現代視覚文化研究会「げんしけん」

アニメ・ゲーム・漫画の視覚文化が日本を元気する!
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ARIA The ANIMATION  第2話 「その 特別な日に・・・」

2005年10月13日 17時13分30秒 | アニメ・映像全般
 第2話では【アリシア】さん、【アテナ】と共に「三大妖精」と呼ばれる業界トップの水先案内人(ウンディーネ)、姫屋所属の【晃】さんの初登場の放映回でした。また、今回は【藍華】の心情面に関する表現が多く描かれた。【藍華】の【アリシア】さんとの出会いに準じた水先案内人(ウンディーネ)になるきっかけ、【藍華】の「姫屋」の一人娘としての立場、【晃】さんとの「師弟関係」による葛藤などがアニメ劇中内で語られます。時折、見せる【藍華】の遠くを見つめる様な表情が印象的ですね。特に【藍華】と【晃】さんの2人の描きは良かった。【藍華】は、口では色々と言うが、まっすぐに本音でぶつかって来る【晃】さんに心の中では惹かれているのが観ていて分かります。憧れの存在でラブな【アリシア】さんとは、対照的で厳しさの中にも優しさがあるお姉さん的存在の【晃】さん。身近過ぎて気が付かない存在の【晃】さんを【藍華】は、なかなか素直になれませんが「アクア・アルタ」の体験による違う視点からの物の見方、【アリシア】と【水無 灯里】と接する事を通して、お互いの気持ちを再確認しましたし、その【藍華】と【晃】さんの姿を見て、【灯里】自身も【アリシア】さんとの「絆」の大切さを知り、成長をしたと思います。この作品のもう一つの魅力は、やはり各キャラクターによるコミカルな表情と会話シーン。【灯里】と【藍華】の半人前コンビ、【晃】さんと【アリシア】さんの「三大妖精」と呼ばれる業界トップコンビ、もちろん、【藍華】と【晃】さんの師弟関係、一番のオススメは【アリア社長】と「姫屋」の【ヒメ社長】です(笑)。今作は、コミカルさと可愛い表情が多く描かれた。
 それでは、アニメ劇中の気になった場面とシーンなどを観て行きたいと思います。私の好きなのは、毎回の【灯里】と【藍華】のオープニングでのトークですね。かなり面白いです。このトークも登場キャラクターが毎回違ったりすると良いですね。前半では、【灯里】が【アイ】ちゃんとメールをしたり、「アクア・アルタ」の事を詳しく【アリシア】さんに教えて貰ったり、【アリア社長】のご飯を買いに行ったりします。この場面での【灯里】の長靴を履き、スカートの裾を持って、【アリア社長】をゴンドラで引く【灯里】の姿が何とも微笑ましくて可愛いです。そして、この場面でも【灯里】の前向きなセリフがあります。「いつもと違う日には、いつもと違う事をすると新しい発見をしちゃうかも・・・」と【アリア社長】と歩いて行きますが、【灯里】なので迷って雨に降られます。すると【アリア社長】が一匹の「アクア猫」を見つけます。そこはどうやら【姫屋】の前だったらしく、窓際から【藍華】が出て来て、彼女の部屋でお茶をすることに・・・。この場面では【藍華】の「姫屋」の娘として、跡取りとしての微妙な立場が描かれています。それと【アリア社長】と【ヒメ社長】の2匹が可愛く面白い場面でもある。【ヒメ社長】のネコ飯を必死に食べたいとアピールし、よだれを垂らしている【アリア社長】が良かった。ネコ飯によだれが落ちてショックを受ける【ヒメ社長】の表情も可愛いシーンですね。【灯里】の「青い瞳の猫を、安全の象徴にして社長にするって、最初に決めたのは誰なんだろうね?」