陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

わずかなチャンスをものにする

2018-02-10 | 自然・暮らし・天候・行事

ふりかえってみたら、あのとき、あの決断が、人生のターニングポイントだったなと思うことが、誰にもあるでしょう。不運の時期に歯を食いしばって努力したからこそ今がある。逆に言えば、なにかが狂っていると感じてたちどまって考え直したことが結果としてよかったとか。自分が決断したのではないが、周囲からお膳立てされてしまって、そこへ流れ着いてしまったとか。とかく、人生の行方はわからない。

平成最後の年の一大イベントの一つ、2018年冬の平昌(ピョンチャン)オリンピックが開催。北朝鮮のミサイル発動など国防上懸念事項が多い中ですが、無事の幕開けとなったようですね。

このブログでは、過去何回か五輪特集をしています。
とくにフィギュアスケートに熱を入れた時期には。しかし、浅田真央、高橋大輔ら有力選手はすでに引退。ソチ五輪金メダリスト羽生結弦選手は故障ぎみ。宮原知子、宇野昌磨選手ら次世代の活躍は目立っているのですが、私のなかでは興味が失せています。いまの若い選手たちが魅力的ではないというのではなくて、ですね。

五輪と言えば、二年前にもありましたね。
二年前なのに、どこだろうと思ってでてきません。あ、そうそう。リオ五輪。安倍首相がマリオに扮して会場が湧き、吉田沙保里選手の敗北に日本中が泣き、体操や水泳などでの快挙で騒いだあの年。なぜ、忘れていたのかと思いましたら。その年、ドラマの「真田丸」ともどもテレビに釘付けになってしまって、資格試験の勉強が進まなかったからですね。四つ目の士業だけは初回合格できずに、いまもそのままです。

ですから、いまも、五輪を見たい誘惑は目標の敵です。
昨年は避けたので、今年、再受験するかはわからないですが。仕事が忙しいですし、私生活でもリフォームなど予定していることもあるので…と言い訳ばかりですね。

四年に一度の大舞台。
まず一国の代表に選ばれるのも一苦労。世界の代表同士としのぎを削って、最高のパフォーマンスを残すのも、なみの精神ではできないこと。日本を代表するからには、故郷に錦を飾れ、メダルをひとつでも多く、とけしかけられてしまうのがアスリートのお仕事。プレッシャーも半端ではありません。この日のために頑張ってきたのだから、みんなが応援してるのだから。そうはいっても、無敗を誇るはずの最強選手が決勝で敗れて、泣きじゃくった姿がいまだに残る身としては、もはや、無邪気に無造作にがんばってを贈ることにもためらいがあります。

全国的に寒波が襲っているこの上旬。
国内でも肝が冷えるニュースがありましたね。陸上自衛隊のヘリが民間に墜落したとか(わりと大ニュースなのに、その後の新聞では詳しく報じられていないのはなぜなんだろう…)。今秋予定の眞子さまのご結婚が二年も延期されてしまうとか。

眞子さまの一件については、マスコミの追いかけで早めに露見してしまったので、予定を前倒したのだそうですが。結婚というのは今も昔も家同士のつながりですので、慎重に考えたいところですよね。私は個人的には、天皇の孫娘ではなくても、ご実家の金銭感覚に問題があり、しかも、相手は一人っ子長男の主たる家計の支え手で、祖父母世代がいるというご家庭に、それなりの良家のお嬢さんが嫁ぐのは苦労が目に見えているのではないか、と思いますけどね…。記者会見で「太陽」だの「月」だのファンタジーめいてロマンチックに語られていたんですが、男と女が(異性じゃなくて同性でもそうだろうが)生活していくってそんな問題じゃないだろう、と思うわけです。野次馬(私も含め)はいろいろ言います。まだお若いお二方は、それに耐えられるのでしょうか。「僕が貴女のことを生涯かけて守ります」という求愛を受け入れた未来の皇后さまは、いま、病んでいますよね。仕事で活躍していた女性が家庭に押し込められたら、男の後継ぎが産めないとか、一人しか子供出来ないのか、とか無節操なこと言われ続けたら、精神にひずみがくるに決まってます。

日本は、女性の家事労働の負担があまりに大きすぎて、世界一不幸な奥さんの国と言われていますよね。自分が病気になったら看護師ばりに尽くしてほしいと思っているのに、嫁さんが病気や怪我になったらおかゆすら作れない、横になっているのを叩き起こして飯をつくれというモラハラ夫もいるらしいです。逆に専業主婦したいので、旦那さんが過労死寸前まで働いても気づかない奥さんもいますよね。こういうパートナーへの不信感を誘っているのも、もとを正せば、日本の企業社会では「男が働き、女は家庭」という旧態のモデルから抜け出ていないからですが。結婚相手の経済力に依存したはいいが、死別離別で老後に貧困化する高齢者も増えています。最近やっと民法の相続法の見直しで、介護者の貢献度も認められるようになってきましたが、「〇〇家の嫁」という扱いで、個人の人格を奪われた女性の恨みつらみは相当なものだったはずです。長男の嫁だったら奴隷扱いなのに、婿入りだったら厚遇しなきゃいけないって、おかしい話ですよね。逆にいえば、長男の嫁はいるけれど、むしろ娘に介護してもらいたいという老親も多いんです。フェミニストを気取るつもりはないけれど、日本って、家庭の諸問題が女性の負担にされすぎていますよね。女性はただでこき使える労働力と思ってもらったら困ります。

男女問わず、しっかり働いて、健康でいないと、とても世の中の荒波を乗り切っていけないこの時代。五輪代表者の強靭な肉体とタフな精神力のひとかけらでも自分にあったらとうらやましくなりつつ、酷暑の二月に耐える日々です。

人生、決められた日程に向かって調整することも大切ですが、ときには時機を見計らって日を延べることもありえます。最良で悔いのない結果となれるよう、じっくり時間かけて選択することもまた大事なことですね。日々迷いが多い自分に向けての、きょうの一言でした。




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