2月の中旬に入りはじめ、短答試験まであと100日を切りましたね。
短答試験を受験される方は、そろそろ短答試験対策が気になる時期かと思います。私も昨年の短答試験を受験したので、この時期に論文試験対策と短答試験対策とをどうやって並行して進めるかを悩んだ記憶があります。そこで、一般的な短答試験対策を記載しつつ、昨年のこの時期に私がやっていた勉強法を簡単に紹介したいと思います。
まず、一般的な短答試験対策としては、
①条文の理解(条文及び青本の読込み)
②四法対照法令集を使用した書き込み資料の作成(吉田ゼミでは武器の作成)
③過去問を解く
があります。
私は、昨年のこの時期には上記②はほぼ終わらせ、短答の問題に少しでもなれるために、上記③をメインに勉強を進めていました。具体的な過去問の解き方ですが、平日は10問(特実:4問、意:2問、商:2問、条約:2問、著作・不競:2問、条約と著作・不競は一日おきに交互)を体系別に年をさかのぼるように行い、土日はこの倍の量をやりました。平日においては、昼休みを利用して、ノルマ10問のうちの3~4問をやるようにしました。また、タイマーを使用して、1問3分ペースを脳と体に覚えさせるようにしました。
この時期から短答の過去問ばかりとくのはどうかと思われる方もいるかもしれませんが、短答試験の問題を関連する条文に当てはめるのが苦手な方や、短答試験における種々の問われ方に慣れていない方は、早めに手を打っておいた方がよいと思います。しかし、短答試験においては条文を覚えていることが得点に最も結びつき易いので、条文の理解等が不足していると思う方は、上記①、②を優先したほうがよいかもしれません。
この時期の論文試験対策ですが、主にゼミや答練の復習をやり、時間がある限りで答案構成を1日1~2問程度やりました。また、論文ゼミの範囲内で条文、青本、基本レジメ等を確認することで、上記①も実質的に行っているようにしました。
いずれにしも、短答試験まで3ヶ月以上ありますので、できることを毎日少しずつやっていきましよう。短答の過去問を1日10問やれば、6日で1年分、1ヶ月で5年分になります!!積み重ねが大事です。
短答受験者の方、がんばってください!!
昨年は、前年の反省から順調に短答対策を進めていましたが、諸事情により後半は失速、結局は1点に泣きました。とは言っても、今考えると、短答をクリアするだけ頭に条文が定着していなかったと反省しています。論文の方は相変わらず低空飛行でお恥ずかしいのですが、何とか粘って、仕事の忙しさにめげず、まずは5月まで頑張りたいと言い聞かせています。こういうコメントを読むと、励みになります。ありがとうございました。
宴会部長さんとは別の観点で言うと
解答が絞りきれないと感じる問題で、
最後に2択になったときの切り方の勘は、過去問でしか学ぶことができません。
そして、解答が絞りきれないと感じる問題は、9割正当する人でも、10個~15個位はあります(このうち半分以上正当できれば9割)。
多くの人は、絞りきれないところをいかに拾うかで合否が決まりますので、この「勘」を養うことは、まさに「命拾い」のための作業と言えます。
直前期はなかなかそこまで手が回らないので、いまのうちにやっておいた方が良いですね。
新作問題は、知識の補充や、60問を3時間で解く練習にはいいですが、この「勘」を養う訓練にはなりません。
僕は短答免除で論文を受けたことはないのですが短答免除の方も少しだけアドバイスをします。
短答過去問は論文の題材の宝庫ですから、理由付けをきちんと言いながら解き、理由付けがきちんと言えなかった問題をマークしておくとよいです。
さらに、論文に使えそうな問題はマークしておいて、論文直前期に一度でいいから眺めておくと安心です。
あと、前年度の口述試験の内容も、論文題材の宝庫なので同じようにさらっておくことをお勧めします。
あまり偉そうなことは言えませんが、昨年の年明けからの勉強内容について簡単に述べておきます。参考になるかは解りませんがお付き合いください。
1~3月:
平日は概ね3時間を目処に勉強を行いました。内訳は、2時間を答案構成(頂き物等)に充て、1時間をその内容の基礎レジュメ・青本・審査基準・論文の武器の確認作業としていました。構成は、30分/問とし、普段の構成よりもやや多めな記載としてました(半分書き)。構成はA4の構成ノートを作成し、1ページに1問とし、間違った部分・覚えてない物等を欄外に赤字で記載し、いつでも見直せるようにしてました。ゼミは土曜に通い(吉田ゼミ)、日曜を復習に当てました。
