地雷！ 私の身体は地雷！
身体のどこに触れても 爆発する
痒みの地雷 爆発ぞ
酔うて酔うて 実感ぞ
触れたが最後 爆発ぞ
地雷の爆破 呼び起こす
連鎖の爆破 呼び起こす
酔うて酔うて 不気味なり
一触即発 全身地雷
触れば痒み 爆発ぞ
痒みの点火 全身に
痒みの炎 燃え上がる
酔うて酔うて 悩ましき
酔うて酔うて 怖くなる
夜は夜で 悩ましき
痒みで眠るも 儘ならず
時には夜が 怖くなる
夜の来るの 怖くなる
酔うて酔うて 痒み又
我が身襲いて 眠らせず
酔うて酔うて 悩ましき
止めました 止めました
酔うて酔うて 止めました
髪を染めるのを 止めました
黒髪変じて 白髪頭に
コロナコロナの 大合唱に
髪を染めるの 止めました
浦島太郎に 早変わり
酔うて酔うて 早変わり
一夜にして 早変わり
まだまだ誰も 気付いていません
コロナコロナで 会っていません
誰にも 会っていません
飲み友達さへ 知っていません
酔うて酔うて 楽しみぞ
白髪の私 見た時の
驚き如何にと 楽しみぞ
浦島太郎の 出現に
如何な反応 見られるかと
酔うて酔うて なりました
浦島太郎に なりました
ああ 馬鹿だよ 馬鹿だよ・・・と
酔うて酔うて 嘆いてる
己の迂闊さに 呆れながら
丸々一年の 期限切れが
噂かと我が目 疑うや
こんな事有るかと 驚きぬ
酔うて酔うて 驚きぞ
酔うて酔うて 呆れてる
己の迂闊さに 呆れてる
今が今まで 気付かぬとは
丸々一年 無車検で
今の今まで 乗ってたとは
車の前面 貼付見て
令和の年 今気付くとは
酔うて酔うて ビックリぞ
慌てふためき 車屋に
それにしても 気付かぬとは
今の今まで 今日の今日まで
知らなんだ 知らなんだ
車検切れてる 車とは
酔うて酔うて ぞっとする
酔うて酔うて 浮かびしや
兵隊さん達が 前を行く
家の前 列をなして
酔うて酔うて 思い出す
あれが その時かと 今になり
戦争前夜の 世の中を
今になって 合点ぞ
酔うて酔うて 思い出す
幼き日には 軍隊も
兵隊さんの 列さえも
物珍しさに 眺めおりしや
戦争の ”せ”の字も知らぬ
幼き幼き 幼き目には
酔うて酔うて 思い出す
その後きしや 戦争を
知る由も無し その時は
やがて来る 敵機の襲来
知る由も無し 知る由も無し
やがて来る 破滅の道
酔うて酔うて 知る由も無し
思い出す 思い出す 戦争を
酔うて酔うて 思い出す
盆になると 思い出す
あの軍機の 覆いし空を
終戦直後の 青い空
空は軍機の 敵の軍機
酔うて酔うて 思い出す
平和な空に 軍機溢るるや
国破れて 平和な空が
蒼く青く 澄み渡る
酔うて酔うて あの日の空を
逃げ惑いし 日々を忘れて
空襲の サイレンもなし
穏やかな空が 広がりし
酔うて酔うて 幼き目にも
安堵の心 宿りしや
思い出す 思い出す
酔うて酔うて 思い出す
あの日のことを 穏やかな
酔うて酔うて 目が覚める
痒くて痒くて 目が覚める
掻いては駄目と 思いつつも
掻いている 掻いている 無意識に
アトピー性皮膚炎 恨めしき
年がら年中 悩まさる
酔うて酔うて 掻きむしる
痒さに耐え兼ね 掻いている
身体ボロボロ 掻き傷で
薬塗っても 痒みは取れぬ
掻きだしたら 止まらない
こちら掻けば あちらもと
痒みあちこち 踊りてる
痒みの体質 治らぬや
酔うて酔うて 掻いている
身体のあちこち 掻いている
今も今とて 目が覚めし
痒み掻いてる 心地よさ
掻いてはダメと 知りつつも
掻きむしる快感 耐えられず
今も今とて 掻いている
安楽死 願ってる 願ってる
酔うて酔うて 願いしや
己の身体 動かぬに
己の意思 消え失せて
何の希望も 持てぬのに
生きろ生きろ！とは 無情なり
酔うて酔うて 死にたくなる
安楽死求めて 何が悪いのか
生きる権利に 死ぬ権利
求めて求めて なぜ悪い
この世に未練 無くなるに
生きる体力 消え失せて
生きる気力 無くなりて
生ける屍 晒して迄
生きる権利 欲しくない
酔うて酔うて 欲しくない
己の意思が 無くなりて
生きる屍 晒すなら
誰かに頼みたき 安楽死
酔うて酔うて 頼みたき