ってセリフにもちろん【藍華】は「恥ずかしいセリフ、禁止!」って言います。これを【藍華】から聞かないといけない(笑)。部屋に【晃】さんが入って来て【藍華】と言葉でお互いの感情をぶつかけ合うシーンが描かれますが、この所で【晃】さんの「そんなに、アリシアが良けりゃ、アリアカンパニーへ行け!」と言われ、【藍華】が「アリアカンパニーへ行きます。もう、姫屋に戻って来ませんから」と言う場面で、【晃】さんと【藍華】がお互いに見つめ合う所がありますが、もしかしたら【晃】に何か言って欲しかったのかもしれないと感じました。2人の言い合いにオロオロするばかりの【灯里】も可愛いです。
 後半では【藍華】が泊まりに来て、出来れば「アリアカンパニー」に入れて下さい」と真面目な表情でお願いする。そして【藍華】は、みんなの晩御飯を作ります。【藍華】の特製チャーハンを【灯里】は「塩」を振るだけですが一緒に作ります。この場面では、みんなに「美味しい」と言われて喜ぶ【藍華】、顔にご飯粒が付いた【灯里】に注意するなど楽しいシーンがありますが、この所でも【藍華】は自然と【晃】さんの事ばかりを話します。その【藍華】の素直になれなくて悩める姿を、優しい笑顔で見守る【アリシア】さんが印象的です。続いて、寝室でのシーンでは【藍華】の【アリシア】さんとの出会いの場面が描かれる。落ち込んでいた4年位前の【藍華】に優しく接してくれた【アリシア】さんとの思い出を語ります。当時の【藍華】は少し引込み思案な少女だったかもしれない。そんな【藍華】に優しく語り掛け、髪の手入れをしてくれたりして、元気付けようとする【アリシア】の今と変わらない人柄が描かれている。【藍華】の「私が姫屋の子じゃなかったらなあ~、そしたら、絶対に「アリアカンパニー」に入るのに、代わって灯里」と言われ、「って、冗談だよね」「マジで」と、2人にとっても特別な夜が過ぎて行きます。次の朝、【晃】さんが迎えに来ます。【晃】さんのいきなりの登場に、起きてから急いで準備する【灯里】と【藍華】の慌てる姿が表情と仕草などが最高に可愛かった(萌)。やはり、この場面では【晃】さんと【アリシア】さんの掛け合い場面ですね。ライバル視している【晃】さんの壊れっぷりのコミカルさが面白い。ほとんど、ライバル視よりも違った感情を感じるますね(笑)。特に「アラアラ禁止!」「ウフフ禁止!」と言っても「アラアラ・・・ウフフ」と言い合って2人で「アリアカンパニー」を追い回る演出は良かった。アニメ劇中では【晃】さんが唐突に「お前ら、これからレースしろ」と言い出し、それで決めようとするが、この時点で【藍華】自身は、レースをするつもりはなかったと思うし、心の中では【晃】さんに迎えに来て貰って嬉しいと感じた。【灯里】も途中まで心配していたが、【藍華】の気持ちを察して2人でのんびり時間を潰す事にします。その証拠に【藍華】は【晃】さんの好物の「くるみパン」を買いに行く。そして、途中のライトアップされた広場での【灯里】の「晃さんって、アクア・アルタみたい。藍華ちゃんの心になみなみと満ちて、染み込んでいつもと違う顔を見つけてくれる」と・・・もちろん、「恥ずかしいセリフ、禁止!」ですし、そんな「禁止!禁止!」って所も似ていると言われます。それは【晃】さんも同じで、【藍華】の事をよく分かっているし、一番に思っているのが【晃】さんの表情から感じ取れる。それは2人は似た者同士って事と描いているし、【灯里】も【アリシア】さんと「いつかあんな風な関係になれたら良いなあ」と【アリシア】さんと笑顔で見つめ合う最後のシーンが印象的です。

