おはようございます。
フィリピンのドゥテルテ大統領の長女で、次期政権で副大統領を務める
サラ氏が19日、地元のダバオ市サンペドロ大聖堂で、就任式を行い、国の
課題として麻薬問題に取り組む姿勢を強調しました。
一方、人権団体からは、麻薬犯罪への厳しい取締りを行った父親の路線を
引き継ぐのではないかという懸念の声も上がっています。
サラ・ドゥテルテ氏はフィリピン南部のダバオ市の現職の市長で、先月9日
に大統領選挙に合わせて行われた副大統領選挙では、史上最多の得票で
初当選しました。
今月30日の就任を前にサラ氏は19日、地元のダバオ市で副大統領の就任式に
今月30日の就任を前にサラ氏は19日、地元のダバオ市で副大統領の就任式に
臨み、父親のドゥテルテ大統領やマルコス次期大統領、各国大使など来賓も
出席する中、宣誓を行いました。
この日、6月19日は、フィリピンの国民的英雄、ホセ・リサールの生誕記念日
で、サラ氏は、愛国者であることを強調するためにこの日を就任式に選んだ
のかも知れません。
式典はオンラインでも同時中継されました。
サラ氏は、就任の演説では、「私たちの子どもたちはとても複雑な未来に
サラ氏は、就任の演説では、「私たちの子どもたちはとても複雑な未来に
直面している。麻薬がもたらす人生の破壊だ」と述べて、麻薬問題に取り
組む姿勢を強調しました。また、「これまでに学んだ最も大切なことは、
困難を乗り越えるため、まとまった一つの国として、夢の実現に向けて共に
考えを尽くすべきこと」とし「神、国、家族」を3つの重要な軸として挙げ
ました。また、「医師を目指したが、運命は自分を弁護士にし、3回の市長
経験を経て、それも過去のものとなり、副大統領に選出された」と述べて
笑顔を見せると、歓声が上がりました。「3220万のフィリピン人の声は大き
く明確なものだった」とし、困難にある国民の生活を救うことで「母国に
奉仕していく」と誓いました。さらに、「ホセ・リサールの記憶が私たちの
心に炎を灯してくれる。愛国者であること、無私であること、そして犠牲を
惜しまないことによって国の運命や子どもたちの未来が変わっていく。
リサールの勇気がフィリピン人としてのアイデンティティーを作り上げて
くれた」とも称えました。
フィリピンでは、ドゥテルテ大統領が麻薬犯罪を厳しく取締り、国内では
治安回復に一定の効果があったと評価する意見もある一方、容疑者の殺害も
いとわない強硬な手法は人権侵害にあたるとしてICC=国際刑事裁判所が
人道に対する罪でドゥテルテ氏への捜査を行っています。
このため、国内の人権団体からは、かつて父親が独裁政権を敷いたマルコス
このため、国内の人権団体からは、かつて父親が独裁政権を敷いたマルコス
次期大統領への懸念とともに、サラ氏が父親の路線を引き継ぐことやICCに
よるドゥテルテ大統領への捜査に影響を及ぼすことへの懸念の声が上がって
います。
宣誓式のサラ次期副大統領です。
右は、母親のエリザベス・ジマーマンさんです。
ドゥテルテ大統領元夫妻を中心に次期正副大統領が並んで記念撮影です。
ドゥテルテ大統領一族の記念撮影です。
就任演説のサラ次期副大統領です。
父親のドゥテルテ大統領に敬意を表するサラ次期副大統領です。
抱き合う父と娘です。
サラ次期副大統領と母親と父親です。
父と母はすでに離婚しています。
元妻と談話するドゥテルテ大統領です。
サンペドロ大聖堂の就任式の会場です。
就任式の後、音楽祭が開催されました。
就任を祝う大群衆です。
大司教たちとの記念ショットです。
支援者たちと触れ合いです。
人気者です。
マルコス次期大統領と抱き合います。
拳を振り上げて演説を行います。
副大統領就任は、6月30日です。
これからのフィリピンもどうなるのか、目が離せません。
コロナに負けずに頑張りましょう。
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