陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

食品の合理的な価格形成法案

2025-02-07 | 政治・経済・産業・社会・法務

お昼の情報番組を観ていたら、キャベツ農家さんへの取材が。
ここ数日の最強寒波の影響で、キャベツが赤や紫に変色してしまうそう。その前は夏の高温化で育ちすぎて巨大化、ところが冬になると今度は低温障害で小玉に。

アブラナ科のキャベツは、虫食いがひどく、結球がむずかしい野菜。
私も好物ですが、家庭菜園で育てようとは思いません。なので、農家さんを買い支えたいと思いつつ。

一時期1000円ほどに価格上昇したキャベツも現在は600円ぐらいに下降したようですが、それでもお高い。
やっと入手できた一玉は、葉が固めで食感がよろしくない。それでも、食べられるだけありがたいというもの。野菜づくりをはじめてから、食材が手に入る現実に感謝します。戦争状態になったり、災害や環境汚染が発生したら、育てられないですし。

しかし、資材や肥料、燃料費の高騰で生産者さんの懐も厳しい状況。
2024年から審議がつづいている「食品の合理的な価格形成」法案が今期国会に提出される見通しですが、売り手と買い手の価格交渉のために、製造費用の明確化や説明の義務、小売り業者による一方的な取引の是正となるのか。労働者の賃上げにもかかわらず生活費の急騰がつづいて、3年連続、実質賃金が前年割れと報じられました。食べものを買い控える動きもあるようですが、栄養不足で健康を害する恐れもあります。

正直、食材とかお米券とか政府が優遇して配給するようなシステムが求められるのではないか、と感じます。コロナ禍中もそうでしたけれども、絶対、不当な買い占め騒動が起きますものね。環境保全や国土の維持と国防上の理由からも、高齢化が進み担い手不足があらわになっている農林水産業や土木業などへの保護策は必要かと思います。

四季の変化のある日本は豊かな食材の宝庫。
なのに、おいしい野菜や果物を一般庶民にはおいそれと口にできないのは、悲しいですね。なのに、コーヒーやカカオ農園で働く労働者がその嗜好品を味わったことがないのと同じで、日本が発展途上国並みの貧しさに陥っているのではないかと危惧します、ほんとうに。健康に必要不可欠な、良質安全な食材がまともな価格で入手できる世の中は生きやすい。食べものがおいしいと人生が輝きます。



なお上の画像は、わが畑のお粗末な第二弾コマツナ群(11月10日種まき分)なのですが。
12月末ぐらいから、じょじょに、葉っぱの黄化や軸の紫や赤などが目立ってきました。生長も鈍化し、なかなか大きくなりづらい現況。地植えで保温が草マルチだけのせいもあるかと思いますが。この二月第一週に襲った大寒波と降雪で畑に足を運べずじまいなので、現在、野菜の状況がどうなっているか確認できていません。天候が悪いと、翠もしんどいけれど、人間も体調不良に悩まされますね、どうも。


(参照:全国農業新聞 2025.02.07号)









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