拝啓、私の読者様。
お待たせしました、四巻のつづきです。
今回のオーディオコメンタリは神無月組がいません(猛泣)しかもあやちーが悲鳴だけの本編。泣きそうです。感想記事も手をつけたくなるのを嫌になるってもんです。(中身のせいにしない)
しかし!京四郎組トリオのコメンタリが、俄然おもしろくなってまいりました。
なにせ、風船みたいにどこまでも妄想だけ膨らませて飛んでいく白鳥空が、あんなに沈んでるのに。京四郎のしうちに耐えに耐えてきたせつなちゃんの我慢が、とうとう臨界点を超えてしまったときなのに。(黒服のベルボーイが、「ほうじ」様にボコられらたのは、自業自得なのでどーでもいい)
中の人たちは、容赦なく愉快にツッコミ!
第一巻はぎこちなかったんですけど、四巻目ともなりますと、さすがにツッコミポイントを掴んだようです。前回であやちー、則ちゃんと共演してコツを学んだのでしょうか。由貴姉えがいい具合に進行役です。さすが大阪人(笑)観察眼のするどい小西兄さんも、間島兄なみになかなか面白い指摘してくれてますし。
さて、そんな頼もしい我らが松岡女史ですが、今回も初っ端からステキ発言が。
この回(七話)ってどんな話だっけ、という小西兄さんの質問に、
となりの矢作ちゃんに向かって。
「あたしのこと押し倒して、やだやだって泣く回じゃない?」(爆)
で、「あ、そうです、そうです、その回です」と一も二もなく由貴姉えに同意する矢作ちゃん。
すんばらしいリリカルマジカル回答です。もうこの回のみどころはこれにつきます。
最後のアレなんて、もう絶対なかったことにしておきたい回です。
そうなんです。そうなんです。そうなんですっ!七話はね、
せつなちゃんこそが、くうのハンカチだって証明された、すばらしい話なんです。(断言)
一度捨て身のくうを拒んで投身においこんどきながら、体よく胸を貸して王子様になろうとする男に、ハンカチになる資格なんかないのです!(真実をみなさい)
といいますか、せつなちゃんを棄てた上、告白したばかりな白鳥空をほっぽり出して、兄に抱きつこうとするブラコンぶりは救いようがございませんのです。(カズヤ兄にむける京四郎の笑顔が、乙女おとめしていて笑える)
ここまでキャラの恋愛感情無視してコメントし放題な声優も、珍しいですね。
神無月組と違って、このギャップがおもしろいんだけど。
由貴姐さんが思いっきり京四郎批判してたのに、大いに賛同。
せつなちゃんの代わりに、もうどんどん言ってやってくださいな。
しかし、この巻はせつな・くうの友情関係がひずみを帯びてきて、ほんと痛々しい。男を取り合って、ふたりの女の子が対立なんて、ありきたりすぎるというより、悲しくなってきます。争うほど価値のあるひとなのかと、綾小路京四郎は?(そこまでいうか)綾小路一族って眉毛の太いひとだけ、マトモなんですかね…。
そういや、矢作ちゃんと間島兄は眼鏡兄妹あつかいされてるそうで。
八話でやたらとミカ様ヨイショしてらっしゃるお三方。
思わず三人の真後ろで、すんごいオーラ発しながら、睨みをきかせている敦子様を想像してしまいました(笑)
音響監督がなにかあるごとに「スミオのこだわり」を口ぐせにしていたらしいですが、いったいどこまで植竹先生の意思が反映されているんだろう…?
(野球拳ネタで弄んだくせに無責任発言な管理人です)
『神無月』と微妙に話運びに違和を感じるのは、他の脚本家がはいっていないせいでしょうか。
京四郎のコミックスのほうが楽しめるのは、三人の肝心な感情のもつれ目である重要点なのに、妙ちくりんな画像挿入とか音響演出のせいではないかと思います。原作でシリアス(にみえるだけかもしれないけど)なものをあそこまでコミカルに組み替えなくてもいいと思うのですが。BGMはいい感じですね。
それにしても、ジン様はやっぱり今回も、「則ちゃんにおざなりにされたので、オトコに走る」役回りだったんですね(笑)
恒例のブックレット解説は、植竹先生が小説版のあとがきで予告していたように、まるごとミカ様について。
ミカ様と初恋の少女についてのショートストーリーがあります。
ミカ様の並々ならぬカズヤへの敵愾心から思うに、あの彼女とは哀しい別れをしてしまったのでしょうか?
想い交わすふたり、かおんとひみこの愛に楔をいれる残酷な女神が、じつは過去に淡い恋を引き裂かれたことがあるなんて皮肉ですよね。
暴君だって、最初は人の子として生まれる。神のうえには、さらに完璧な神がいる。
というわけで、次巻、絶対悪者・最強兄者カズヤに敗北を喫した三竦みの勢力がどう抗していくかが、見ものです。(微苦笑)
【銭湯でも戦闘?な特典話につづく】