冬桃ブログ

中ノ俣~気比神社の春祭り(猫又も出るぞ!)

 さて祭だ。
 神主さん、御神輿、御獅子の行列が、
笛や太鼓で村を一回りする。


 お賽銭を用意して、村人は行列を待ち構え
お祓いしていただく。


 疲れるから、神主さん達はしょっちゅう休憩する。
 だから時間がかかる。
 まあ、急ぐこともない。御神酒を飲みながらゆっくりと……。


 行列は神社にほど近い広場で止まり、
神妙に、「猫又退治」が始まるのを待つ。
 「猫又」は村に伝わる古文書から、NPOが拾い出し
芝居仕立てにしたもの。昨年から始まった。
 江戸時代の初期の頃、山に怪物が現れ、人を食い
殺すようになった。
 熊より大きく、猫のような顔をしていたので猫又と呼ばれた。
 誰も猫又を退治できない。ついに、村一番の剛の者、吉十郎に
村人達は懇願した。猫又を殺してくれと。
 吉十郎は妻子に別れを告げ、山へと入る。


 これが猫又だ!


 「じいちゃん、怖いよう!」「おお、よしよし、抱っこするか?」


 猫又と対決する吉十郎は、赤い面をつけている。
 NPOの辯士が死闘をたからかにうたいあげる。



 猫又退治も無事に終わり、お昼休憩を挟んで午後から気比神社へ。


 氏子さん達が祝詞をあげてもらう。


 神社の石段の下には、婆ちゃん達のマイカー、
「カート」が並んでいる。


 餅米を炊きあげた「おみこく」が配られる。
 てのひらにうけていただく。


 さ、神楽の始まりだ。これは古くから伝わる行事。
 この日のために組まれた櫓の上で、めでたい「三番叟」
などが披露される。
 御獅子も踊るよ!


 市会議員だというイケメンの舞手も登場。女性人気は抜群で
二度もトップ当選なさったとか。
 イケメン市議は、きりっとした表情で華麗に舞っているが
彼の息子は櫓にぶらさがり、構わず声援を送る。
「とうちゃん、すごい! とうちゃん、すごいよ!」


 祭も終わり、みんな帰り始める。
「あ、佐藤先生が撮ってくれるってさ!」
「あれま、ちょっと帰って化粧してこんと」
「いいからいいから、ほれ、ピース!」
 婆ちゃん達が少女のようにはしゃぐ。


 そんじゃ、横浜から来た婆ちゃんも加わって……。


 里山に興味を持たれたら、私のつたない写真より、
佐藤秀明さんのプロフェッショナルな写真、そして文章を、
こちらで、たっぷりとお楽しみ下さい。
「かくも美しき里山の年寄りたち」
http://www.chie-project.jp/003/

 また、こちらで活躍されているNPOは
「かみえちご山里ファン倶楽部」。
 海外からも視察が訪れるほど充実した
活動ぶりだそうです。
http://homepage3.nifty.com/kamiechigo/


 

 

 

コメント一覧

冬桃
カメラが優秀なんです。
萌音さん

 ありがとうございます。
 普通のデジカメで、なんの工夫もせず写してます。
 カメラと被写体が良かったんですねえ。
萌音
http://kahutai.seesaa.net/
こんにちは。楽しく読ませてもらいました。写真が綺麗でオシャレなブログですね。このブログを今後も参考にさせてもらいます。ありがとうございました。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「旅行」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事