陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

ビジネスマンの出張が減っている…?

2022-01-06 | 仕事・雇用・会社・労働衛生

コロナ禍の昨今、企業がリモート会議を推し進めた反動で、サラリーマンの働く生き甲斐がなくなっているようです。出張がある仕事をしていたから、各地の名産品や地酒に詳しくなったとか、そういった経験がセカンドライフに生きたりもするのかもしれませんね。


かなり以前のことですが、拙ブログ初期にとあるコミュニティを通じて交流していたブロガーさんが何人かいらして。そのなかに鉄道といいますか新幹線愛好家の方がいました。あちこちに出張されるので、その話題が出てくるのです。

私自身はいまあまり外出をしないし、地元密着型の仕事ですので、旅には縁がなくなりました。そのため、旅行やら登山やらアウトドア系が趣味の方のブログはよく拝見させていただいております。今回の記事は、そのお出かけ趣味と仕事との実益を兼ね備えた話題。

昔、再就職支援のセミナーを受講した際に、ある青年が営業職を志望しました。
その企業が全国各地を取引先にしており、出張で各地を飛び回れるのが魅力だから、という理由で。なかなかポジティブな動機ですよね。フットワークが軽い人材は重宝されます。彼のその本望が就職先で叶ったのかどうか、さだかではありませんが、ご活躍を祈りたくなります。

私自身はこれまで内勤が多くて、勤め先の社命で出張らしいものをしたことがありません。
公務員の先輩いわく、若いうちに体験させてあげようと言って、研修とかなんらかの所用をつくって東京に行かせてもらったときは嬉しかった、なんて話を聞いたこともありますけど。そんな遊び感覚で出張させるんかいと思ったことがあります。

はじめて正社員採用となった専門商社では、営業部隊が出張の連続。
そのたびにお菓子を戴いてしまうので恐縮でした。私は商品企画部所属でしたがカタログの企画編集担当で、打ち合わせや取材、展示に外出するぐらい。商品仕入れは上司の部長が行っていました。この部長はインド旅行の経験があったためか、社長に同行して中国の下請け会社に向かったらしく。その際の海外旅行記が社長のブログに掲載されていたので、おもしろく読んだのを覚えています。

学生時代の旅行やら学会合宿参加やら、あるいは奨学生パーティーのためにホテルに泊まったことはあれども、仕事として泊まったことはありません。はじめて、何かの目的のためにホテルを利用したのは、大学受験のときでした。翌日に重要な用事が控えているのに、いつも違う寝床でくつろぐというのは慣れが必要ですよね。出張が日常のビジネスマンの方はどういう境地なのでしょうか。ふだんの会社と違い、羽を伸ばせるからやはり楽しいものなのか。

ところで、コロナ禍の昨今。
企業がリモート会議を推し進め無駄な出張を減らしているので、ビジネスホテルやらも閑古鳥。レンタカーやら駐車場なども空いていて、鉄道やら旅客機やらの需要も低くなっているとのことです。

企業にすれば経費削減でよろしいのかもしれませんけども、出張を働く生き甲斐にされていた方からしたら、残念な結果ですよね。

ただのんべんだらりと、ぶらり旅をしたのではなく、仕事としての延長にある旅だからこその緊張感があったはずなのです。
出張がある仕事をしていたから、各地の名産品や地酒に詳しくなったとか、そういった経験が退職後の第二の人生に生きたりもする。それもある種のサラリーマンの息抜きといいますか、福利厚生の一環だったとのではないかとも思います。そういう働き方をすこし羨ましいなと思ってみたりもします。内勤でいつも同じメンバーと社内でいるとギスギスしますし、こんな狭い世界での狭隘なルールに縛られて…とうんざりすることもありますし。

まあ、総務や経理事務の人間からしたら出張費を精算する作業が減ったのでよし、と思うところなのかもしれませんけどね(笑)。

(2021/09/17)

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