秋の浜では数週間前から、Orange Striped Pigmy Bassletではないかというハナダイが目撃されて、話題になっていました. ミナミハナダイ属の一種で、まだ和名がなく、日本では八丈島で2個体見つかって以降、大島のこの個体が3個体目の目撃例だとか。その個体は、正面のゴロタ地帯のキンギョハナダイとイトヒキベラの群れが入り混じった中に紛れていました. しかし広いエリアをスイスイ泳いでいってしまうので、2~3人で挟み撃ちしたくらいではとても撮影できる距離まで近づけません.
ガレ場へ下りると、ジョーフィッシュとアカオビコテグリがいました. ジョーがもう少し出てきてくれないかとレンズを向けてしばらく粘っている間に、他のメンバーとはぐれてしまいました.週末のためダイバーが多く、四方八方遠くで気泡が上がっているのですが、我がグループがどれか区別が付きません. 一人で深度を落とすのも難なので、左の砂地の方へ探しに行ってみましたが、そこに居たのはセルフで潜っている吉田さんだけ. この辺りで有馬さんに会えるだろうと考え、しばらくダイダイヨウジの撮影などしていると、やはり上から有馬さんの声が聞こえてきました.
段落ちでは、機能と同じ個体と思われるミヤケテグリ、1匹だけになったベニカエルアンコウ、60cmくらいのイタチウオ、約5cmまで大きくなったツユベラygなどを見ました. エキジット直前、壁沿いの水深1mくらいに、一匹のセナスジベラを見せてもらいました.
二本目は、右の砂地からゴロタ斜面をあがって一回りしてきました. 砂地へ下りたところで砂地に80cmくらいのヒラメを発見. グローブを外して素手でお腹側を撫でてスキンシップしたり、岩陰でハリセンボンを見つけて膨らませたり遊んでしまいました. 同行女性のタンクが外れるハプニングもありましたが、何とかその場で締め直して一件落着. その周辺は、イサキとタカベの大きな群れが切れ目なく流れていました。
ゴロタ斜面を上がって戻ってくる途中では、オウゴンニジギンポが見られました。 しばらくすると前方に大勢のダイバーが集まって、今話題のミナミハナダイ属の一種、Orange Striped Pigmy Bassletを取り囲んでいました。大きな岩を背に、上からは有馬さん、周囲は5~6人のダイバーが取り囲んで、その個体を30cm四方くらいの狭い範囲に追い込んでいます。目の前でじっくりと観察すると、なるほど細長い体形にオレンジ色の縦帯がとてもきれいです。これなら何とか私のレンズでも証拠写真程度は撮れそう。
エキジット口手前では、アミメブダイyg、ハクセンスズメダイygも見られました。