高野(大船)の切り通しについては、さらに奇妙だ。熊野神社の背後にあるさほど高くもない尾根筋に、その尾根に沿って切り通しが設けられているのである。交通に不便な小山を切り崩すわけではない。現実にはこの小山の下に隧道が穿たれており、切り通しは隧道と直角に交差し、上り道で現大船高等学校に至っている。さらにその先には六国見山がある。本来の切り通しの目的の施設ではなさそうだ。
加えて、高野(大船)の切り通しの、熊野神社の背後には、古い石垣が遺されていて、何らかの建物があったことは間違いない。
長窪の切り通しが城郭の一部であれば、高野(大船)の切り通しも、防御と攻撃を目的とした施設ではなかろうか。特に高野(大船)の切り通しの入り口が複数設けられていることも面白い。
切り通しに入ってすぐの辺り
この切り通しは尾根の真上を尾根に沿っている
中央左寄りの欠けているような部分も切り通しへの入口
中央の塞がれたような暗い穴も通り抜けられる
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