義本王の墓と伝わる海岸には、崖に不思議な穴があります。
海辺の崖に綺麗に長方形にくり抜かれたような穴があるのです。
砂浜からも崖に長方形の穴がいくつか見えます。
海辺の岩場を海岸線に沿って歩くと、この長方形の穴に辿り着きます。
ここから見ても、この穴は自然にできたものではないことが分かりますね。
中も綺麗に長方形にくり抜いてあります。
もっと近くで見るとこんな穴です。わりと奥まであります。
しかも1つだけではないのです。複数個あります。全部同じような形で奥までくり抜かれていて、下の高さは同じです。何かに使った穴のようです。
海側からの空撮です。潮が引いてる時は穴の下は岩場が出てきて砂浜から歩いて来れます。
満潮時に海側からの空撮。美しい海が広がっていますね。
そして崖の四角い穴の真下には海水が広がっています。
この穴、古代の人間が住んでいたのか? それとも風葬墓の跡地なのか?
こんな岩場に四角い穴を掘りこむのは、鉄製の何か道具を使っていたのではと思うので、そうなると中世以降の建造なのか?
色々と調べてみると、この地はどうも中世以降の交易の倉庫として使われていたような話があります。
この浜は伊座敷泊という名ですが、鹿児島県の南大隅町に伊座敷と呼ばれる港があります。この港はかつては交易の港として賑わっていたそうです。
琉球時代なのか薩摩の時代になってからなのかは分かりませんが、もしかしたら交易の港としてこの両港が繋がっていたのかもしれませんね。
鹿児島の伊座敷の船が泊まるところなので、この浜が伊座敷泊と呼ばれたのかもしれないと想像してしまいます。
この浜の前面にはリーフが広がっており、普通の外海と違って天候で海が荒れても大波がザパ~ンと高く上がるような感じではないみたいです。
だから倉庫としても使えたのだとは思いますが、防風時の横雨はやはり入り込んではくるはずです。
そうなるとここに保管ができるのは雨に濡れても大丈夫な品。
いったいどんな物が、、、遠い記憶が蘇ってふと思い出しました。
続きは次回に。