12時55分発の大韓航空機で出発。ソウルの仁川空港で乗り換えて
22時15分(現地時間・時差二時間)、カンボジアのシェムリアップに到着。
ホテルへ向かうバスで、通訳さんが「カンボジアは電気、暗いです。
節電じゃなく、足りないんです。タイから高いお金出して買ってます。
日本の60年前だと思って下さい。アンコール・ワットなど、お金に
なるところはほとんど外国資本が入って儲けています。カンボジアは
まだまだたいへんです」と、いきなり厳しい現状を解説。
しかし私達は設備の整ったホテルへ。
なんだかんだでもう翌日になっている。朝は8時起床、夜は1時就寝と
私はわりあい規則正しい生活をしている。日本時間になおすともう眠っている時間。
荷物の整理もそこそこに、シャワーを浴びてベッドへ。
翌日は快晴。(その後もずっと快晴)8時半にホテルを出発して
さっそくアンコール・ワットへ。
この遺跡はあまりにも有名なので、ここでいろいろ書かなくても
よそでもっと詳しく正確な解説を見つけていただけると思う。
写真も是非、他のサイトや本で美しいものを見ていただきたい。
さらっと解説すると、建てられたのは12世紀の前半。日本でいえば平安時代。
アンコール・ワットとはクメール語で「寺院の都」という意味。
五基の塔堂は世界の中心にある須弥山、周壁はヒマラヤの霊峰、そして
周囲を囲む堀は無限の大海と、クメールの宇宙観を表しているという。
まずは入り口で40ドル払い、写真を撮られ、その写真を印刷した
入場券をもらってから入る。なぜ写真まで必要なのかよくわからないが
なかなか厳しい。ツアーの一人はこの入場券をホテルに忘れてきたため、
午後からのアンコール・トムに入れなかった。
また塔の上に登るとき、斉藤とも子さんはノースリーブを着ていたため
そこで足止めされた。大きなショールをまとい、腕なんか見えない状態
だったにもかかわらず。
まずは長い参道を歩く。やっぱり暑い。汗がじわじわと服を濡らしていく。
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お堀で藻を採る舟。
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解説してくださったのは上智大学アンコール遺跡国際調査団の地元研究員、ブティーさん。
その横にいる白いシャツの男性は、全行程でついてくださった通訳のナムさん。
日本語はじつに達者で冗談が大好き。知識も豊富で優秀な通訳さんだった。
旅行会社の人によると、数年前まで通訳らしい通訳がいなかったそうだ。
ポル・ポト政権が知識人を虐殺しまくった後遺症だという。
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おなじみの風景。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/2d/cde28107cf08bfeb23313831f64e6a58.jpg)
木陰でハンモックを吊って憩う人も。
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高い階段。落ちて怪我をする人が続出したため、ここは上り下り禁止。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/2d/9478c6b0bdc31342ad6914119653fa16.jpg)
しかし上がれるところもある。非常に急な階段で、上がるのはいいが下りるときは
手すりにしっかりつかまり、下を見ないようにしないと怖い。
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高いところからの景色。遙か向こうに見えるようなジャングルに、ここも長いこと隠されていたのだろう。
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お祈りをする人。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/e6/dedaa4ecebf9e25819e9466616573aee.jpg)
このあと、続けてアンコール・トムに行く予定だったが、一行は中高年がほとんど。
添乗員のO氏はベテランらしく、様子を見てスケジュールをさっと切り替えてくれた。
昼食のあと、希望者は町中のアロマ・マッサージへ。
そのあとで、アンコール・トム。
もちろん私はマッサージへ行った。バラだのラベンダーだのといった香油を
自分で選べる。一時間で20ドル+チップ2ドル。
ああ、生き返った!