ぱにぽにだっしゅ! 第拾五話 「堅忍不抜」

2005年10月11日 06時19分13秒 | アニメ・映像全般
 第拾五話は、教室を飛び出しての遠足(主にバスの車内)が舞台なので、黒板による小ネタの使用が出来ない状態な分、切り紙のキャラクターに棒を付けての動きに工夫していたし、漫画雑誌を一冊読んでいる感覚(1ページづつページをめくる様な展開)の表現方法を使って描いていた。今作で目立っていたのは、マホ娘こと【片桐 姫子】が多く描かれていた印象を受ける。
 今回の物語は「今日は楽しい遠足の日であるはずだった。出発前には、ワイワイ騒いで盛り上がっていたいつものメンバー。ところが、出発してからバスジャックに襲われたり、謎のトレーラーに追いかけられたりとアクシデントの連続の末、【レベッカ 宮本】(以下、ベッキー)たちはピンチに陥っていた。C組全員の乗っているバスが、今まさに崖っぷちから落ちようとしていたのだ・・・。」って感じで展開して行きます。物語としては考えさせられる様な話はなく、キャラクターをパクリ&小ネタを可愛く楽しく観る事が出来る放映回でした。
 前半パートでは、【一条さん】がカラオケマシーンになっていたのが笑えたが、いきなり、ステージが開幕して【一条さん】と【桃瀬 くるみ】のデュエットが始まる所でのシーン。個人的な気持ちとしては、このまま2人に歌って欲しかった。すると、これもいきなりですが、バスが崖の先に引っ掛かっている状況がアニメ劇中では描かれています。C組を乗せたバスの転落寸前の状況下での、みんなのそれぞれの行動や言動と各キャラクター同士のやり取りが面白くて良かった。オススメは、【上原 都】が幻聴を訳して「あ・・・何で幽霊の声が聞こえるのかしら、あたし、遠足なんか来ていないのに、バスなんか乗っていないのに、落ちかけてなんかいないのに・・・ちょっと疲れ気味かな・・・」と訳の分からない事を言っている所の【橘 玲】の「まあ、がんばれ・・・」と呆れた感じの【玲】のチビキャラでの描きと、【姫子】だと「超姫子理論」ってのも良かったが、「みんなの命、オラにあずけてくれ!」とあの七つのボールを集めるアニメのマネっぽいパクリ表現も笑えたし、【一条さん】も雲に乗っていたからね(笑)。そして、一番にオススメなのが、【ベッキー】の可愛くクシャミをする場面ですね。【ベッキー】が「てっか~はにゃ、ふいて、はにゃ・・・」と言うせりふが凄く可愛かった。「ち~ん」とはにゃをふいた後の【ベッキー】の泣きながら、鼻の頭を赤くした表情は可愛すぎますね。次に、いつものエイリアン2人によってどうして崖に引っ掛かっているかの説明的な会話シーンがあります。もちろん、この場面でも抜かりはありません。バスジャックされて【ベッキー】が真剣に生徒たちを守ろうとする迫力のある表情とセリフ、事態を収めた【一条さん】がバスジャック犯と一緒に大きなリボンで結ばれているとか、そこへ、トレーラーに追われてあのファミコンの名作ゲームを模した描きの数々などは、この『ぱにぽに』らしさの良さがよく表現された場面です。
 後半パートでは、やはり「メソウサファイト」(4コマ)は絶対に外せないです(笑)。【メソウサ】が一人で頑張っている所です。『遠足』では「今日は一人遠足だよ」とお菓子の袋が開けられず、『カラオケ』だと「一人カラオケだよ」ってマイクが持てず、『ワリバシ』は「一人王様ゲームだよ」と割り箸を落とすし、極め付けは『ヤマビコ』で、2コマ目まで無言・・・「ヤッホーホーホーホー」とうなだれる【メソウサ】が痛々しい。後半でも、『ぱにぽに』らしさの勢いは止まらず、海にダイブしてアホ毛に魚を付けたり、【姫子】と【6号さん】の妄想をかき立てるショットがあったり、【南条 操】から貰った「メカウサ」が助けに来るがタイヤの火花でバスを出火させ【ベッキー】が「あつっ!あっちゅ!あちゅ~」と可愛く言ったり、その火事を火消し姿の【一条さん】が鎮火したり(ハサミを使って)、【白鳥 鈴音】と【秋山 乙女】の2人は背丈の事で戯れたり、【姫子】がお腹が空いたと「オラにカロリーをわけてくれー」と【一条さん】にチョコを投げてもらうが【玲】【都】【6号さん】に食べられて大ショックだったり、【綿貫 響】【宮田 晶】【来栖 柚子】の諜報部と【犬神 つるぎ】【南条 操】のシーンでは地面の下に宇宙人絡みの摩訶不思議な世界が広がっていたり、バスが巨大カニに襲われた時の【くるみ】の「死にたくないよー」のセリフに【玲】「月並みだな」【6号さん】「普通ですね」と言われて、ショックで地味小屋を作ったり、ラストの夕陽シーンでは、【玲】がこの状況を「は・・・つうっかこれ、ドッキリだろ。」と言って、みんなが笑顔で安堵して、無数の鳩も飛んで、某製薬会社のパクリ表現も登場したが、【玲】が「んな訳ないだろ・・・」とバスが崖の下に落ちて大爆破する・・・【ベッキー】「そして、その後、無事に救出されました。」と【一条さん】が「めでたし、めでたし」として【一条妹】が漫画雑誌のページを閉じて終わります。この何でもなかった様な強引さが良かったと思います。頭を空っぽにして観るとC組のみんなみたいにおバカになれるかもしれないですね(笑)。
 「食材戦隊 特選ファイブ」意外と良かった。【片桐 姫子】先生の「長い間、ありがとうございました。」って連載していたのか!?確かに【姫子】は「漫画研究部所属」だったが、雑誌で連載をしていたとは・・・今度、スタートする「一条さんの日常」は、こっちは見てみたいです(笑)。さすがは『ぱにぽに』最後の最後まで遊び心が満載のアニメ作品でした。 