そして、3月のみ短答の勉強を行いました。これは、短答組と知識の整合をしておきたかったのと、短答組にある閃きを忘れないようにするためです。この一月はゼミとその復習以外は短答の武器の確認作業を行いました(この作業は後の口述にも役立ちました)。
尚、論文も記載のスピード化の練習の為、構成として特許に1時間、意匠商標に45~50分をかけわざと書き込む時間を短くして本試の時間切れ対策を行いました(昨年の特許で時間切れであったため)。この練習のおかげで、30分で3.5枚を書き切るスピードを身につけることができました。皆さんもゼミの論文はただ解くだけでなく、何かテーマを持って練習を兼ねた方が後に生きると思います。
ここで、お勧めなのは、手帳です。文庫本くらいの手帳を用意し、その手帳に間違った論点、審査基準の内容、青本の記載、判例、使えると思った文章等を判読可能限界の文字で書きなぐり常に持ち歩いていました。これは丁寧に書くと時間がかかるので、自分が読める程度に崩した字での記載をお勧めします。また、特許は赤、意匠は緑、商標は青として下線を引き、一目で法域の違いが解るようにしてました。尚、重複した記載となっても、気にせず、完璧と思った項目は×で消していました。書き溜めると意外に重宝でき、本試前は殆どこれしか見てませんでした。この時期から書き溜めておくと6月頃にはかなりの量になっており、レジュメ等は殆ど見なくても良い感じになってました。
4~5月:
短答組が切り替えている間、吉田ゼミの第三期ゼミに通い、その他の勉強方法は基本的に同じ方法を踏襲しました。ひたすら構成⇒確認⇒手帳への書き込みの繰り返しでした。
短答試験の日は吉田ゼミに行き、短答本試の4法のみ解き、短答組との知識の整合を図りました。
この時期、3月に生まれた子供が妻と戻ってきており、生活を安定させるのに苦労した記憶があります。
6月:
土日は吉田ゼミの直前答練と、他の受験期間の模試を受け、平日は相変わらず、構成⇒確認⇒手帳への書き込みを行い、この頃から確認作業は論文の武器と手帳のみになっていたと思います(手帳は概ね一冊の8割くらいになってました)。また、質問事項も手帳にまとめておき、吉田ゼミの自習室を借りたときやゼミの時に先生にまとめて質問して疑問点を残さないようにしました。
ラスト1週間:
この期間は、構成を4問(特2問意商各1問)し、その後は論文の武器と手帳の確認作業しかしませんでした。
最後に論文の武器ですが、これは人それぞれですが、私はA5のルーズリーフの表面にレジュメの内容を、裏面に判例、審査基準その他論点等を記載したものを作成してました。厚さは改正本1.5冊分くらいです。他に、審査便覧等を縮小コピーして一緒にファイルしていました。
基本的に全文書きは1回/週に吉田ゼミで行い、他の受験期間の問題で構成練習を行うスタイルでした。
以上ですが、お役に立てましたか?
私は、短答免除でなかったので、短答免除者の方々に役立つアドバイスになるかわかりませんが、これからアドバイス事項をまとめて、別のトピックス(論文試験に向けた勉強法)を作成したいと思います。しばしお待ちください。
吉田ゼミ卒業生さん、大吉さん
貴重なアドバイスありがとうございました。
ですが、武器を作成する理由や、その作成方法については、吉田ゼミの青本条文ゼミを受講することでより理解することができます。更に、武器自体の情報量も多くすることができると思います。
(関係ないですが、青本の18版が特許庁のHPで公開されていますね。これで分冊は楽になりますね。私は、すぐに購入して失敗したかも。)
先ず、申し訳ありませんが、短答模試のお勧めについては記載を控えさせて頂きます。他の予備校の宣伝又は営業妨害にもなりかねないからです。ご了承ください。ただ、母体数が多い模試を受けると、短答受験者の中における自分の位置がわかりますので、当該観点で予備校を選んでもよいかと思います。
また、短答模試の活用法についてですが、短答模試が近くなった段階で1つのトピックとして記載するつもりでした。3月末までには、活用法を紹介したいと思いますので、しばらくお待ちください。