6部屋しかないラブホテルを舞台にした短編集だ。
ラブホテルって、外国にはないよな。
そもそも、日本人って、小さな部屋に家族で住んで、薄い壁のしきりで夫婦は寝ていたって、吐息さえも筒抜けだ。
そんな貧困小市民の発想から生まれたのがラブホテルだよな。
家族近所に見つからない、秘密の行動を行う場所。
ただその使い方も誤れば、悪意にもなってしまうよな。
フィリピンと違い、日本は浮気が犯罪でないから、やり放題だし、男は歩く性器だから分別もない。
人って、まじめに働いて、横道それない生活していても、家族や取り巻く人たちによって、人生変わってしまうんだよ。
自分の人生自分で切り開くって、いうのは簡単だけど、そんなやつ一人もいないよ。
みんな、人に迷惑かけられたり、かけたりして、どんどん歪んでゆくものだ。
たった30分?1時間?の性的欲望のために一生台無しにしている男がいかに多いか、
自分の巣を作るために手段を択ばない女もいかに多いか、周りを見れば一目瞭然だ。
人なんてみんなそんなものだ。