地獄少女 第一話「夕闇の彼方より」

2005年10月09日 02時47分45秒 | アニメ・映像全般
 この作品は「赤」を巧みに使用した幻想的な映像表現と作品全体の凛とした雰囲気作りが特徴のアニメが『地獄少女』だと感じております。それと、第一話でも「イジメ」のシーンのリアルさにも代表される様に、本当に恐怖でおののく存在は、幽霊などの目に見えない物ではなく、人の持つ「心」であるといった、人間に内在する色んなモノを表現しているのも魅力の一つです。
 今作の物語は「クラスの募金を失くしてしまった【橋本 真由美】。クラスメイトの【黒田 亜矢】が助けてくれてその場は難を逃れたが、この日から【亜矢】と【真由美】のつらい主従関係が始まった。追い詰められた【真由美】は「地獄通信」の噂を耳にする。」感じで展開します。前半パートでは、リアルな「イジメ」の描写が表現されている。【亜矢】と取り巻きの女生徒に呼び出されて、お金を返したのに「利子よ。利子」と言われ、「のどが渇いた」とジュースを買いに行かされるが買って来たジュースが違うと地面にこぼされたり、授業中に呼び出しの手紙が来たり、お金を持って来いと言われ拒否をして頬を腫らしたり、繁華街で逆ナンパをさせられたりなどが細かく忠実に描かれています。【真由美】の心理的描写などもよく表現されていた。地面にこぼれたジュースの水面にうつる悲しい表情、家に帰っての母親との会話シーン、自室のパソコンで「地獄通信」を見て「黒田 亜矢」の名前を書くが送信を押せないとか、夜の繁華街で見た噂が立ちクラスで孤立したりなどが描かれているが、【真由美】の心理的な描きで一番、印象に残っているのは、再び「地獄通信」にアクセスする場面です。この場面では【真由美】の送信への震えたカーソルが物語る様に、息を切らせた緊張感が伝わる場面であり、また、携帯のまっ赤な返信画面も彼女の恐怖心を上手く演出していた。次に、【閻魔 あい】との出会いがアニメ劇中では描かれる。逆ナンパでの写真を携帯で撮られて、泣くしかない【真由美】が飛び降り自殺をするが・・・落ちる途中で【あい】に救われた(?)のか。場面は全てがまっ赤に染まった世界だった。【真由美】の目の前にセーラー服の少女・・・彼女が【閻魔 あい】。そして「私は、閻魔 あい・・・あなたが呼んだのよ」と「黒藁人形」を持っている。それに気付く【真由美】。【あい】は「受け取りなさい・・・」と言う。私は、このシーンで【あい】の表情から感情が読み取れないと感じました。それだけの圧迫感があったと思います。このシーンでは「呪い」に関する「契約」と「代償」が話される。【真由美】が「黒藁人形」の「赤い糸」を解くか?解かないか?を悩みますが、その決断は突然に訪れるのだった・・・。職員室で先生にあの写真を見せられて、「両親への報告」「来年の高校受験の推薦」などが一方的に言われ、弁解も許されない展開になる。その姿を笑みを浮べ立っていた【亜矢】と取り巻きの女生徒を睨む【真由美】の鬼気迫る表情と目を赤く腫らした描写が「赤い糸」を解く決意をさせた印象深いシーンとなっている。そして【あい】はセーラー服から着物に着替えて「地獄少女」となり【亜矢】に対する「怨み」を実行に移します。その場所に選ばされたのが【真由美】と【亜矢】の通う夜の学校が舞台となる設定も意味深く感じます。学校に呼び出された【亜矢】には徐々に迫る恐怖感を与える演出が展開される。校門が開き【骨女】が変装した【真由美】を追って行くと、教室に明かりが・・・入ると普通の授業風景だが違うのは全員の顔がのっぺらしていたり、【真由美】を追おうとするが空間がねじまがり追いつけない、校庭でバレーやランニングをしている学生と食べ物をする学生の日常風景が描かれ、ホッとさせるが・・・【亜矢】がボールを取ってと頼まれて取るとボールが「ドクロ」だったり、極め付けは、校内で先生に会うが「こっちだ」と一緒に行き、「心配するな友達もいる」と指の指す先を見ると取り巻きの2人が壁に吸い込まれてたりなど。【亜矢】が逃げようとすると場面が教室に戻り、お金が無くなった真相が描かれる。もちろん、お金を盗み【真由美】を罠にはめたのは【亜矢】。それでも認めない【亜矢】の前に【一目連】【骨女】【輪入道】の3人が現れるが、その3人の言葉にも耳をかさない【亜矢】の「冗談じゃないわよ、からかっただけじゃん、遊びよ遊びあたしは何も悪い事をしてない」とのイジメた側の無責任なセリフを演出するシーンはこのアニメを観ている側にも「怒り」を伝えられたと思う。【あい】が背後に現れ「闇にまといし、哀れな影よ。人を傷つけ貶めて罪に溺れし・・・いっぺん、死んでみる」と言うシーンが表現されるが、このセリフの【あい】の目を開くタイミングに合わせたセリフの言い回しがとても良くて、観ていてその恐怖感がダイレクトに伝わるシーンでした、【あい】の着ていた着物の柄から無数の朝顔が画面いっぱいなる演出も綺麗だった。そして【亜矢】は「この怨み、地獄に流します」と三途の川を渡り地獄へ向っていた。最後では【真由美】が明るく、元気を取り戻すが彼女の身体には消える事の無い「地獄の刻印」があり、「地獄の蝋燭山」に【橋本 真由美】の名が刻まれる。「死んだら、その魂は地獄に堕ちる・・・」と暗示的な表現で終わるのも良い。

