懐かし 92

東山の叔母が亡くなった
92歳
母より2歳年上

前日　なんだかいつもと違う不調
お腹が痛いと病院へ
原因を色々検査しているうちに
容体が急変
心筋梗塞

母の衝撃は計り知れない
とても親しくしていた
義理の妹
若いころにはいろいろあったようだが
今は長電話する仲になっていた

ひとりまたひとり
この世から消えていく

明日は我が身

会いたい 91

もう6年だよ
どんなに苦しんでも
泣き叫んでも
戻ってこない
この膨大な時間
将来もない

人は亡くなって6年目に7回忌をやる
踏ん切りをつけるためだ
故人を偲んでばかりではいけない
遺された人がしっかり生きていくために
する儀式はとても深い意味がある

きっぱり忘れることはできない
忘れる必要もない
でも泣いて嘆いてばかりいても
何も前に進まない
明日を充実した日にするべく
少しづつ悲しみを心の片隅に追いやって
残された日々を過ごしていこう

コロナ禍 90

7月

ばあちゃん、7月中に裏磐梯の温泉行こう！
ばあちゃんも私もワクチン打ったし　注意していけばいいべ

オリンピックが強行された後は
日本中大変なことになるよ
もう今年は会えなくなる
悪くすると来年も会えないかもしれないよ
だから今のうちに1泊してくるべ

んなごどねぇべぇ
もう少ししたら収まんべ
そしたら会津さ来たらいいべした
周りの人だぢみでっけど
誰も里帰りした人なんかいねぇよ

そんなことないよ！
会津なんか色々なイベントやっているし
県外ナンバーいっぱいだってさ
そんなこと言っているといつまでたっても
会えないよ
だからオリンピック前に一度一緒に
温泉いこう！

いや　やめどぐべ
近いうぢにおさまんべから
そしたら来っせ

8月
ほ～～ら私が（世間が）予見した通り
大変な感染拡大！
無策な政府の言動を見ていれば
容易に今のパンデミックを
想像できたもの
だから7月に温泉行っておけばよかったのに

これからパラリンピック強行
ますます大変なことになるよ
日本には先導者が不在だからね
誰も国民の命を守ってくれる人はいないんだよ

今年は残念だけど会えそうにないね　
来年？再来年？　いつ会えるか見通しは立たなくなった
元気でいるんだよ！ばあちゃん！

帯祝い 89

8月18日大安吉日
　娘の「帯祝い」で近くの久伊豆神社に行ってきた

雨が降ったり晴れたりの変なお天気だったが
御祈祷をお願いした時間にはとても
風がここちよく夏越風鈴に迎えられ
気持ちが浮き立つ
おめでとう！本当に心からおめでとう！

祝
いろいろあったからなお一層喜びは大きい




今年に入って娘は何度も緊急で婦人科へ
そのたびに心配を繰り返してきた
ハイリスク妊婦だけど今は落ち着いて頑張っている
昨日は久伊豆神社にお参り後、うちでささやかな
お祝いをした

40年前のこと
私が初めての子を妊娠したとき
仕事の同僚が代わりに水天宮のお守りを授かってきて
くれたっけ　あのときの感謝と感動は忘れられない
おかげで第一子はとても安産だった

それから5年後第2子　つまり今回のお詣りの主役の娘
のときには夫と息子当時4歳だったね
3人で水天宮にお詣りに行ったっけ


時は流れ・・・
あれは8年前だっただろうか
お嫁ちゃんのご両親も一緒に人形町の水天宮に戌の日詣りに行ったっけ
そのあとみんなでお昼ご飯を食べたね
おかげで航くんも安産だったよね
思い出は悲しみとともによみがえる


それからいろいろあって
この6年間
会えない時間は長すぎる
息子一家はもういない

お盆 88

お盆

お隣さんは
3人の孫たちが「ただいま～」と元気な声で帰ってくる
娘さんが弾いていたピアノを孫たちがポロンポロン

裏のおうちでは孫娘がばあちゃんの身長超えたって！
もう５年生だものね～　娘さんにそっくりの孫たちは
おばあちゃんが飼っている犬の散歩を買って出て

お向かいさんは40歳の息子が帰ってきて
旦那さんと一緒にゴルフ行くのが毎年の恒例

そして2軒先では息子さんが2世帯の家を新築して初めての夏
楽しそうに庭づくり　お花をたくさん植えて心機一転

３軒先では毎日ビニールプールに庭バーベキュー
キャッキャはしゃぐ声と美味しそうなお肉の焼ける匂い

駅前のマンションを買って横浜から引っ越してきた息子さんは
お嫁さんが孫を連れて毎日のようにやってくる
夏休みは娘さんも帰ってきてにぎやかに過ごすって

最近育児休暇明けの娘さんのために
毎日通ってきて孫の面倒を見ている近くの友達

さぁ！
賑やかな夏休みの始まりだ！
うちはにぎやかのお裾分けをもらって
元気な声と匂いで目を細める