おじいさんに聞いた。

先日、お金持ちのおじいさんと、会ったんだ。

おじいさん、面白い話をしたんだ。

「お金は使うためにあるんじゃない。

いつでも使えるお金を多く持っていると、気が楽になる。

何かあっても冷静でいられる。

そういう心の安堵を得るために金を持つんだ。

何かを買った時点で、物の価値は買ったお金の価値の半分になるから、

買い物するときはそれを承知で買うことだ。」

人の好意？

雨だ。

傘を持たない女性が、濡れながら歩いている。

それを見た、みすぼらしい男は自分のさしていた傘を女性に差し出す。

「どうぞ、返さなくていいです、必要ないなら捨ててください」

女性は差し出す男と、骨の折れた黒い傘を見る。

「けっこうです」と、言い捨てて、女性は歩き出す。




人の好意は相手により、迷惑となる。

これがハンサムな背の高い男性で、バーバリーの傘だったら、受け取ると思う。

人間関係なんて、こんなに汚いんだ。



人に好意をほどこすなんて止めたほうが良い。

確実に誰も助けてくれないだろうと思える相手なら、助けるのが人情だが、

そう言う人には誰も手を差し伸べないんだ。



瀕死の傷を負っている猫や犬を誰が助ける？？

俺は何度か遭遇したが、誰も助けない知らん振りだ。

理由ははっきりしている。

人なら、その場だけで助ける行為は終わる。

しかも後からお礼も、貰えるかもな。

犬猫なら、治療費も餌も面倒見る事になる、飼い主が見つからなければ、一生みることになりかねない。

そんなリスクを考える奴が普通と言うのがムカつくんだ。

俺は人が嫌いだ。