舞-乙HiME 第1話 「ユメノ☆アリカ」

2005年10月08日 06時04分33秒 | アニメ・映像全般
 今作は、『舞-HiME』の後継者的な新作『舞-乙HiME』を観せて頂きました。第1話から久しぶりの【ナツキ・クルーガー】と【シズル・ヴィオーラ】のコンビも健在でホッとしました。【ナツキ】は凛々しくカッコ良く、【シズル】は前作と役柄が全く変わってないが、大幅にシフトチェンジしたのが【マシロ・ブラン】です。前作では理事長役の落ち着いた美少女だったが、今作では、わがままで、初対面でも命令口調など行動と言動が楽しめるキャラクターになりました。私は今回の【マシロ】の高飛車な所が好きですね(萌)。それと【ミコト】は今回は猫になりました(笑)。もちろん、ヒロインの【アリカ・ユメミヤ】と【ニナ・ウォン】の2人も忘れていません。前向きで元気なドジっ子【アリカ】のコロコロ変化する可愛い表情と感情の表現には期待していますね。【ニナ】は、いつもクールな感じがしますが、義父【セルゲイ・ウォン】の前で見せる女の子らしい表情と仕草には注目せねばならないし「ツンデレ」の要素が満載の女の子です。そして、謎の多き世界観も今後の楽しみの一つだと思います。14年前の回想シーンの赤ん坊は【アリカ】なのか?捜しているお母さんがオトメだった事、【アリカ】の提げている謎のペンダント、【アリカ】【ニナ】【マシロ】を襲撃した「スレイブ」の存在など見逃せないポイントがあります。
 その第1話の物語は「風華宮に【黒き谷の末裔たち】が押し入り、国王、王妃を殺害。パニックの中、かつてこの国に仕えし「乙HiME(オトメ)」の【レナ】は、ひとりの赤ん坊を脱出させることに成功する。そして14年後。少女【アリカ】はヴィント市を目指し、徒歩で砂漠を渡ろうとしていた。どうにか航砂船の発着港にたどり着く【アリカ】だったが、ついには気絶。コーラルオトメである【ニナ】とその養父【セルゲイ】に介抱されることに。【ニナ】の後をついてヴィンさト市内へやって来た【アリカ】。2人はそこで、【マシロ】という少女と出会うが…。」といった展開をして行きます。前半で好きな場面は【アリカ】と【ニナ】の出会いの場面と【マシロ】を【アリカ】と【ニナ】で助ける場面です。【ニナ】の前に周囲の奢りで「メロンソーダ」が運ばれて来ますが、この「メロンソーダ」を見つけた【アリカ】の喜びに満ち溢れた表情が笑えます。そして、【ニナ】もテーブルもひっくり返して、【アリカ】自身もおでこをぶつけているのにもかかわらず、「メロンソーダ」をこぼさない様に飲むシーンで【アリカ】のトラブルメーカーとしての素質が開花しているワンシーンだと感じます。この場面での萌えな表現は【ニナ】の【セルゲイ】だけに見せる女の子らしい態度です。【ニナ】が【アリカ】の身体の上に乗って【セルゲイ】に足を開いてしまうシーンでの、顔を赤くする所と見られて悲鳴を上げる所などは、女の子らしさが表現されていると思います。【セルゲイ】に「アリンコに似ている」と言われた【アリカ】の首を左右に振りながら怒るシーンも可愛くて印象に残っています。次に【マシロ】との出会いのシーンです。この場面では【マシロ】の前回とのギャップを観る事が出来る最初のシーン。追って来た男たちに「アッカンベー」をしてジャンプするとか、ゴミ箱に落ちてしまう所、下水の川に沈んでいる所などの、また違った魅力的でコミカルな【マシロ】が描かれています。この場面での見逃してはいけないのが【アリカ】の潜在能力の高さだと思います。【マシロ】を助ける為に先行で走っていた【ニナ】と後攻で走った【アリカ】が抜かす所です。「ガルデローべ」の優等生を抜かすとは【アリカ】にも十分に「オトメ」の資格があると感じる所です。
 後半では、やはり【マシロ】を狙って来た「スレイブ」と【オトメ】たちとの戦闘シーンです。その中でも今後の展開で注目されるのが【アリカ】のペンダントだと思います。「スレイブ」の攻撃による爆風で飛ばされた拍子に、ペンダントが輝き出し飛行機を動かしたり、【シズル】の攻撃により、外に放り投げられた時にも【アリカ】のペンダントが先程よりも輝きが増し、一瞬だけ身体が「ローブ」に包まれるが消えてしまい【アカネ・ソワール】に助けれたなど。【アリカ】の秘めた力に関する今後の展開が楽しみです。上記以外でも後半は【ニナ】のローブをまとった姿と【シズル】の「スレイブ」を倒すシーンなどのカッコイイ場面が多かった。「スレイブ」の攻撃を受けた時の【マシロ】と【ニナ】のローブ使用の認証の儀の場面は良かった。【ニナ】は「これを倒せば・・・」と【セルゲイ】への想いを吐露し、【マシロ】はこの状況を何とかしたい為に、はずかしいが仕方ない感じで【ニナ】の耳のピアスにキスをする所に2人の心情面が表現されていた。ラストは「スレイブ」を撃破して学園に帰って来た【シズル】を見た【アリカ】の「う~ん、カッコイイ!!!」のセリフが彼女の素直な気持ちが込められていて好きですね。そして【アリカ】は「あたし、オトメになる!絶対になってみせる!」と決意をする。

