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SE7ENリブリーザーのBCD改造 ーその1、Mares Prestige BCD

2021-06-14 09:41:51 | equipment
 昨年10月のリブリーザー購入以来、PoseidonのSE7EN CCR専用BCDを使用してきましたが、やはり欧米メーカー製のためか日本人の小柄な体格にフィットせず、またリブリーザー器材一式を背負った状態でショルダーベルトの長さを調整出来ないため、思い切ってこれまでスキューバで使い慣れてきたMaresのPegasus AirTrim BCDを改造して組み合わせてみました。
 
製作過程
 
1.MaresのBCD側での改造は、まずバックプレートとタンクベルトを取り外します。
 
2.SE7ENのキャニスターホルダーとBCDを固定するレールの長さを調整し、2本の固定ボルトの穴の間隔をBCDのバックプレートの取り付けボルトの間隔に合わせます。
 
3.SE7ENのレール上の2本の取り付けボルトに、(1) Back Mount Counter-lungの連結板、(2) BCDの浮力袋、(3) BCDの背面プレートの順に通して、ナットで固定します。 
 
 
4.Counter-lungをBCDのショルダーベルトに固定します。
 
5.給排気ホースとマウスピースを組み付けてBCDとSE7EN本体を背負って、SE7EN本体の取り付け位置の高さ、Back Mount Counter-lungの取り付け位置を調整・確認します。
 
 
実地テスト(1)
 
6月の初旬に伊豆大島で潜って実地テストしました。
改造BCDの結果は上々。
ショルダーベルトを最大長に伸ばして背負うので、一人で簡単に両肩をBCDに通せます。
腰のバンドを締めてから両肩のショルダーベルトを引っ張ると、ワンタッチで器材全体が背中にフィットします。
冒頭で述べた専用BCDで不便だった点はクリア出来ました。
おまけに、今回組み合わせたBCDはMaresのAir Trim機構付き。つまりBCDにはインフレーターホースがなく、吸気と排気の両方の操作を左脇腹部分のレバー操作だけで出来る便利ものです。
現地で同行したバディのB氏に冒頭の写真と下のビデオを撮っていただきました。
 
 しかし、思わぬところに落とし穴が・・・
 
 それはウェイトの問題でした。
元来、MaresのPegasus AT BCDには両ポケット部分にウェイトを収納できる専用の袋が付属しているのですが、私はこのBCDをずいぶん以前にY!オクで格安入手したので、その専用のウェイト収納袋が無いんです。ならばポケットにウェイトを入れればと言うと、おそらく前オーナーさんも専用のウェイト収納袋を紛失して長くポケットにウェイトを入れて使用していたと思われ、その結果ポケットのファスナー沿いの生地が傷んでボロボロになり、水中ではウェイトを落としてしまうんです。折しも今回のツアーでは初卸しの7mmツーピースのウェットスーツで、それだけでも6kgくらいウェイトが必要。結局、腰に8kgのウェイトベルトを巻いて、リブリーザーのタンクベルトには4kgのウェイト、合計12kgのウェイトを付けて潜りました。
 
 その結果、水中でのウェイトの負担がすべて腰に集中してしまい、ウェイトバランスが最悪なんです。新品でよく浮いたウェットスーツは深く潜るにつれて潰れて浮力はなくなり、ベルトのウェイトがダイレクトに腰にぶら下がり、それを補って膨らませたBCDは上半身を引っ張り上げ、体が引き裂き状態で1時間も海中を泳ぎ回るんです。これは何とかせんと腰を痛めてしまう、と危機感を覚えました。帰宅して早速対策を講じました。必要な対策は2点、一つはBCDのウェイト収納機構を活用して、腰に装着するウェイトベルトを極力減らすこと。もう一つは股ベルトの装着です。
 
改良版 model 2
 
 まずBCDに専用のウェイトバッグは代用の袋でウェイトを収納出来ないか考えましたが、片側だけで3~4kgのウェイトを入れた袋をベルクロファスナーだけで保持するのは無理と判断。ボロボロになったポケットの生地のあて布修理もハードル高そうで断念。このPegasus AT BCDには見切りをつけることにしました。代替品を探しますが、MaresのBCDも最近の製品はバックプレートの構造が変わっていて使えません。Air Trim機構はありませんがバックプレートの構造は共通のPrestige MRS Plus BCDの中古品をY!オクで見つけてゲットしました。古いモデルですが前オーナーさんの使用頻度は少なかった様で、全体に傷みは少なくきれいな製品です。このBCDは背中側にも1~1.5kgのウェイトを2個入れられるウェイトポケットが付いていて、便利です。バックプレートの下端には38mm幅のPPテープを通せるスリットがあるので、PoseidonのオリジナルBCDから股ベルトをそっくりそのまま転用出来ました。
左肩部分にはBCDの排気バルブとインフレーターホースがあるので、左のカウンターラングと多少干渉してしまうのは致し方なく、中圧ホースの取り回しも含めて実際に装着した上で微調整します。


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