ところで今回のオーディオコメンタリは、第九話がくうの友人佐藤こずえちゃんやミカ様の愛人役の女性声優さんたちでした。言っちゃ悪いんですが、たまに本編みないで雑談だったりします。まるで女子のキャラ萌え談義です。せめて川澄姐さんか由貴姐さんさえいればもっとトークが盛り上がった気がするんですが。きっと若手声優を起用してギャラをおさえたい制作会社の策略なんでしょう(よけいなこと言うな)
せめてかおひみのエピソードだけは、神無月三人組の意見をきいてみたかったです。ちなみに間島兄さんは若手女性陣にかなりの人気者のようです(笑)
とはいえ、友人と愛人という脇役からみたとらえ方はるようでして。たとえば、かおんへの想いがいっこうに報われないミカ様、そのミカ様への忠節愛をささげている愛人も、はっきりいいまして報われてはいないわけです。
そういえば佐藤梨奈さんが年少の京四郎の声をあてていましたが、たしか大神ソウマの子ども時代を担当したのは、マコちゃん役の大谷さんでしたよね?主人公の支え手としての友人役としての共通点からでしょうか。ソウマの少年時代をあやちーが演じたところをみてみたかったり。でも、こずえちゃんってマコちゃんと違って友だちがいがないといいますか、すごく損な役回りなんですよね。公式サイトのキャラ紹介にもあがっているわりには…。
第十話のほうは、たるろってとソウジロウ役のお二方がご登場。なごやかなムードでしたが、やはり盛り上がりに欠けるかな。岸さんのお声は渋いので聞いてしまして、安心感がありますね。
私はぜひとも成田剣さんのスーパートークワールドとか、田中敦子様のオトナの女性トーク(素ではどんな喋り方するんでしょうね?知性キャラやってる方の弾けた素声って聞いてみたいです)とか、緒方恵美さんの想いとかうかがいたかったんですが。ちょいと残念!
ところで、十話に出てくる天使たちがはりつけられる十字架のモニュメントのデザインっておもしろいですね。私が知っているある現代アーティストの作品に似ていたので興味深かったです。ロボのデザインとかむかしの特撮を思いこさせたり、神殿風景がどうみても車田アニメぽかったりする一方で、衣裳などには斬新なデザインがほどこしてあり。なにかすごくポストモダンな気配がするつくりですね。
物語のイメージカラーとなっているスカイブルー(おそらく『ウテナ』の決闘広場背景にひろがる青空を意識したものと推測される)が、人物たちのおかれた心理状態をかなり裏切っているので、緊迫感が削がれてしまいます。綾野小路兄妹もしくは絶対天使に関しては、ある程度色彩のまとまりをもたせたほうが、画面上見やすかったと思うのですが。
みんながおなじ服を着てたたかうという学園ドラマのセオリーを踏み外したところが、この作品のいちだん違ったところなのでしょうかね。(というか、さいきんのアニメキャラってみんな派手ハデすぎますね)
【その4につづく】