ARIA The ANIMATION  第1話「その 素敵な奇跡を・・・」

2005年10月06日 17時42分40秒 | アニメ・映像全般
 今回は、第1話を観させて頂きました。いつも初回の放映って今後の展開を考えるといつもドキドキします(笑)。この作品は第1話と言う事もあると思いますが、とても丁寧な作画を描いていると感じます。特に、水と大気を存分に使用した映像の美しさは観ておりまして、とても印象深いです。アニメ劇中に流れる心地よい音楽もチェックして置きたいし、アニメ作品の展開の流れもゆっくりとした日常の描きも良いです。その時間の流れを、水の星「アクア」と観光都市「ネオ・ヴェネツィア」水路の街。の2つのワールドを表現するアニメ作品が『ARIA』だと思います。また、魅力溢れた登場人物も注目です。いつも明るくて笑顔を絶やさない【水無 灯里】、【灯里】の恥ずかしいセリフに激しく反応する【藍華】、水先案内人(ウンディーネ)の憧れの存在である【アリシア】、ARIAカンパニーの社長でいつも【灯里】と一緒に行動するアクア猫の【アリア社長】そして、1話のオリジナルキャラ【アイ】などの魅力的な人物もみんな可愛いくて良いと思います。その出会い人たちとの「心の交流」もこの作品の魅力です。後、たまに劇中で表現される各キャラクターの「コミカルな」表情と仕草も見逃せないですね。アニメ劇中でも【灯里】のコミカルで萌え萌えな表情が満載でした。朝寝ているシーンで、ネコミミフードをかぶって寝ていたり、【アクア社長】とベットの上で「おはようございます」と2人(一匹)でお辞儀したり、電話の相手【暁】とのシーンで【暁】に「そのもみあげがある以上、もみ子」と呼ばれて、【灯里】が「もみ子じゃありません」「だから、もみあげじゃありません」と否定する時の表情も可愛い場面で【灯里】のボケボケさも魅力の一つだと感じます。また電話がなります。その向こうの大きなリボンしか見えないの女の子は「【アリシア】さんのゴンドラに乗りたい」と言う所からストーリーが展開して行きます。【灯里】は「半人前の水先案内人(ウンディーネ)なので一人でお客さんを乗せられない」と言うと「そうですか、どうも」と電話が切れてしまいます。そして【灯里】自身もゴンドラを漕ぐ練習に向いますが、そのゴンドラには先客が乗っていた。その女の子は【アイ】ちゃんって言いますが、凄く強引な可愛い女の子なんです(萌)。いきなり「今からお友達です」と言ってみたり、それでも【灯里】が「お客さんじゃないですから・・・」と言うと「叫びますよ・・・」「何て?」「人さらい・・・誰か・・・助けてって叫びます」と【灯里】は「あっ・・・」と汗ジトが増えていき負けて【アイ】ちゃんを乗せる事になります。【灯里】は一生懸命に漕ぎますが【アイ】ちゃんはつまらない感じの表情ばかりをします。この「アクア」を好きになって貰おうと語りかけます。そこにもう一人の水先案内人(ウンディーネ)【藍華】との出会う場面があります。この場面も面白い。【アイ】ちゃんに「どっちが上手なんですか?」と質問して2人が焦ったり、【藍華】にも「友達だから」と指差ししたりします。このあたりのシーンでは【アイ】ちゃんの【灯里】を見る表情に変化出て来ているのは注目する所です。だんだん【灯里】の魅力に惹かれ始めている場面。【灯里】の「ネオ・ヴェネツィア」を好きになって欲しい気持ちがこもった「カミカミで」「ガチガチな」ガイドする所も【灯里】らしさが出ています。その水の星「アクア」と観光都市「ネオ・ヴェネツィア」に関する「奇跡」と【アイ】ちゃんに出会えた事も「奇跡」と言うと【藍華】が「恥ずかしいセリフ、禁止」と指差しをします。かなり【藍華】も可愛いなあと感じる所です。
 後半では、3人で「じゃがバター」を食べるシーンが描かれています。【アイ】ちゃんが「食べにくそう」と言いますが、何度も口にはこぶ表現で美味しさを表現したり、食べた食器を返す時に【アイ】ちゃんの頬を赤くして「おいしかったです」と言うのもかなり可愛いシーンです。そして、ちょっとした事件が起こります。それは【アクア社長】が海に落ちて、沖に流れます。そして、【灯里】の得意(?)の「逆漕ぎ」で助けてに行きます。この場面での【灯里】の力強く、漕ぐ表情も凄く好きです。結局は【アリシア】さんが助けるのですが、このシーンでは【灯里】と【アリシア】さんとの水先案内人(ウンディーネ)としての「技量の差」がかなり表現されています。その【アリシア】さんがゴンドラに居た【アイ】ちゃんに気が付いて【藍華】の後ろに隠れた場面での【藍華】の「この子はアイちゃんって言います。友達の。」って言って笑顔で答えるセリフも凄く好きです。次に【アイ】ちゃんが【アリシア】さんのゴンドラに乗りたい理由が話されます。【灯里】が【アイ】ちゃんのお姉さんの「気持ち」になって話をする場面で一番に好きなセリフは「自分が好きになった物の話ってしたくなるでしょ。特に好きな人には・・・」が人を思いやる【灯里】らしい言葉で好感を持ちます。そして【アイ】ちゃんが「ネオ・ヴェネツィア」を好きになった後の【藍華】の「嫌いが好きに変わるってのも奇跡かもね」と言った後に「あ!恥ずかしいセリフ禁止、自分!」と自分にダメ出しをする【藍華】も可愛いですね(萌)。【アイ】ちゃんとお別れするシーンでの【アイ】ちゃんの「次に来た時は、また灯里さんのゴンドラに乗りたいから・・・」と頬を赤くして言う所と「早く、一人前の水先案内人(ウンディーネ)になってね」と言われて、「がんばります」と言う【灯里】の2人のお互いの気持ちが出ていて伝わる良い場面です。
 ラストでは、【アイ】ちゃんから受け取った【アイ】ちゃんのお姉さんの写真を見ながら【アリシア】さんと【灯里】の2人で話すシーンが描かれますが、この場面でも2人の交わすセリフが心に残ります。【アリシア】さんの「嫌いな所を好きになるには少し努力が必要だけど、もし、それができたら好きな人は大切な人になる」と、そして【灯里】の「大切な人・・・その奇跡は、努力で起こす事ができるんですね」2人の想いが語られる。でも、【アイ】ちゃんの奇跡を起こしたのは【アイ】ちゃん自身ですが、その事を気付かせるお手伝いをしたのは【灯里】だと思います。傍らで「Z・Z・Z・・・」と寝ている【アクア社長】が何ともイイ味を出していますよ(笑)。

