５月は嫌い

５月は嫌いです
夫の誕生日、母の日と続くから
おめでたいことなんかありません
ただ最大級の悲しさ寂しさの波が押し寄せて
心乱れるだけです

手紙、届いてますか？
プレゼントは受け取ってくれましたか？
せめて届いたこと連絡してもらえませんか
そんなに嫌いですか　憎いですか
それとも私たちが存在することがうっとおしいですか


今年も小梅がたくさん採れました



母の日に自分で買ったミニバラがきれいに咲いています

世界のだれよりも幸せになってほしい
健康でいてほしい　と願っていた息子はもういない

托卵
カッコウは他の鳥の巣に自分の卵を産み付け育てさせるそうだ
魔女の子供
魔女は気のいい夫婦に子供を育てさせることにした
気のいい夫婦はそうとも知らず愛情込めて世界一幸せになれ　丈夫であれと
一生懸命魔女の子供を育ててしまった
やがて大きくなった子供は巣立つ　育ててもらった恩義とか愛情などあるはずもなく
ある日突然姿を消した
夫婦は半狂乱になってその子供を探している
いまだに探し続けている
見つかるはずもないのに
人はその息子を恩知らずと呼ぶ
でもそうではない　もともと恩とか愛情などという感覚のない魔女の子供なのだから

誕生日

５月８日
今日はお父さんの誕生日
何歳になったかわかるかな？
二人だけで迎える誕生日はもう慣れっこよ
電話だけでもしてくれる子供がいたらなぁ

これまで大病することなく元気でいられたことに感謝
夫は　もう疲れた　十分生きた　という
わかるよ　私も同じ気持ちだからね
これからどのくらい寿命が残されているかわからないけど
私より１日だけ先に逝ってね
私があなたを看取るから
あなたが逝ったことを確認したら私もすぐに行くから

この世にいる限りあなたを大事にするから
私にはあなたしかいないのだから

年に１度の贅沢
万世のステーキを食べてまた１日一緒に生き延びましょう