酔うて酔うて 更けてゆく
何のしがらみ 知らぬけど
しがらみ すべてを 捨てさりて
今宵も更けゆく 知らぬ間に
酔うて酔うて 更けてゆく
思考さえも 入り乱れ
思いは千千に 乱れしが
何故か切なく 過ぎてゆく
酔うて酔うて 過ぎてゆく
春と言うのに 秋の寂しさ
酔うて酔うて 迫りくる
愛しき人の 面影が
ススキに懸かる 月の如
侘し切なく 迫りくる
酔うて酔うて 迫りくる
彼岸の入りに 出会う君
今は 元気かと 問いし君
彼岸の彼方に 逝きしおる
愛しき君の 面影抱きて
今宵も激しく 忍び泣く
酔うて酔うて 忍び泣く
この身 愛しや 切なしや
酔うて酔うて 過ぎてゆく