ぱにぽにだっしゅ! 第拾四話  「石を抱いて淵に入る」

2005年10月04日 18時27分32秒 | アニメ・映像全般
  今回の物語は「桃月学園の学食が、シェフ出張のためお休みになった。お弁当を食べ損ねた【レベッカ 宮本】(以下、ベッキー)は、生徒から弁当をわけてもらうことに。そこで、次の日からのお弁当をA組の【桃瀬 修】に作らせることを思いつき…。」といった感じに展開して行きます。やはり、今作で押えて観ていたのが【橘 玲】の【ベッキー】に対する厳しくも優しさを感じる態度の描きに注目して観ていました。アニメ劇中では【玲】の【ベッキー】に対する様々に気を遣い・見守るシーンと心情面の描きが多かったと思います。前半では【ベッキー】のお姉さんが作ったお弁当(素のブロッコリー(B)とレモン(L)とターキー(T))に撃沈して、C組のみんなにお弁当を分けて貰うシーンで【玲】の中華弁当を見て、【ベッキー】が【玲】に明日のお弁当を頼もうとしたら、【玲】「自分の事は、自分で何とかしろ」と言って断ったり、【桃瀬 修】にお弁当係を任命して大喜びする【ベッキー】の姿を見て【玲】が「やれやれ、困った天才だ」と呆れ、昼食の仕込みをしている【桃瀬 修】の手伝いをしない【ベッキー】に対しては【玲】が「ベッキーは手伝わないのか?」と言って、「え?なんで?」の返答に【玲】が言葉にならないため息をついたり、後半になると【桃瀬 修】が「天気が良くて、勉強している場合ではない」と言っている所に、【玲】が来て「その気持ちに素直になってはどうだ?」と早退させる。そして、お昼になって【ベッキー】が【桃瀬 修】が居なくなり困って【玲】に助けを求めるが「やだ、断る」「とにかく、お断りだ」と言うだけ、C組のみんなに言われも拒否をする【玲】。その冷たい態度に【ベッキー】は突然、走り出した。心配し追いかけようとする【片桐 姫子】に「ほっとけ」と言う【玲】とその【ベッキー】の走って行く姿を見ている【玲】の表情も印象的なシーン。そして【ベッキー】は自分で料理をする事を決意して、いざやってみるが・・・悪戦苦闘する。野菜を切ろうとして包丁を放り投げたり、玉ねぎの皮むきで涙し、フライパンで出火したり、炊飯ジャーを開けたらパチパチと火花が出たり、作ったスープでお腹を満たそうと食べたら口から泡をふいて倒れたりして、【ベッキー】は料理を勉強してなかった事を後悔していた。荒らされた厨房と食材、泣く【メソウサ】と下を向いている【オオサンショウウオ】。もう見ていられない状態になり、影から見ていたC組のみんなが心配していると【玲】が立ち上がった。【ベッキー】は、諦めて「もう、これで良いや」とトマトを食べようとするが、そのトマトを取り上げた【玲】が言った「昼飯は、トマトか?」すると【ベッキー】は「うっうるさい!私は、トマトが・・・好きなんだ!トマトがあれば幸せなんだ!返せー」と意地を張る。【玲】は「どけ」と厨房に向い「だまって見てろ」そして「その代わり、中華だぞ。肉持って来い」言うと【ベッキー】が「なんだよ。やってくれるなら、最初からやってくれれば良いじゃないかー」とふてくされるが、それに対する【玲】は「それじゃ意味がないだろう・・・努力もせずに最初から人に頼るからこういう事になる」「玲・・・」「ほら、早く肉を用意しろ」「すまん・・・」「わかれば、よろしい」と2人の会話シーンは続きます。この場面で好きなのが、厨房に向って料理する後ろ姿の【玲】と【ベッキー】が【玲】の横顔を見ている所が、お互いの心情面を描いていると感じています。その【玲】の言いたい事を理解し、意地を張るのを止めて【ベッキー】が「ふん、先生に向ってエラそうに」と可愛く言うシーンもお気に入りです。そこに、C組のみんなも手伝いに入り、みんなで一つの事をやる楽しさも表現しているが、やはりこの作品がただの良い話で終わる訳もなく、【一条さん】の持って来た「軍用調理器」の波動砲並みの火力「瞬間燃焼」で、食堂は破壊され、昼食は出来たがみんな黒こげ状態に・・・ラストの背景は「最後の晩餐」の絵画を思わせる演出が良かったし、【玲】の「無事だった事を神に感謝して・・・」そして、食べる前に昼休みの終了のチャイム、天に召される【メソウサ】などが面白くて笑えました。

最新アニメ 『地獄少女』

2005年10月02日 20時09分03秒 | アニメエキスプレス
 凄く期待したいアニメが『地獄少女』です。先ほど、ブックマークに『地獄少女』のオフィシャルサイトを作りましたので、是非、遊びに行って下さい。物語も「午前0時だけアクセスできる「地獄通信」。ここに晴らせぬ恨みを書き込みと、地獄少女が現れて憎い相手を地獄に堕としてくれる・・・」と。かなり良い感じだと思います。今、サイト特別企画で主人公の【閻魔 あい】のセリフ視聴が出来ます。内容は地獄少女と依頼者の契約が語られるセリフを公開しています。私も先ほど【閻魔 あい】のセリフを聴かせて頂きました。さすがは【能登 麻美子】さんですね。ゆっくりとしたテンポのセリフまわしの中に、聴いていて圧される圧迫感があり聴いていて身震いします。【閻魔 あい】に「この契約をする勇気が本当にあるの?」と心から聞かれている感じがしました。ちなみに【能登 麻美子】さんは、主人公の【あい】役に加えて、エンディングテーマ「かりぬい」も歌っております。
 メインヒロインは【閻魔 あい】(能登 麻美子)さんが担当。物語の主人公。普段はおとなしく目立たない少女だが、地獄少女に変身し、相手を地獄流しにする。普段は主にセーラー服で、地獄少女の時は着物姿になる。

