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I:immediately

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はい、最近の感想です。

本当に「すぐに」やらないと忘れてしまうのです。

この連載も危うく忘れてしまいそうになります、正直なところ。

実は、さらっと苦しんでいた小説はきちんと書き上げ、次の公演も決まり、プレスリリースやDMを準備しないといけないんだけれども、昔の映画を資料として見たりしながら・・・。

まあ黒澤明とかクドカンはいざ知らず、ウルトラセブンやアメトーークまでを資料とするのはどうかと思うけれども。

でもウルトラセブンは特に金城哲夫さんの脚本はよいのですよ。

そして「狙われた町」の実相寺昭雄監督はすんごかった。やけに明暗の強い映像、夕日の多用。

顔の片側が陰になっていたり、話している二人の顔越しにモロボシダンアップみたいな。


はい、いつも以上にとっちらかったブログですが、演出の話で行くと、これはダメ出しということになります。

俳優さんには、そのときに言わないと、なかなか伝わらないし、うまく行きません。

あと、今でも覚えていますが、演出者協会の演劇大学に行ったとき、自転車キンクリートの鈴木さんが講師で、俳優に言っていいのは、一回に二つまでだ、と言うようなことをいわれたのを覚えています。

今、三つまでは言ってるかもですが。

これは、でも説明するまでも無いですよね。こどもを叱るときのコツと言うか基本原則もそうですよね。

現場主義で、悪いことをしたその現場できちんと叱る。


でも、ちなみにですが、公演前になるとかなりたくさんのダメだしをすることになりますが、それはみんな大丈夫なんですよね。

とても細かくシーンを記憶しているのかもしれません。

メールや電話で、他の人が聞いても何も分からない暗号文のような会話が成立するのです。

どんな感じのダメ出しかを載せようと思ったのですが、見つかりません・・・。

ありました。以下です。A、Bが俳優名です。

■Bさん
<2場>
P75下段、最後のほうでA指摘後、ケチャップ舌でなめるほうが好き

最後に折ったつるをいじめるか、愛撫するかどちらかしてほしい

<4場>
P95「めちゃくちゃよ」以降、彼の口癖をまねることで楽しくなる
(このとき、3場とは異なるリアクションをとることで彼女の成長もしくは克服を見せたい)


■Aさん
<1場>
P70 女の「追われているみたい」部分のAさんの佇まいがあんまり追われているように見えない
<2場>
P76上段「ドライブ」「夢の中で」には、小さく反応
近くに来たという体の変化も欲しい。

P76下段「明日までに終わらせなきゃいけない仕事があるんだ」はBさんのフィジカルコンタクトへのりアクションを伴って。

P80「大胆なやつだ」が、何に対して言っているのかが分からない。
→提案:「誰かがこっそりと持ち出したってコトじゃない。」の後に、持ち出したやつへの突っ込みとして入れるのはどうだろう。
    すると女の台詞が連続することになるけれど。

再びヘッドホンするときコードが変だった。扱いに慣れていないのはおかしいのでよろしく。

<3場>
P85上段「赤いバラを抱えて帰ってきた。去年のクリスマスにも」の後に鶴を回収、バラの隣に飾る。
→彼女のことを思い出す動機付けが弱いのと、バラ(赤色)を憎んで彼女を憎まず、と言う表現にしたい

P86上段「血みたいだって?どうして、バラは美しいじゃないか。」
→もっときちんと意味「バラ(赤色)を憎んで彼女を憎まず」を付与して喋って欲しい。
 技術的には、女の台詞が続く中に、大きな声で、割るように。
*ここの一連は、自分の台詞の連続性をもっと意識して、かぶり気味でやってほしい。
ただし、Bさんは伴奏、Aさんがメロディー

P88上段男の最後の台詞の中の事故に関する表現力を上げて欲しい。
→もっと身振り手振りで大仰に(恐らく内容が内容なので大仰な演技には見えないから大丈夫)

<4場>
やっぱり赤いマフラーを巻きませんか。
出て行くとき、なぜか赤いマフラーだけは貰って帰ってきていて(彼女のプレゼントだからか・・・)
と、すると2場で投げつけられた後、大事にたたんでどこかに置きたい。


■両方
<2場>
P76片付けるとき、下着をいじるプロット(話を聞かない、聞いていないアピール)
それへのBさんのリアクション(取り上げる、投げつけるとか)
→「ウ、ソ、だ」
をナチュラルに見せるための複線

<3場>
P86上段のここの一連は、自分の台詞の連続性をもっと意識して、かぶり気味でやってほしい。
ただし、Bさんは伴奏、Aさんがメロディー

<4場>
ある程度、自分の中でこの恋に対して結論が出ていると思うのです。
そこをはっきりさせた上で演じてください。

■テクニカル
机の最初のセッティング位置
2人が通り抜け出来るように、計る
レコード台も関係ある。
上手側の客席の位置
コートがけの位置も。
安定するチェロの置き方も。
・台所明かり首下げ
・ダミープラグをチェックする。

■音響
暗転中のチェロの音を脚本指定に沿うけれど、なんとなく昔を回顧する感じの曲に統一したい

3場のチェロの音
2発目の音は1発目の音にかぶっていい。

入る箇所も増やします。基本・・・・・・のところ
・Aさん登場のとき
・P84 下段 もっともだから資本主義が存在するんだろうがな。・・・・・・
・P85 上段 ところで通帳に・・・・・・いいや、やめよう
・P86上段 ・・・・・・そんなことした覚えはないぞ。
・P86下段 どうだ?いいだろう?・・・・・・よくないか?
・P87上段 そう、私たちは・・・・・・いつも一緒にチェロを聴いた
・P87下段 哀れなのはデュ・プレ、こんなに美しい演奏なのに・・・・・・
・P88上段 チェリストにとって、もっとも致命的なのが何か以降、・・・・・・に。
(厳密でなくていい。始終なってる感じでOK。Aさんの思考の邪魔をする感じで)
1発目の音を中心にいろいろ気持ち悪い音を作って欲しい。
急に高くなる音とかぎざぎざな音が欲しい。
もっとノイズな感じにしてほしい。

■照明
P80 私はあの人をとても愛していたと言う」のブルーの入りが遅い

4場の冒頭の明るくなり方が速い。
最後の暗転時間をもっと長くとってほしい。
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