触れて十分冷やされてお皿に落ちた瞬間に白い結晶となる。過冷却水蒸気が木にぶつかって出来る樹氷の滝壺版では無いか?実にダイナミックな自然現象だ。これがここで出来るには実に多くの奇跡が重なっている。①厳冬期でも涸れずに流水を供給し続ける広大な清浄ヶ原の水源 ②多少水量が変化してもいつも同じ場所に落ち続けるオーバーハングした滝の落ち口 ③S字溪谷の奥に在るため強い風の影響を受けにくい地形 ④太陽高度の低い春先まで太陽光が当たらない滝壺 ⑤厳冬期でも流水が凍らない絶妙な標高と凍る滝しぶき(気温)などが考えられる。この先1月は益々滝に近づく事が困難になる。美女坂が大きな壁となって立ちはだかるからだ。

滝の水が叩き付けられた瞬間に白い結晶になる様子をハイビジョン動画で撮影して来たので、私の見解が正しいかどうか専門家の意見を聞いてから追加レポートを公開する予定だ。

次回レポートをお楽しみに!!

 

 


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