スペイン旅
酔うて酔うて イラつけり
オリンピックの 不協和音
縄張り争い よしてくれ
折角誘致 決めたのに
あれ程一致で オリンピック
なのに今頃 縄張りか
酔うて酔うて うんざりぞ
世界に公約 したはずよ
それを今さら 変更と
酔うて酔うて イラつけり
世界は見てる 内輪もめ
夫婦喧嘩に 似たるかな
聞くも見るも イラつけり
日本の恥を だましてる
すったもんだで 時過ぎる
酔うて酔うて 心配ぞ
オリンピック開催 間に合うか
縄張り意識 捨て去りて
一致団結 出来ぬかや
オリンピック開催 迫りくる
酔うて酔うて 気が揉める
スペイン旅
酔うてます 酔うてます
次は何処へと 思案顔
酔うて酔うて 探してます
次なる旅路 何処へやら
海に山にと 気も漫ろ
酔うて酔うて 繰ってます
旅路のパンフ 繰ってます
国の内外 繰ってます
酔うて酔うて 旅します
次は何処かへと 飲んでます
グラスに旅路 浮かべては
今宵も今宵も 更けていく
残る人生 楽しみは
未だ見ぬ世界 求めしや
酔うて酔うて 探してる
次なる未知の 旅路をば
楽しみ楽しみ 飲んでます
飲んで酔うて 楽しめり
次なる旅を 思いては
酔うてます 酔うてます
今宵も又 酔うてます
愛しき人を 思いては
酔うて酔うて 過ぎて行く
過ぎし日の 写真眺めては
痛み痛みて 痛みます
幸せ絶頂 思い出し
痛みます痛みます 胸の奥
ああ 愛しきや 妻の面影
蘇えります 蘇えります
深々と 更けゆく夜の
侘し厳しき 襲い来る
胸の痛みを 凍らせたし
零れ来る 愛しき君や
今は虚しく 胸張り避けし
酔うて酔うて グラスをば
重ね重ねて 酔いたくも
絶えずに またまた重ねしや
酔うて酔うて 情けなや
己の身体 儘ならず
己の意思とは 懸け離れ
言うこと聞かぬ 悔しさよ
こんなはずでは 無かったと
今さら言うても 詮無しや
時経れが 回復すると思いしの
一縷の望み 託せしが
その願いも空し 不都合さ
諦め仲良くと 酔うて言い聞かす
負けぬ負けぬと 年寄りの
冷や水とも知らず 意気込むも
悲しきや悲しきや 身体動かず
気ばかりが 先に先にと
昔は昔と 思うても
身体はとっくに ついて来ず
使いし後の 筋肉は
ストを起こして 痙攣す
ああ 情けなや 情けなや
酔うて悔やんで 更けていく
長き夜が 更けていく
孤独死！
酔うて酔うて 思いおる
孤独死 望む増えしを
静かに静かに 死にいくを
望みし人の 増えし事
酔うて酔うて 己さへ
孤独死 願わくば
出来るものなら そうしたし
誰の世話にも ならずして
この世を 去れるなら
最上の願いと 思いおる
酔うて酔うて 他愛なき
事をば思いて 過ぎてゆく
誰にも知られず ひっとりと
この世を去りたし 思いなり
酔うて酔うて 思いおる
一人静かに 去りたしと
酔うて酔うて 実感ぞ
地球の歴史 民族の争い
思想 宗教の争いぞ
強者が 弱者を
弱者が 強者を
侵略 反逆 繰り返す
酔うて酔うて 憂鬱に
地球の歴史 勝者の歴史
騒乱有れば 融和有り
融和有れば 騒乱有り
統一と反乱 繰り返す
理想と不満 交わること無し
酔うて酔うて 実感す
右に揺れれば 次は左に
左に振れれば 次右に
右に左に 揺れている
人も虫も 草花も
生き物すべてが 縄張りを
争い争い 生きている
地球に楽園 有るのかと
酔うて酔うて 憂鬱ぞ
鳴いている 鳴いている
グアッ グアッ・・・と
酔うた耳にも 聞こえ来る
酔うた耳にも 聴こえくる
雨近し 雨近し・・・と
蛙喜び 雄叫び・・・を
酔うた耳に 聞こえ来る
喜び溢る 鳴き声が
早く降れ 早く降れ
声を限りに 叫んでる
雨が欲しい 雨が欲しいと
酔うた耳に 聞こえ来る
蛙の叫びが 聴こえ来る
雨が降るぞ 雨が降るぞと
雨を呼ぶ 雨蛙
グワッ グワッっと 声を限りに
聞こえ来る 聴こえ来る
酔うた耳に 聞こえ来る
