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新年初潜りは石垣島遠征(2 of 3)

2022-01-08 16:55:53 | SCUBA diving

 2022年の初潜りは石垣島への遠征ダイブツアーで、マイPoseidon SE7ENを持ち込んで5日間フルにリブリーザー三昧です。ところが初日からハプニングの連続。最大のエラーは、なんとカメラ本体(Sony α6400)を自宅に忘れてきたこと。初日のダイビングではカメラなしでしたが、最初から人気ポイントでマクロから回遊魚まで石垣島のパワーを実感する被写体に出会いました。


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2日目からコンデジをレンタル

 初日の3本のダイビングで初めての石垣島の海、初めてのサービス、初めての装備組み合わせでのボートダイビングにも慣れてくると、やはりカメラがないと手持無沙汰です。2日目からはコンデジのオリンパスTG-5をレンタルすることにしました。持ってきた外付けストロボYS-D2とビデオライトEF-4030Ⅱはそのまま使えるので、お借りしたTG-5に接続して使います。まずはスタッフのユメさんから使い方の説明。しかしTG-5は機能豊富ですべての操作を数分で覚えるのは絶対無理。水中カメラ初心者でも簡単に使えると好評のカメラなので、まずはほぼ完全にカメラ任せの全自動でサカナ撮影モードだけ覚えて海に入りました。

 1本目は名蔵湾のセンターリーフ。ここは、八重山諸島固有種のモエギハゼが観察できることで人気のポイントです。しかしそこはー38mの深場で、細かい泥底。しかもリブリーザー装備のため浮力調整が難しく、おまけに相手は5cm足らずの遠目ではモノトーンの目立たない小さなハゼで、かなり難易度高いです。せめてもの救いは、一帯には多くの個体数が生息しているので、一匹を巣穴に引っ込ませてしまっても、近くでまた別の個体を狙えること。ガイドのモモさんは次々に見つけてくれて、ハゼを驚かせにくい赤色フィルターをかけたライトを使って場所を教えてくれます。私はリブリーザー装備で泡を出さないため静かに接近することができますが、やはりストロボを発光させると驚いて巣穴に引っ込んでしまいます。しかも初めて使う慣れないTG-5なので、なかなか思い通りにフォーカスしてシャッターが落ちてくれません。10分ほど粘って撃沈し、浅場に戻ってきました。

 ボートの上で1時間ほどの休憩をはさんで、2本目も同じポイントにトライ。2回目になると薄暗い泥底にもだいぶ目が慣れて来て、TG-5の操作感覚も少しずつ掴めて、何ショットかまずまずのモエギハゼの姿を撮影出来ました。

初めての石垣島で、初めてのTG-5で、初めて見るモエギハゼ。

ホウセキキントキ

 

 昼食後の3本目は、ハイパーシコロサンゴというポイント。ここには17m × 24mという、単一の群体としては国内最大のコモンシコロサンゴがあり、その姿はこの記事でも紹介されています。このコモンシコロサンゴの巨大群体のてっぺんにはデバスズメダイなどの小さなサカナたちが群れていて、リブリーザーで排気を出さずに近付くと文字通り群れの中に埋もれます。その様子をガイドのモモさんにコンデジで動画撮影してもらいました。

石垣島名蔵湾ハイパーシコロサンゴ

アカメハゼ。

フタスジリュウキュウスズメダイ幼魚の群れ

トガリエビス。鰓蓋に鋭い大きな棘が特徴。

 

3日目 KUMAさんのボートに相乗りで黒島へ

 この日はUmiMottoさんのゲストは私一人だけのため、別のダイビングショップ「KUMAさん」のボートに相乗りで、黒島エリアまで遠征に来ました。UmiMottoさんのボートGORILLA号より一回り大きくて、船足も速くて快適です。一本目はV字ドロップ。ー27mのちょっと深場の根まで下りると、ハナゴンべがざっと10匹くらい群れていました。他所ではたいてい1匹が2匹ずつでしか見れないので、とても賑やかに感じます。それでも密集はせず、一枚の写真の画角に収めるのは2~3匹が精いっぱい。

ヒレフリサンカクハゼのペア+テッポウエビ。3者揃って撮れるのは、泡を出さずに静かに近寄れるリブリーザー装備のおかげ。

 この日は朝から食欲無くて、ちょっとお疲れモード。1本目から上がってもなかなか体が目覚めず、エンジンかかりません。昨日までの2日間を終日ボート上で過ごして、軽い船酔いかも。実際、昨夕は陸に上がってから歩いていても何となくフワフワする違和感がありました。今日の3本目をフルパワーで楽しむためにも、2本目はパスして休憩としました。

 リフレッシュして迎えた2本目は仲本ツインロック。そこでガイドのモモさんが見せてくれたのは、私は初めて見るピグミーシードラゴン。しかし実物は1cmほどで、肉眼でみるとどうみても糸くずのよう。そこで、私が持っていたレンタルしたTG-5を使ってモモさんが顕微鏡モードで撮影し、その画像を見せてくれてようやくはっきり観察出来ました。

ピグミーシードラゴン。体長は1~2cm。肉眼では糸くずにしか見えない。

チゴベニハゼ。ガイドのモモさんが赤ライトで示して撮影をアシストしてくれる。

尾の黄色いオグロクロユリハゼがいっぱい群れている。

 

 ところで、休憩中にガイドのモモさんと「リブリーザーで潜水中に万一問題が発生して、緊急用のオフボード・タンクに切り替えて浮上するときは、ダイブコンピュータはどうするの?」という話題になって、リブリーザーでダイビングする時の私のダイブコンピュータ(ScubaPro Galileo 2)の使い方が不十分だったことが判明しました。 もう少し詳しく説明すると、リブリーザーで潜水中には、減圧症を予防するために酸素中毒にならない範囲で可能な限り酸素濃度が高くなるよう窒素と酸素の混合比が自動的に調整されたガスを呼吸しています。例えば水深20mでは、酸素分圧が1.2気圧となるよう酸素40%窒素60%に調整されます。しかし緊急用のオフボード・タンクには酸素21%の圧縮空気が入っているので、緊急時にレギュレーターをオフボード・タンクに切り替えた場合、実際に呼吸しているガスは酸素21%窒素79%なのに、ダイブコンピュータでは酸素40%窒素60%のガスを呼吸しているとして体内に蓄積する窒素量を計算してしまい、その結果は不正確となって最悪の場合は減圧症に繋がってしまいます。

 あいにくモモさんもScubaPro Galileo 2の使い方には詳しくなく、簡単にオンラインでマニュアルを参照しても適切な説明が得られませんでした。それでも「CCRモードを備えたダイブコンピューターなら、緊急時にオフボード・タンクへの切り替えに対応する手順が必ず存在するはず。」として、インストラクターの伝手でメーカーに質問していただくことになりました。

 その結果、・・・ 夕方にはメーカーから返事が得られて、追加の準備手順できちんと緊急時の切り替えに対応できることが判り、その操作は翌日のダイビングで練習してみることにしました。詳しくは、このログのpart 3にて。


 

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