ここ2・3日。

ここ2,3日見るものがすべて、とても鮮明に見える。

昔、アメリカに行ってしまった恋人を待ち続けて、2年。
何の前触れもなく、帰国して会いに来てくれた。
別れをはっきり言いに来たんだけどね。

今考えれば本気で会いたければ、アメリカへ行くお金なんて、
どうにでもなったのに2年ほったらかしにしたからね。
まあ、お互いにだけどね。

その会いに来てくれた2,3日前から予感していたんだろうね。
見るものがとても鮮明に見えて、何かよいことが起きるような気がしていたんだ。
そのときは悲しい出来事だったけど、会えたことはそれ以上に本心うれしかったわけだから、良いことなんだろうな。

今回の現象はその時（25年前）以来だけど、待つ人もいないし、何が起きるのか？
わくわくしている。

冷蔵庫の中。

食事の献立は大体決まっているが、
朝冷蔵庫を開けると、昨夜のおかずの残りが見える。

奥の方にもサランラップで封した容器が見えている。
気になって出して見ると、出るわ出るわ。
10ほどの小さい容器が出てきた。

1月前に買ったひじきや、キンピラ、おからや、食いかけのシシャモなど、
今更食べる気にもならないものだらけだ。

こういう場合は、犬にやってしまう。
全部きれいに食べてしまう。
便利だ。

玉ねぎだけは食べさすと死ぬらしいので、気を付ける。

カレーなんか、冷凍すれば何日でも持つが、つい横着して
2・3日出しっぱなしにしてしまい、腐らせるんだよな。
世界には食えない人がたくさんいるのに、俺は罰あたりものだ。

新宿を見る。

新宿南口は甲州街道に面して、開けているようだ。
目的もなく歩いていてもつまらない。疲れるだけだ。
文化服装学園があるが、用はない。

新宿で意味もなく歩いて面白いのは歌舞伎町だろうな。

俺が一番歩きたいのは横浜だ。
何かが潜んでいるような気がする。
その何かは俺の求めているような気がする。

いまだ会えていない友人？女性？ライブハウス？
劇的な出会いがありそうだ。

代々木に行く。

代々木と言ったら、代々木ゼミナール。
しかし、専門学校のオンパレードだな。
音楽、芸能、アニメ・・・若者の飛び着く学校だらけだ。

芸能人らしき人も見かける。
スタイルが良くて、鼻筋が通っていて、サングラスのおしゃれだ。
テレビで見たことあるなあ・・なんて呟いてしまう。
しかし、名前は知らない。

昔、飯島愛を見かけて、手を振ったが、無視されたのを思い出した。
連れの女の子がやたら愛想よかったのが対照的だ。
しかし、連れの女の子は知らない人だった。

毎日通る道 その2

ゴルフの打ち放し場に飼われている犬だ。
近くまで来ると、ウンコの強いにおいがする。

俺は犬好きだから、ずうっと見ていると、いきなり吠え出すんだ。
シェパードはでかいから、圧倒されるぞ。

・・ウンコイヌヤーイ・・って心でからかう。

毎日通る道 その1

駅から会社まで、徒歩10分の道のりだ。
途中に公園がある。
民家に囲まれた公園だが、トイレも水飲み場も付いている。

そこにいつも男がいる。
たぶんホームレスだと思うが、大柄で髭面の怖そうな男だ。
近くを通ると臭いんだ。
なんともいえない嫌な匂いだ。

近所の住民も感じているだろうが、怖くて言えないんだろうな。

信濃町

昔やっていたバンドのドラマーが信濃町に住んでいるから、
昔はよく行った。
そのドラマーも今は家庭を持って、タクシードライバーだ。

久しぶりの信濃町、10年前に絵本をポプラ社に持ち込んだ以来だ。

そういえば線路沿いのタイル貼りのビルがソニーレコーディングスタジオで、
シャネルズが、中継でこのスタジオから、テレビに出ていた。
今は聞いたこともないビル名になっていた。
時代は変わる。

遥か昔、俺が防水職人の見習いだったころに一緒に仕事していた
親方が今年の3月に死んだ。58歳だったと聞いた。

俺の年代になると、結婚式に呼ばれることは稀で、いつも葬式ばかりだ。
香典はご祝儀よりかなり安いから助かるが、自分の番は近いんだろうな。

俺はこの世に、未練をしこたま残して死ぬんだろうな。
未練たらたら・・・・だ。

今日から事務仕事だ。

昨日まで、現場監督していてその現場も終わったので、
今日から事務所仕事だ。
ずうっと、朝4時半起きて出勤6時だったけど、
今日から5時半におきて7時に出勤だ。

今日は朝から燦燦と太陽が照っている。
夏だなあとうれしくなる。

道で1円拾った。
傷だらけの1円。
多分、多くの人が落ちているのに気づいても拾わなかったんだろうな。
俺は拾って財布の免許証の裏に入れた。

何故か、この一円を拾ったことがきっかけで、
とてもよいことが起きるような気がしたからだ。
人の人生なんてそんなもんだと思う。
だから今日は良い日だ。

俺の食事。

朝飯は一握りのごはんと、味噌汁、納豆、ローズヒップティ。
昼飯はおにぎり一つほどの量の弁当。
夜飯はキムチと日替わりのおかずだが、ご飯は一握りだ。

年寄りはこれで十分すぎる栄養だ。
これ以上食うと、体に悪い、太る。
これからの一生このペースの食生活で行くんだ。

質素な貧乏生活が俺にはお似合いだ。
でも、こんな俺でも、
いつか死ぬほどのぜいたくが1年ほどできたらと言う、大きな夢はあるんだ。

記念すべき？

今日は予期せぬ、初めての給料日だった。
いつ出るか？いくら出るか？まったく判らない会社だ。

要らぬ気苦労を避けるため、給料袋の中身も明細書も見ない。
俺はここ10年、一度もみたことがないんだ。
どう転んでも気分が悪くなるからだ。
俺はいつから働いていたんだ？
踏み倒されないことだけは確からしいから、我慢するしかない。

大不況、大恐慌、雇用ゼロの時代だ。
雇う方が10000倍強い。
俺なんか吹けば飛ぶ価値しかない。
言いなりだ。