My リブリーザーでのダイビングは3日目となり、海へ入る前の準備作業はだいぶ要領がよくなって、SCUBAと遜色ない時間で準備出来るようになりました。この日もインストラクターとショップスタッフ一人が専属でファンガイドしてくれました。ここまで2日間はせっかく水中カメラを持って潜っていろいろなサカナに出会っても、新しい器材の操作習熟が90%以上を占めて、大してフィッシュウォッチングしていませんでした。←もったいない
この日のテーマは、呼吸の泡を出さないリブリーザーの特性を活かして、出来るだけサカナに近寄って写真を撮ってみることにしました。
恰好のターゲットはこちら、ネジリンボウとテッポウエビ。ライトやストロボの光も嫌って巣穴に引っ込んでしまうので、ストロボの角度にも注意しながらジリジリとにじり寄って撮りました。いままでのSCUBAでの撮影とちょっと違うなと感じたのは、テッポウエビが頻繁に出てきてくれること。彼らはあまり目が見えない代わりに、音や振動に敏感なのでしょう。ハゼが巣穴の外で頑張ってホバリングしてくれていても、テッポウエビはしばらく隠れてしまうことが多かったと思います。
こちらはシロブチハタ、20cmくらいの大きな若魚でした。臆病な性格なので、すぐに穴の中や岩や海藻の陰に隠れてしまいます。幸いにもこの場所は広~い砂地にぽつんと石が転がっていて、海藻がヒョロヒョロと生えている程度なので、この大きな図体で隠れる場所がないんです。
お次は”ドリー”こと、ナンヨウハギ。体長は3cmほどの幼魚で、臆病者で、カメラを上から構えると怖がってサンゴの枝の間に隠れてしまうので、手前の水平方向から狙います。SCUBAだとしばらく息をこらえて良いアングルの場所に出て来てくれるのを待ちますが、これこそリブリーザーなら楽々! いくらでも待ち構えていられます(笑)
ここから先は、別にリブリーザーでなくても、簡単に近寄って写真撮れます。
カミソリウオのペア
ムラクモキヌツヅミ
体長5cmくらいのイロカエルアンコウ。口の先1cmくらいに小さなサカナがチョロチョロ泳いでいて、さかんにエスカを振っていたので、喰いつくかと思ってしばらく観察していましたが、ダメでした。その後も毎秒3mmほどの全速力!で歩き続ける活発な個体でした。
秋の浜の段落ちのクマノミ城。
今回の伊豆大島ツアーはこれでおしまい。
最終日は、2本潜ったあとに大急ぎで後片付けを済ませて14時半の高速船で東京へ戻ります。本来リブリーザーはダイビング後に全部分解して水洗いしたあと、消毒液を使って呼吸回路を消毒する追加作業も必要なのですが、とても時間が足りないので、レギュレーター部分を中心に真水でジャブジャブ流した後に2本のタンクを外しただけで、濡れたままスーツケースに押し込んで持ち帰り、自宅浴室を占領して洗浄と消毒を行いました。