ウルティメットと読みます。「究極の」という意味です。
究極の演劇って何でしょう。
ピーター・ブルックというイギリス人の演出家は、「何もない空間を一人の男が横切る、のを誰かが見ている、それが演劇の原点である」と言っています。
僕もこの意見には賛成で基本的に舞台装置を大掛かりに建て込むということはせずに、置き道具や持ち道具のみでやることが多いです。
でも究極の演劇は、読み聞かせだと僕は思っています。お母さんやお父さんが子供に読み聞かせる、そこに演劇の原点を感じます。
ちょうど11月に読み聞かせのサークルさんにお呼ばれしていまして、以前宣伝した出前ワークショップです[もっと宣伝しないとね、チラシ作るんで皆さん宣伝して下さいな]、そんなことを考えました。
もともと芝居づくりは物語を語ることだと思っています。だから物語の力自体というものがあって、それを観客を知り尽くしている親が語る。しかも子への愛情いっぱいに。生み出される声や表情や醸し出す雰囲気は本当に素晴らしい芸術作品なんじゃないのかなと。
2006年秋に上演した「ハーフ」というお芝居を昨年勧めもあって小説化したんですが、おそらく来年10月に文庫版で出版されます。(また皆さん宣伝と購入をよろしくお願いいたします。)
その推敲作業のなかでも物語を語るとは、読者への愛情だな、と思います。そして登場人物への愛だなとも。
ま、そういうわけで10月のCDFの内容を少し変更します。
10月8日 物語を舞台化する
10月15日 物語を舞台化するその2
10月22日 会場の都合によりお休み
10月29日 事務局の都合により休み
僕が舞台化したい一つの物語があって、それをどのように演劇に作り上げていくか一緒に考えていきます。
皆さんが舞台化したい物語を持ってきていただいても結構です。
ぜひ演劇で一緒に遊びましょう。
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you-project
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nyaopoo
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