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東日本大震災(1/3)

2011-03-11 14:56:55 | country life

※ この記事は、震災後5カ月を経た8月13日に、その日起こった事の記憶を手繰りながら記したものです。

朝からよく晴れて、陽射しが強く暑いくらいです。今日は仕事の用事で社長のクルマ(フォルクスワーゲン パサート)を運転して千葉県銚子市に向かい、その後社長を海外出張のため成田空港へ送る予定です。朝8時半、横浜市中区の社長の自宅を出発し、首都高速湾岸線、東関東自動車道を通って、ほぼ予定どおり11時に銚子に到着しました。

13時40分銚子を出発し、大急ぎで成田空港へ向かいました。社長の搭乗予定の飛行機は15時50分出発予定。いつものJALやANAなら、出発の30分前くらいまでにVIPラウンジに到着すればよいのですが、この日はデルタ航空。秘書さんを通じて空港のチェックインカウンターに問い合わせると、「必ず60分前までにチェックインしてください!」とのこと。とはいえ、銚子から潮来IC経由で成田空港まで最低でも1時間半はかかり、このままでは乗り遅れ必至です。途中、銚子から潮来ICまでの一般道路は途中から2車線になるものの、交通量が多くて追い越しもままならず、クルマを飛ばしたところで何十分も短縮できるものでもありません。潮来ICから東関東自動車道に入ると、幸い他の車両はほとんど走っていないガラ空きなので、アクセルほぼ全開、スピードメータは160km/hでパトカーにだけ注意しながらかっ飛ばしました。そんな努力の甲斐あって、新空港自動車道に分岐して空港手前の検問所に14時45分に到着しました。検問所の警察官に運転免許証を提示して、別の警察官がトランク内を調べてOKとなりました。もう空港ターミナルは目と鼻の先ですので、なんとか出発60分前までにチェックインカウンターに到着できる目途が立ち、ほっと一息です。と、その瞬間、周囲が異様な轟音に包まれ、検問所の屋根がガタガタと揺れ、大勢の警察官もよろめきながら辛うじて立っています。大地震です。それでも私はあと5分でターミナルビルに着かなければならないので、徐行しながら検問所を発進したのですが、目の前で一旦道路が閉鎖されてしまいました。

地震の揺れは今までに体験したことのない大きな揺れで、それも体感的には2~3分くらい長く続きました。それでも、周囲では何か落ちてきたり崩れるような様子はなかったので、震度4か、せいぜい震度5くらいかと思いました。頭の中は引き続き14時50分までにターミナルビルへ到着することでいっぱいだったので、少し揺れが収まったところで道路を封鎖している警察官に事情を話し、徐行しながらターミナルビルへと向かいました。ターミナルビルの出発フロアは4階です。そこにつながる最後の陸橋上も地震のため一時的に交通が止められて、前方の何台かのクルマとバスに続いて停車したところ、再び大きな揺れが来ました。どうやらこれは、ただ事ではない大地震だと、ようやく気がつき始めました。さいわいここは成田空港ターミナルビル前のため、地震で建物が倒壊するような心配は無さそうですので、社長と共にクルマの中で様子を見ることにしました。


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