「人を呪えば穴二つ。相手を地獄に送る変わりにあなたの魂も死後地獄に行く事なるわ、それでもいいの?」

苺ましまろ 第10話 「花」

2005年10月01日 06時02分23秒 | アニメ・映像全般
  今作は「季節のケーキ」「秋の風景」「町並み」「落ち葉」などの「秋の季節感」にコミカルさを描いた作品だと感じます。特に【伊藤 伸恵】に関しては「女心と秋の空」って感じでしょうか?サブタイトルの「花」の通りに【伸恵】は前半パートでは、秋に彩られた湖畔の芝生に座り、赤トンボと爽やかな秋風により「小さな花」に気づき、携帯で写真に撮る。ラストでは、湖畔の喫茶店でケーキを奢った後に【桜木 茉莉】が「小さな花」を見つけ、駆け寄って4人で「花」に関してワイワイと会話する所が描かれるが、その場面で【伊藤 千佳】に「お姉ちゃんには、こういうの分からないよね~」と言われて、笑みを浮べる【伸恵】が印象的でした。この笑みはちゃんと理解している【伸恵】の「乙女心」を表現したと解釈しております。
 今回のストーリーに関しては「湖畔の喫茶店に立ち寄った【伸恵】が店先にある「季節のケーキセット(本日8個限定)」という看板を見かけ【松岡 美羽】たちを呼び出すそうとするが、目的地を目指す彼女たちに様々な出来事が起こる」って感じで展開して行きます。全体的には「催眠術」と「揺れる5円玉」を押えていれば笑えると思います(笑)。やはり、前半パートでは【千佳】と【みっちゃん】の2人の「ボケ」と「ツッコミ」が炸裂して物語は進んで行きます。もちろん、【千佳】と「みっちゃん】の2人の会話も面白く観る事が出来ます。でも、やはり【みっちゃん】の思いつきだけの行動は面白いです。「試しにやってみるとか、掛かってみたいと言ったり」【千佳】に掛けて貰ったら、いきなり「ター」と叫び、エビ反りをしたり、次に【みっちゃん】が掛けようとすると【アナ】と【茉莉】が顔を合わせない様にそらす所も面白く、2人の関わりたくない感じがよく出ていたし、「ちぃちゃんを「さたけ」に変えてみせます」と言っていた。【千佳】がトイレに逃げた後、すぐさま【みっちゃん】が「さたけ」をつれて部屋に戻って来て、その「さたけ」を本気で【千佳】だと信じる【茉莉】の素直さが可愛く表現されていて良かった。その【茉莉】を見ていた「みっちゃん」の「まったく、将来が心配だよ」のセリフに【千佳】の「お前が一番、心配だ!」のツッコミが笑えました(笑)。そして、ここから【みっちゃん】の傍若無人さが描かれています(笑)。テレビでケーキを紹介していたら「ケーキ、食べたいなあ」と言って、何も考えずに【千佳】の手に「5円玉」を置いたり、なぜか、フェレットの「ジョン」に催眠術でケーキを買わせようとしたり、「さたけ」に掛けているのに「ちぃちゃんはケーキを買いに・・・」と言ったりと必死に「5円玉」を振る【みっちゃん】が可愛く見えて来るのが不思議です。それと、催眠術が誰にも掛からずイジケル所も良かった。そこに【伸恵】から呼び出しの電話が入る「湖の休憩所に全員をつれておいで」との事。【千佳】が「えー遠いよ」と嫌がると【伸恵】は「違う、違う、そう言う事じゃなくて全員来い」と電話が切れる。この時の【千佳】の唖然した表情も可愛く良かった。【伸恵】の呼び出しに【千佳】が「強引なんだから」と言いながらも仕方なしに向う準備をする。この場面でも「バス」に乗りたいとわがままを言う【みっちゃん】に【千佳】が催眠術で「自転車に乗りたくなる」と掛けるが「ちぃちゃん大丈夫?催眠術なんて効く訳ないじゃん」と言われてムッとする【千佳】、キックボードに乗った【みっちゃん】が勝手に知らない人と競争したり、【千佳】が「一緒に行こうよ」と言っているのに「バス」に乗ったり、キックボードで息を切らせて着いた【千佳】に対しても「ビリなので、罰ゲーム」と言ったり、【茉莉】から借りたバス代も「無いけど」の一言で【茉莉】を泣かせたりと【みっちゃん】らしさが出ています。後半では【アナ】と【茉莉】が方位の事を英語で話しながら歩く所から始まります。2人の「ノース」と「スノー」の逆接的な意味合いと単語の解釈さの違いを描いた演出はかなり良かった。2人が必死に考えている姿が可愛いですし、「ジョン」が逃げて【外国人さん】に捕まえて貰ったシーンでの【アナ】の涙目で「私は英語が出来ない」と英語で必死に答える場面も可愛かった。しかし【茉莉】の英語に関する語学力は日々、上達しているのが分かるシーンでもあります。一方の【千佳】と【みっちゃん】の後半でも面白い事をしております。【千佳】が熱くて、疲れて、自販機でジュースを買おうとして【みっちゃん】がコーンポタージュのボタンを押すとは・・・まあ、お約束的な展開ではありますが良いとは思います。最後は【伸恵】がケーキを奢ろうとしたが「やめた」と帰ろうとするシーンで、4人がガッカリした表情をするが、「お姉ちゃん!」と【千佳】と【みっちゃん】が呼び止めて、みんなで「5円玉」を揺らして、全員で催眠術を掛ける所が最高に良かったです。みんな、真剣な表情で掛けている姿に更なる笑いを感じます。