鎌倉八百ヶ谷戸

鎌倉の街はそのものが環境遺跡

善財 一 写真集

台峰の南東端

2020-11-18 21:43:47 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集

鎌倉に竹林が多いのは、脆弱な土地を地崩れから守るため。

歩いていて目に付くし、写真を撮れば、かなりの割合で竹が写り込んでくる。

台峰の北西端辺りは、今年の夏場に、ざっとだが眺めてみた。

大船辺りから六国見山が視界に入る小高い丘が続いている。

 

下の写真は、台峰の山ノ内側。

その尾根近くに細々と営まれている畑。

やはり竹林がある。

竹林を降ってゆくと突然に切り削がれたような急斜面となる。

竹林は下まで続いているのだが、下は谷戸の奥まった辺りで、人家がある。

地崩れを防止するための竹林に他ならない。

畑は狭い平場が段々になっていて、その上が、化粧坂、葛原岡から台峰あるいは台に抜ける古道であったろう。


山ノ内東瓜ヶ谷緑地

2020-11-17 21:37:20 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集

瓜ヶ谷辺りを歩いている

台や台峰の東で、松が岡に挟まれた位置関係にある。

谷戸の入口辺りに藤源治という地名が遺されている。

鎌倉幕府が開かれ、備前国から刀鍛冶が呼び寄せられてその辺りに鍛冶場を設けたらしい。

「日光助真」で有名な鎌倉一文字助真である。

家が建ち並んでいて鍛冶場跡はよく判らない。

 

谷戸を西へ進むと、「山ノ内東瓜ヶ谷緑地」という小さな公園がある。

遊具などはなく、ベンチが三つほどあるだけの、自然に親しむための場といった意味合いで、地元の人たちによって管理されているようだ。

ずいぶん前から空地であったが立ち入ることもできず、いつか写真を撮りたいと考えていた場所であった。

その一部が数年前に公園化されたのである。

竹林の奥に古いお屋敷の痕跡が窺いとれる。


山ノ内から瓜ヶ谷へ

2020-11-15 22:21:19 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集

山ノ内から瓜ヶ谷へ、急峻な山の斜面が宅地として利用されている。

崩落防止のため、脆弱な岩肌を覆うように芝や笹など背の低い草花を植えていることが多い。

その合間に生垣が続いている。

大きな木が倒れて斜面を崩しているところもある。

急坂で上り下りが大変だろうなと感じるのだが、とても素敵な街並みを形成している。