冬桃ブログ

大磯センチメンタルジャーニー

 大磯にある澤田美喜記念館は、隠れキリシタンの遺物が
数多く展示されていることで知られる。
 物書き仲間である澤宮優さん、塩見弘子さんと
「行ってみたいね」と以前から話していたのだが、
つい先日、「よし、行こう!」となった。

 大磯駅で落ち合うと、通りを挟んだ向こうの山は
岩崎家の別荘があったところ。
 岩崎家は澤田美喜さんのご実家である。
 澤田美喜さんは、戦後間もない頃に生まれた
混血児たちのために、エリザベス・サンダースホームを
創立したことで知られている。
 この広大な敷地内にある聖ステパノ学園は
学齢に達した混血児たちのために創設されたもの

 敷地内に入ると、すぐにトンネルが目についた。
 この奥には養護施設がある。



 澤宮さんと塩見さん。 



 澤田美喜記念館は、ここから長い石段を上がった山の上。



 千点近い隠れキリシタン遺物は、澤田美喜さんが
自身でコレクションされたもの。
 踏絵や魔境(光を当てると、近くの壁などに
くっきりとキリスト像が浮かび上がる!)、
巧みに十字架やマリア、イエスを隠しこんだ
像や置物など、じつに素晴らしいコレクション!
 長い石段を上がる価値は充分にあった。
 静謐な周囲の雰囲気にも心が癒される。
 三人三様に思うところがあり、深く感動。

 絵踏していきのこりたる女かな 虚子

 さて、せっかくだから海も見ていこうと、浜へ。
 日本初の海水浴場って、横浜・金沢区の資料でも
同じ文句を見たような……。
 あ、本牧の資料にもあったかなあ。



 サーファーがいっぱい。



 ハマボウフウ



 大磯は寺社が多い。
 ちょこちょこっと立ち寄りながら住宅街を歩く。
 静かだなあ……。
 
 人懐っこい猫。



 さて、日も暮れかけたし、足も疲れた。
 どこかでご飯を……と彷徨うのだが、店が少ないのね、ここって。
 結局、駅前に出て、閉まっていた観光案内所へ入り、
「あ、もう、今日は終わり……」と、中にいた人が言いかけるのへ
「老舗のお寿司屋さんがあると聞いたんですけど」
 と強引に尋ね、「富久寿司」を教えてもらう。
 どうか休みだったりしませんようにと、祈るような気持ちで
坂道を下り、静かすぎる住宅地を抜け、目指す店へ。

 まだ五時半だというのに満席!

 どうすりゃいいの、どこへ行きゃいいの、と
おなかをすかせた三人は、店の前で途方にくれる。
 ……と、気の毒に思ってくれたのか、カップルの
お客さんが席を立ち、我々はめでたく店内へ。

 おいしい刺身やお寿司をいただきながら、
話題はあれこれと弾み、なんか発見の多い
プチトリップだったねえ、と大満足の三人であった。


 

 



 


 

 

 

 

 

 
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