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新年初潜りは石垣島遠征(3 of 3)

2022-01-09 18:27:46 | SCUBA diving

 2022年の初潜りは石垣島への遠征ダイブツアーで、マイPoseidon SE7ENを持ち込んで5日間フルにリブリーザー三昧です。ところが肝心のカメラ本体を自宅に忘れて来てしまい、代わりに2日目からオリンパスのコンデジTG-5をレンタルして、少しずつ使い方も慣れてきました。ダイビングも4日目に入って顕微鏡モードの味をしめて、マクロ被写体も撮りまくり。


<<< 前:新年初潜りは石垣島遠征(2 of 3)

 

4日目 竹富島エリア

 1本目は「トカキンの根」。ブリーフィングによると「トカキン」とはイソマグロのことで、その名の通りここはしばしば回遊魚も現れる楽しそうなポイントです。前の日にリブリーザーで潜る時のダイブコンピューター(Scuba Pro Galileo 2)の使い方をメーカーに問い合わせてもらって、ガイドのモモさんからその結果を聞いて、事前の設定をちょこちょこっと変更、いやもう少し手間取ったけれどなんとか設定完了し、ダイビング中での万一の緊急時での切り替え手順も確認して準備完了。リブリーザーも起動して自己診断も順調に進み、いざエントリー前の最後の確認となる5分間のpre-breathに入ったのですが、ここで問題発生! なぜか自分の呼吸数が多いんです。リブリーザーの炭酸ガス吸収剤は昨日のダイビング終了後に新品に詰め替え済み、パドル表示盤にも異常はなく、自身の感覚でも「多少息苦しいかな~」程度。でも何かいつもと違うので、念のためエントリーは中止して、もう一度炭酸ガス吸収剤周辺のセッティングの確認からやり直す判断をしました。背負った器材は一旦降ろして、炭酸ガス吸収剤のキャニスターを取り出して水濡れや詰め方の偏りがないことを確認、再び組み込みながらOリングの挟み込みなどがないことも確認、ボルト4本もしっかりと締め付けを確認して再び起動時自己診断からじっこうすると、今度はpre-breathまで問題なし。結局原因は不明のままですが、今度こそエントリー前の準備は完璧に整いました。しかし、ここまででかなり時間が経ってしまったので、1本目はパスすることになりました。

 同行する他のダイバーの2本目、私の1本目は「シャークホーム」。穴の暗がりでガイドのモモさんが赤ライトで慎重に照らして示してくれたのは、アオベニハゼ。私には初見でした。

次にモモさんが示してくれたのがこれ、ウミウシ ヤギモドキウミヒドラの仲間の卵だそうです。最初私には微小な粒々が付着しているのしか見えなかったので、「ふぅ~ん。」という程度の冷めた反応しかしなかったのですが、モモさんがデジカメを撮って顕微鏡モードで思いっきり拡大して撮影して、その場で見せてくれたのがこの写真です。「え~~っ!! こんなに綺麗だったの!?」と、驚きでした。モモさんからは、この季節だけ見られる”海中の梅の花”だそうです。

 こりゃTG-5の顕微鏡モードって凄い! 面白い! もうウミウシ撮りまくりです。

 

 昼食後の2本目は「じゃがいも」。コモンシコロサンゴの群体がじゃがいもの様です。しかしここは砂地が面白い!! 一見広漠な砂底ですが目が慣れてくると次々といろいろな被写体が見えてきます。

小指の先ほどの小さなイロカエルアンコウ

体長3cmほどの小さなギンガハゼ。こいつはシャイで、すぐに引っ込まれてしまった。

 


 エキジット前のー5mでの安全停止の時間を使って、リブリーザー緊急時に予備タンクへ切り替えた際のダイブコンピューターの操作手順を、メーカーから回答いただいた通り練習してみました。なるほど、こうすれば万一リブリーザー本体が機能停止しても、ダイコンは正しく体内残留窒素濃度を計算続けて減圧症予防を助けてくれると判りました。詳しい操作などは、このブログの別稿にて。

 

5日目、ダイビング最終日は再び黒島エリア

 この日はガイドのモモさんもPoseidon Mk-VI リブリーザー装備でガイドしてくれます。一本目は「仲本ケーブ」。地名のとおり穴の奥へ入って行くと、壁や天井にベニハゼ類、イソハゼ類を次々の見つけてくれて、赤ライトで示して見せてくれます。ところが今日はモモさんにハプニング発生。レギュレーター2ndステージのOリングが潜水中に破損して、マウスピース横から結構な勢いでエア漏れです。一緒に潜ってバックアップしてくれていたユメさんに、急遽ガイド交代。モモさんは一旦ボートに戻って、15分ほどで戻って来て復帰してくれました。ユメさんも全然、ただのバックアップスタッフじゃない。次々にマクロ被写体を見つけてガイドしてくれます。オフシーズンでゲスト少人数とは言え、この辺りのスタッフの連携プレーは素晴らしいです。

 ”悪魔の実”とも呼ばれるミノイソギンチャクの胞子嚢。まるでブルーベリー。

 バブルコーラルシュリンプ

 

 2本目は「仲本ツインロック」。2日前にも潜ったポイントですが、前回は流れが強くてツインロックの外側へ出られませんでした。今日は穏やかなので、外側の少し深い緩斜面へ下りてみました。

 常時近くでバックアップしてくれているユメさんにカメラを渡して、最終日の記念写真を撮ってもらいました。

 

 石垣島ダイブツアーの最後は「ティーナカガーデン」です。大好きなイソハゼ類、ベニハゼ類がいっぱい。

 この子は初めて見る子。名前を調べなくっちゃ。メッチャ臆病で、すぐに岩穴に隠れてしまいますが、すぐにまた出て来てくれます。モモさん曰く「スキューバでは絶対に近寄れない」って。泡を出さずにそ~っと近付いて撮ってみました。

 俗称”ロボコン”こと、アナモリチュウコシオリエビ。いい感じに正面向いてくれている子でした。

 こんな風に海底に這いつくばってマクロ写真を撮っていたら、直ぐに頭上を大きな黒い影、突然のマンタ出現。悠然と通り過ぎて行きました。

 


 ダイビングを終えてボートに上がって器材を下して一息ついていると、ボートキャプテンのアッキーから「マンタいっぱいいるよ~」って。まだドライスーツは着たままなので、すぐにマスク・スノーケル・フィンを付けて静かに海に入り、マンタの方に向かいました。「ドライスーツでは浮きすぎてどうせ水中には潜れないから、カメラはいいや」と考えて手ぶらで泳いで行ったのですが、結果的にはこれは大失敗。ボートから30mほど水面を泳ぐと一匹のマンタがまっすぐこちらに向かってきました。泳ぐのは止めて水面直下でマンタが正面から向かってくるのを待っていると、大きく開いたマンタの口はもう目の前!手を伸ばせばマンタに触れそう、というところでマンタは少しだけ水中に沈んで、まっすぐに私の直下をくぐってゆきました。やっぱりカメラ持って来れば良かった! しかしこれで終わりではありませんでした。マンタは10mくらい先でUターンして、再び真っすぐに向かってきました。まったく同じシチュエーションで私の目の前から真下を通過。その後15分くらいマンタは私の周りを行ったり来たり。

 ボートの周辺には全部で5~6匹のマンタが集まっていて、他のゲストダイバーたちもそれぞれマンタに大接近して、束の間のマンタスイムに大興奮でした。ツアーの最後に大変思い出深いアンコール・ショーでした。


 



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